小役人の人生徒然遍路日記

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2010.06.13
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カテゴリ: 公務
 私が現在仕事をしている出先機関の業務の一つに、ある物を流通させるためにその安全性を試験・検査したり、その指導を行うという業務がある。

 その試験・検査を行う技術職員として、人事院が行う一般の国家公務員技術職採用試験でなく、△△員という資格を持った人に対して省として採用試験を行う方式を採っている。ここで、採用後のミスマッチと、そのための税金の無駄があると常々思っていたので、今日はそれを題材にしてみたいと思う

 さて、その△△員というのは、大学である一定の単位を取得すれば得られるものであるが、ここに問題があり、例えば、基礎的でクラシックなな勉強を行う工学部土木課では単位が取得できるが、工学部高層建築学科では単位が取得できないといった時代遅れなものとなっている。

 このため、この△△員資格を持っている者を採用することによって、基礎的な助言・指導には向いており、何の問題もないが、反面、国の試験・検査を行うにあたって、最先端の、上記の例で言えば”高層建築を検査する”技術を十分に習得していないため、この部署に配属された△△員は、採用におけるミスマッチと税金の無駄遣いを生む事になっている

 これら△△員に、最先端の技術を学ばせるため、国の旅費を支出し

 私は行政職ノンキャリ公務員として働いているが、理系大学出身なので、見たくなくても見えてしまうのだが、その試験・検査の手さばきは、絶対に私が見てきたその道の大学の研究室員のほうが数段上に感じてならない。そして、大学でその技術を十分に学んで来なかった人間が検査した結果が、国の試験結果として反映されてしまうのだ

 例えば、△△員の授与対象範囲を新しい分野の単位にも広げるなり、他に新しい??員を設けるなどしたほうが、国としても、その検査を十分学んだ学生を採用し、即戦力として効率的に仕事を任せることが出来る

 (新しい技術について必要な単位に加えられていないため)△△員として採用されて、新しい技術を1から学ばなくてはならない職員には、「ご苦労様」と、暖かい声をかけてあげなくてはならないのだろうが(それも給料のうちなので当然と言えば当然)、このようなミスマッチは、税金のみならず、国の人材の無駄遣いであると思う。

 今回の例から国全体に視点を広げて見ると、国としての「科学技術立国」としてのイニシアチブが、他国に比べとても弱いと感じてしまうことに思い当たる。蓮舫議員の「2番じゃだめなんですか」発言ではないが、技官よりも文系キャリア事務官が力を持ち、国の施策の大枠を決めてしまうことが根底にあるのだろうか?

 現在、公務員の採用制度の見直しとして、事務官、技官、一種、二種の試験制度や採用後の取り扱いの検討・取り組みを行っていると聞く(本格的に実現するのは何年後か・・・)。

 是非とも、上記のような非効率的な硬直した採用人事ではなく、フレキシブルで多様な採用を行い、国の有意な人材を適材適所に配置して効率的かつ専門的で、職員も望む仕事を活き活きとできる、そんな国の体制ができれば、行政の危機管理(最近の例では口蹄疫、新型インフルなど)をはじめ、国民への行政対応のありかたも、変わってくるのではないかと思うのだが、どうであろうか





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Last updated  2010.06.14 22:49:19
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