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Jul 27, 2005
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カテゴリ: 軍事
 古来より戦いにおいては敵の逃げ道を無くして戦うことは上策とはされていない。

窮鼠猫を噛む、追いつめられた相手は逆にその実力を万全に発揮して、思わぬ損害を我に与える可能性があるからだ。
死兵というものはかくも恐ろしい。それ故にいわゆる「兵糧ぜめ」という戦法が有効になるわけである。

 さてぼたんの花氏とその友人である「自称専門家」のリュック氏であるが、既に無い逃げ道を模索した悪あがきの日々が続いている。
某S氏さんはじめ私を含む多くの人からの追求に対し、当人達は戦国時代の忍者のごとくひらりひらりとかわしているつもりのようだが、この論戦は始まったときから逃げ道など存在していなかったことには気づいていないようだ。

 本日はその点について「専門家でなくても判るように」逃げ道がないことを解説したいと思う。

 まずはそもそもの発端を見てみよう。

>日本は唯一米国から原爆を落とされた被爆国。

>原爆は濃縮ウランたった1KGよ?
>たった、砂糖一袋分よ?
>それで、こんなに苦しめられた。。
(自称専門家リュック氏発言より)

 この文章に関する解釈は既に某S氏さんがこと細かく述べておられるが、あえてここでもう一度解析してみる。
1行目に関しては事実を単に述べたものであり前提条件である。この部分にクレームを付けるような歴史知識の持ち主はおそらくいない。
2行目はこの際無視しても問題はない。単なるリュック氏の感想だからである。
3行目で大きな問題が出る。1行目における前提条件から、対象となる「原爆」は広島に投下された「リトルボーイ」であることが読みとれる。しかしながら「リトルボーイ」に使用された濃縮ウランは約64kgであることが明らかになっているため、「自称専門家」の弁としてはおかしいのではないかという疑問に繋がるのである。
4行目については、戦争において使用された核兵器が有史以来「リトルボーイ」「ファットマン」の2発だけであることを考えれば、実験段階の物や理論段階の物ではないことが読みとれる。(ただし「ファットマン」はプルトニウム使用のため、本文3行目と反するので除外できる)
 今に至るまでの間、リュック氏本人から本文章に関する「専門家的見地からの論理的説明」は一切されていない。
そこも私などが「自称専門家」と揶揄する理由となっている。


 次にこれに便乗したぼたんの花氏の発言の抜粋である。

>何キロのウランで広島の原爆で苦しんだか、それが現代の量か、60年前の量かは関係ないでしょう。今なら1kgで苦しむのですから。
(ぼたんの花氏発言より)
 既に前提条件すら根本的に判っていない。文章の読解力不足なのか知識の欠如と思いこみによる理解力の不足なのか、極めて珍妙なコメントとしか言いようがないものである。
何しろここで「関係ない」と言い切っている内容は、リュック氏自身が設定したものであり、その設定に基づいて判断した場合「おかしい」というのが某S氏さんはじめ私を含む多くの人の論拠である。その前提を無視されれば「関係ない」となるのは当然だろう。

リュック-ぼたんラインの繋がりはおそらく単純に「某S氏さん嫌い・憎し」のレベルなのだろう。だからリュック氏本人が「何をどう言おうと」ぼたんの花氏には関係ないのである。某S氏さんと彼と意見を同じくする人間を貶めることだけが目的なのだから、そのきっかけにさえなれば事の真偽はどうでも良いのではなかろうか。


 さて彼らの(と言うかぼたんの花氏の)スタンスについては理解できたと思う。
そこで次のステップに進もうと思う。
「自称専門家の言う1kgの濃縮ウラン使用による原爆は製造可能か」である。ここからはやや専門的な用語が増えるが、実際のところは高校の物理に毛が生えた程度の内容+初歩的な軍事的知識の産物である。
「原子力の自称専門家」でなくてもこの程度のことで「1kgは論破できる」一例として読んでいただきたい。

 なお内容等に間違いを発見した方は「本文最後の注意書き」を読んだ上で、楽天の私信メールでお問い合わせいただきたくお願いする。
このような面倒な手順を踏むのは「自称専門家の化けの皮を剥がすため」であるということでご了承いただければ幸いである。


1 核分裂基礎知識

「核分裂性核種」(一般にU235かPu239)に中性子が当たるとその原子核は分裂し、より原子量の小さな別種の原子核になる。
この核分裂の際に「核分裂性核種」は2~3コの中性子を放出する(U235で平均2.4個)。このうちの1コ以上が再び「核分裂性核種」に当たることで、持続的に核分裂反応が続く状態が「連鎖反応」である。
 また中性子が当たったからといって必ず核分裂するわけではなく取り込まれる場合もある。そのなりやすさを捕獲断面積、核分裂断面積と加えたものを吸収断面積といい、中性子が当たって核分裂が起こる確率は、核分裂断面積/吸収断面積で表される。
この捕獲断面積、核分裂断面積は「核分裂性核種」の種類と発生する中性子の種類で大きく異なる(熱中性子、高速中性子等)。
 1回の核分裂で発生した中性子でk個の核分裂を起こすときkを増倍率と呼ぶ。このkが1の場合は継続的に分裂が起き、臨界状態といい、kが1より大きいと発生するエネルギー量が高くなる。原子炉内などでは中性子を吸収する制御棒でこの中性子量を制御しkを変化させ安定的かつ持続的にエネルギーを取り出すが、核爆弾ではこれは行う必要がない。(むしろ核爆弾としてはマイナスである)
つまり核爆弾ではこのkの値をいかに大きくできるかが最大の問題となる。


2 核爆弾の種類
 既に多くの方が知識として持っているが、原爆にはその使用する「核分裂性核種」で大きく「ウラニウム型」「プルトニウム型」の2種類に分かれる。さらに構造的な面から比較的単純な「ガンバレル型」と、複雑な構成を持つ「インプロージョン型(リニアインプロージョン含む)」に分類される。
広島に投下された型は「ウラニウム使用のガンバレル型」であり通称は「広島型原爆」である。
長崎に投下された型は「プルトニウム使用のインプロージョン型」であり通称は「長崎型原爆」となる。
 なおインプロージョン型の方が臨界量を少なくできるという特徴がある。
 またプルトニウム型は不純物として含まれる放射性同位元素のPu240が核分裂に際し大きなマイナス要因となり、ガンバレル型では過早爆発を起こしてしまうためにインプロージョン型のみで製造されている。逆にウラニウム型は条件さえ満たせばどちらでも問題なく起爆するので、用途に応じて両方式で製造されている。
(ただし臨界量を大きく減らせるメリットのため、近年はほぼ全てがインプロージョン型である)

 この他に「原爆」を起爆剤に核融合を起こさせる「水素爆弾」や、核爆発時のエネルギーを主として中性子として放出させるように各種材料を調整したタイプの「中性子爆弾」などがあるが、本稿ではこれを省略する。


【続く】





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Last updated  Jul 27, 2005 09:14:40 PM
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ふ~ん。  
君はオバカの友達かい??

バカと違い、すごいじゃんか。
リュックさんを似非と言い切るのだから、
多分、東大か京大の原子力研究の大学院生
さんなんだね。


詳しくはないが、臨界量として濃縮ウランが
1kgじゃ、「爆発力を求める原子爆弾」は
無理だね。


リュックさんとは直接の面識はないが、
君の言いたい事とリュックさんの言いたい事は
違うのでは??

「今も苦しめれている」という箇所を
再検証しては?

(Jul 30, 2005 12:23:08 AM)

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