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このところ忙しさに追われて読書がご無沙汰でしたが、里見浩太朗主演の時代劇「八百八町夢日記」の再放送でなんとなく天保年間の時代小説を読みたくなり書店へ直行しました。(^^;A)時代小説を読むのはもともと好きですが、定期的に購入してまで読むことはしていません。だから今回購入した佐伯泰英さんの作品が、文庫書下ろしの時代小説作家としては多作で人気があることはあまり知りませんでした。(読んだことなかったので...)そこで佐伯泰英さんの作品を初めて購入したのです。佐伯泰英さんの夏目影二郎始末旅シリーズです。<通称:「狩り」シリーズ>この「狩り」シリーズの登場人物には、天保の改革を行った老中・水野忠邦をはじめ<遠山の金さん>こと北町奉行遠山左衛門尉景元や南町奉行鳥居甲斐守(耀蔵)等の名前が出てくるから興味が出ます。今回の作品は江戸を舞台にしています。ストーリー展開が早いのであっという間に読んでしまいました。それにしても天保年間といえば江戸時代末期に近く、50年もしないうちに明治維新を迎えるという時代背景です。TV時代劇で「遠山の金さん」「江戸を斬る」「八百八町夢日記」等を観ると本当にまだ200年も経っていないのだなぁとつくづく思いました。
January 23, 2006
皆さん、こんにちは(^_^)昨日は久しぶりに日記をお休みしました。さて、五木寛之さんの作品といえば最近よく見かけるのは「天命」と「不安の力」です。(ほとんどの書店で山積みです)私は、エッセイ集や随筆は、あまり読まない方なので、五木さんの作品も書店では横目で確認しても素通りしています。しかし最近の新聞なんかで若い世代ほど、「<不安>を持っている」という記事が目立つようになった...。この新聞記事を目にする以前から思っていたのですが、私は健康上の都合で大学病院に定期的に通院をしています。大学病院の待合室の患者の大半が高齢者なのですが、ほんの一診療科のところだけ20~30代の若い患者がしめています。そこは「心療内科」です。私のかかっている診療科の待合室の場所とは隣同士なので様子がよく眺められます。一目みたところ、普通の健康そうな人達に見えるのですが、なんとなく患者の雰囲気に「生気というか、力強さ」がみられないのです。その様子を見ると、今の社会現象を現しているようで、私はなんとなく暗い気持ちになります。この「不安の力」にも、心療内科に通院している患者のことにも少し触れています。読んでいて「なるほど...」と思いました。作者は最後の方で「不安は希望の土台です。不安を感じることが、人間が人間としてあるということの出発点なのです。」と書いています。そして、「不安をひとつのバネにして、その不安からどんな希望を見つけていくのか。それが大事」であると書いています。この本を読んで私は、「今の自分はどうかな?」と少し見直す機会が持てたのかな?と思っています。
September 27, 2005
今朝のニュースであいかわらず「カネボウ粉飾決算事件」で、公認会計士が組織的に不正していたと報じられ、会計士のモラル低下が問われています...。(^^;A)そんなときに紹介するのも「ちょっと」と思ったのですが、短編小説?として面白い作品なので紹介しておきます。「女子大生会計士の事件簿」の発表は、もともと某資格学校で発行している受講生向け冊子で紹介されていました。私も数年前、会社の仕事で「簿記検定」の取得をせかされ、この某学校のパンフレット等も検討しました。(結局は別の学校にしましたが)そのときに、この作品に出会っています。出会った頃は、まだ、細々と冊子の一面で連載していましたが、「あっという間」に、大ヒットしていきましたねぇ...。まずビジネス本になり、それからコミック化されて...、とうとう「角川書店」で、メジャーデビューの運びとなり、かれこれ1年以上が経つのでしょうか...。(^^;)簿記知識がなくても「コメディ小説」として楽しめる作品なので、オススメします。現在、3作品が刊行されています。「DX1 ベンチャーの王子様」「DX2 騒がしい探偵や怪盗たち」「DX3 神様のゲームセンター」P.S.著者:山田真哉さんの別の作品<下記>で、ビジネス新書版がミリオンセラー(100万部)を売り上げています。こちらはビジネス書なので少し難解な部分もありますが、初心者向けに書かれていますから興味があればぜひ!「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」(光文社新書)
