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Jul 20, 2005
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カテゴリ: ネット
「判断の基準は私の脳内に蓄積した情報です」

 珍妙無類な発言である。
質問を理解していないか、日本語を理解していないかいずれか二者択一としか思えない文章であるが、これをのたまった方は至って「真面目」らしい。
某S氏さん、瑠璃家さんはじめ私に至るまで多くの人が「その蓄積した情報の源を示せ」と言っても聞く耳は持たない。
怪しげな自称専門家の言葉を「自らの味方であるから」と盲信し、「津波兵器」だの「911は自作自演」だのあげくは「日本は核兵器を開発している」とまで言い始めると、苦笑を通り越してその愚かさ自体が犯罪であるとさえ思える。

 さてかの人はご当人の古い日記に対する私のコメントをわざわざ全文引用して新しい日記を書いたあげくに、何の根拠もなく「×、残念」と断定したあげくに「何が間違っているのか」を一切示せないでいる。
全文引用を著作権がどうこうなどと言う気はない。(これは著作権を放棄したわけではなく、今回の議論の基礎となる内容を含んでいるから主張しないというだけである)
しかしながら、わざわざ新規日記エントリーを私のハンドル名を含む内容で立ち上げたあげく、「脳内判断基準」で「残念」とかほざかれてはこれをこちらで取り上げないわけにもいかないだろう。

 かの人の日記において「自称専門家」は三菱重工で高レベル廃棄物再処理の安全性向上に携わっていたと言っているようなことが書かれていた。

1 「ふげん」と命名された理由
2 再処理時に使用する溶液名
3 六ヶ所村再処理施設のモデルとなった原発名
以上の3つについて「1.2.3.の答えを知っている人は書き込んでください。」などとのたまうので実は私も回答したのだが、自らと主義主張の異なる人間は絶対に信用しないというかの人の論法によって、私は専門家として認定してもらえなかった。
まぁ私は「高レベル廃棄物の再処理の専門家」(←ここ重要)ではないので、それをどうこう言う気はないのだが。
専門家認定こそされなかったものの、かの人は自分の日記の中で私のその回答がかの人の「知識を越えていた」ことは吐露している。
要は専門家でない人間(私だ)でもネットでちょっと調べただけで「あの程度の回答はできる」のであって、逆を言えば「ネットですら調べもしないで相手を簡単に専門家と認定する」ことがいかに愚かなことか、かの人には理解できなかったと言うことを示しているのである。

 話が逸れた。今回はかの人の愚かさを指摘するエントリーではない。
そもそものことの発端は「1kgの濃縮ウランで広島型原爆」という既に閉鎖(夜逃げ?)したとある場所での「自称専門家」の書き込みであった。これに関して某S氏さんをはじめとする幾人かが疑義を表明した。
それに対し「素人は黙ってなさい」というような趣旨の反論があったわけだが、肝心の当人の「専門家」が自称又は虚偽ではないかという疑問が持ち上がっているわけである。ここにかの人が「某S氏さん憎し」で参戦してきたというのが今回の顛末である。

 さて、怪しげな「自称専門家」についての「自称」の部分への倫理的な疑義は前回の日記で示した。

上の方で私はわざわざ「高レベル廃棄物の再処理の専門家」と書いた。
ところが「自称専門家」は「三菱原子力にて原子力発電所開発チーム」にいたということらしい(かの人の日記による)。
既にその時点で「質問が」間違っていることに気が付かないだろうか?
質問にある高レベル廃棄物の処理は「湿式ピューレックス法」で行われる。これは純粋な「化学反応」なのである。
しかし「核分裂反応」は「物理的反応」だ。工業高校や高専レベルでの教育ですら核反応は無機化学から物理の領域である。まして原子力発電所開発チーム(?)とやらにおいて、発電所建屋の建築工学や核物理学あるいは安全工学ならともかく化学の専門家ということはありうるのか?

確かに核分裂反応の専門家は再処理の基本技術は押さえているだろうし、再処理の専門家は原子炉の基本的技術は押さえているだろう。
だがこれをもって「核分裂反応の専門家」「再処理の専門家」が、それぞれ逆の専門家を名乗ることが適切なことだろうか。

 また自称専門家が所属していた(らしい)三菱原子力の研究の内容は以下のようなものである。どこに「再処理技術」が関係するのだろうか。
1 PWRプラントの信頼性・安全性の追求のための研究開発
2 メカトロ技術を活用した各種ロボットの開発
3 次世代PWRのなどの開発
4 燃料の信頼性向上および改良のための研究開発
(なお日本においては国家以外がプルトニウムを保有することは違法であるため、実験も許可制である)

 更に言えば「超臨界直接抽出法を用いた処理能力50tHM/y の再処理プラントの概念設計」という新式の再処理工程は「サイクル機構」「三菱重工業」「ARTECH」の研究家達の手によって、「超臨界二酸化炭素を媒体として用いる金属元素の抽出分離法の研究」は東海研究所先端基礎研究センターアクチノイド溶液化学研究グループによって行われている。基礎研究は本社又は研究所の化学系の本当の「専門家」によって行われたことが容易に読み取れるだろう。

 かの人の言う「自称専門家」に対して、その真贋を確かめる材料となった事項は極めて不適切といえる。
なにしろ1は公式ホームページで見ることができ、2は核工学と関係のない化学の質問であり、3にいたっては六ヶ所村には原発など存在しないという体たらくである。そのような内容で「私が彼女の職歴を間違いないと確信した」などとはチャンチャラおかしい話ではないか。
また私は核工学系の専門家である線も疑わしいと思っているが、その点は某S氏さんの日記が詳しい。ぜひ参照して自らの判断で「どちらの言い分に信があるか」を確認していただきたい。
なにしろ「1kgの濃縮ウランで広島型原爆」である。
核爆弾のイニシエイターの存在すら知らないのではなかろうかと思われる「自称専門家」と「その信者」は早々に妄言を引っ込めて大人しくなることをお勧めする次第である。


【業務連絡】
仕事で数日不在になります。次のネット接続は月曜の予定です。






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Last updated  Jul 20, 2005 09:10:18 PM
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