September 23, 2005
この作品は2年位前に映画化されています。私は単行本で読みましたが、最近、やっと文庫本化されました。(^_^)私は横山さんの作品は、男性好み題名が多いので敬遠して読んだことはありませんでした。しかし、この「半落ち」だけはものすごく評判がよかったので読みました。「半落ち」は、普通の小説と少し章の構成がちがっていて、登場人物たちそれぞれの「職業的立場の視点」から、主人公・梶聡一郎の足どりを追っています。映画では、寺尾演じる梶聡一郎と吉岡秀隆演じる藤林圭吾が、法廷でのやりとりがとても秀逸で印象に残っています。映画は原作を読んでから観た方がストーリー展開がわかりやすいと思いました。―「納得」のいく死とは?―「死」より大切なものは?―「守りたい」ものはなに?あなたが主人公・梶聡一郎の立場ならどうしますか?そんなことを考えさせられる作品ですね。(^_^)(半落ち<単行本>)
September 20, 2005
今日紹介する本は、徳川13代・家定の正室になった女性の話です。まぁ皆さんもTVドラマ「大奥」等で馴染みのある人物かとは思います。おそらく皆さんが知っている天璋院についてのお話のほとんどが、「大奥」での出来事にまつわるエピソードが中心ですね。例えば、大奥総取締役の滝山との「争い」とか...、14代・家茂の正室・和宮との「不和」とか...。女大御所作家の永井路子さんの作品「歴史をさわがせた女たち(日本篇)」では、天璋院の政治(歴史)的手腕を<守備型女性のナンバーワン>と評しています。ただ永井路子さんの天璋院に対する明治維新以後の説には、私個人としては少々疑問を感じますけどね。(^_^;)その点、宮尾登美子さんの作品「天璋院篤姫」は、「激動の幕末」を実家の島津家に頼らず、女性側から一生懸命に徳川家を支えたことがうかがえる内容で好きです。特に終章で「江戸城」明け渡し後の、天璋院や和宮の話が描かれて興味深いものがあります。(^_^)(天璋院篤姫・上)(天璋院篤姫・下)この作品自体は昭和59年に単行本で発表、昭和62年に講談社文庫になっています。たしか昭和60年代にTVドラマ化もされていたはずですが...。(どなたかご存知の方がいれば教えてください。^^;)私は大学生時代にこの作品に出会って以来、私の「好きな作品」の1つになっています。時代小説を「好んで」読むようになったのもこの頃からでしょうか...。時代小説を読むキッカケを作った作品は別にありますけどね。(ハハハ)
September 14, 2005
今日はいろいろ私用があってPCに向かう時間がないなぁ...と思っていました。(笑)それでも何か日記に書こうと思いついたのが、またまた本の紹介。(^^;)朝、会社通勤の電車の中ではよく本を読みます。(会社まで急行電車等乗り継ぎ1時間近くは電車内です。)暇つぶしに1冊は読みます。電車内で気軽に早く読もうと思うと山崎豊子さんのような作品は読めません!そこで「薄そうな本」とか「ミステリーっぽいもの」が中心になってしまします。太田蘭三さんの作品については、私は2冊しか読んだことがありません。この方の作品は「山岳ミステリー」が一番だとか...私が読んだのは「冤罪ミステリー」といわれている作品のようです。2作品とも共通しているのが、警察の取調べで「自白調書」を無理やり取らされて、無実なのに懲役刑や死刑を言い渡されてしまう。ハデなアクションや難しい推理はない。「こんなストーリーはありえないだろう...」と思うのだが、「もしかしたら?」と思わされる展開でもある。特に「闇の検事」は、時代設定が昭和17年~昭和30年頃までとなっていて、戦時中の出来事になっているから説得力があります。何でもいいから時間つぶしに本を読みたいと思った時のオススメです!
August 28, 2005
今年の夏で、日航ジャンボ機墜落事故20年が経ちました。あの事故は私が高校生の頃で、とても衝撃的な出来事でした。なにしろ「ジャンボ飛行機は安全」という神話があったくらいで、最近の飛行機事故のトラブルが連日報道されるのとは大違いな時代でした。「沈まぬ太陽」(新潮文庫)は、主人公・恩地の生きざまを通して、航空業界の矛盾が浮き彫りにされていましす。(1)~(5)までありますが、(3)の御巣鷹山篇は涙なくしては読めません。(T_T)この作品は、昭和時代後半の世相を知る意味でも重要な一冊だと思います。
August 23, 2005
最近刊行された時代小説で光文社から出ました。書店の文庫小説のコーナーに行くと本当に時代小説だけでもきらびやかです。(;^_^Aこの作品は、6代将軍・家宣の治世下の設定です。ぶっちゃけた話、剣豪小説なんですが、当時の経済や貨幣の話が盛り込まれて興味深いです。特に、幕府御用の普請請負に関するシステムは現代の公共事業請負と同じ側面があり、世の中の矛盾が浮き彫りにされています。ストーリーが進むに従い、主人公が成長していく過程が描かれていてなかなかの作品だと思います。この作品の流れから、どうやらシリーズ化されそうな感じですね。作者の上田秀人は比較的、新人に近いようですから、これからの活躍が大いに期待されそうです。
August 20, 2005
最近、ひょんなことから内田康夫さんの作品を購入しました。2004年1月にTVで単発ドラマ化された「華の下にて」という作品です。TVドラマはラスト30分程度を「チラリ」と観ただけの私で...、特別、ドラマが印象に残った訳でもありません。それも偶然、仕事から帰宅して当日の新聞のTV欄を見て、山本學さんが出演していることを知ったから観ただけです...(^^:)それが最近、書店で時間つぶしに何気に手を触れた本が、「華の下にて」(講談社文庫)だったのです。私は内田康夫さんの作品は、実は一度も読んだことがありませんでした。だから当然のごとく「浅見光彦」シリーズが有名だという事を、まったく知りませんでした。この本も「浅見光彦」が主人公になっています。ストーリー展開を追っていくと「華道家元」にまつわる殺人事件...そして、それに関係する人物達の意外な過去...作品の登場人物としては主人公の浅見光彦が特別魅力的に、描かれているのではなく、むしろ、「異端の天才華道家」の牧原良毅や、500年の伝統を持つ「華道家元夫人」の丹野真実子、そして、「その孫娘」の奈緒といった登場人物が魅力的に書かれています。とにかく肩のこらない展開なので気軽に読める一冊だと思います。内田康夫さんの作品を一度も読んだことがない方で、「一度、読んでみよう」と思われた方がいれば、この作品から読まれてみるのも良いのではないでしょうか?
August 17, 2005
こんにちは(^O^)昨日は、しばらくは田宮版「白い巨塔」のDVDを観る。。。なんて書きました。(;^_^Aでも会社勤めの私、「観る」といっても余暇時間だけしか観れません。そこで田宮版「白い巨塔」は、山崎豊子さんの原作にかなり忠実だと思いましたからストーリーの予習を兼ねる意味で、会社の昼休みに書店で「白い巨塔」を購入してきました。ついでに、現在ドラマ化されている「女系家族」も購入してしまいました。(;^_^A「女系家族」は初回からビデオ録画していますが、時間がなくてまだ観れません。いつになったら観る事が出来るのか。。。(;^_^Aまぁ、秋の夜長になれば大丈夫かな?とは思っていますが。。。「白い巨塔」に「女系家族」、当分は山崎豊子作品の世界に浸っているのかなぁ。(笑)
August 15, 2005
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