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December 17, 2005
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カテゴリ: 生き方を学ぶ:本
「海の図」は灰谷健次郎の作品です。分厚い本で、さすがに読破時間がかかりました。


灰谷健次郎は、小学校の教科書に載っていた記憶があり、また中学か高校の試験でも出た記憶があります。

昨年図書館で暇つぶしに読む本を探していた時に、灰谷健次郎という名前が目にとまり、その中から「 兎の眼 」を借りたのでした。
本来ならば小学校か中学で読むだろう本を、この年で始めて読んで感動しました。
「兎の眼」では何気ない文章の中に、作文の書き方の真髄を書いていたり、ブログを書くときの参考にもなりました。
その後、すぐに「 太陽の子 」を読み、今回の「海の図」は私にとっては3作品目でした。



調べてみると、灰谷健次郎は17年間の教師生活をやめ、沖縄等を旅した後に作家デビューしているようです。
灰谷健次郎作品を評価しない人がいることもわかりました。
私が感じたのは、子供が子供らしくない、日本中探してもこんな立派なことが言える小学生、中学生、高校生はいないんじゃないか?と思いますから、正直、少しだけ違和感はありました。
でも、それを上回る、感動の作品です。


「海の図」は高校生の少年が登校拒否しながら亡くなった父親がなぜ漁師をやめたのか、を追い求めていくうちに、家族、友人、愛を知っていくお話でした。

彼の作品の中では、いつも世の中の矛盾などを子供の言葉でわかりやすく書いています。例えば次のような文章です。

「これ、現代社会の教科書や。・・・GNPのこと書いてあると思ったら四日市ぜん息が出てくる。OPECが出てきて農地改革やろ。朝鮮戦争の次は高度経済成長で、今度は賃金問題や。・・・たった300ページほどの本の中に、政治、経済やら、憲法、人権・・・まで触れてくれてある。・・・おしまいにつぎの段階に進むことになる。より深く学ぼう、なんて、とってつけたようなこと書いてあるけど、あほういうたらあかんで。より深く学んで次の段階に進みよったら大学の試験に落ちてしまうやないか。」

「人間はものを金に換えるようになってから駄目になってしまったといってるよ。ものはものじゃない。みんな自然のいのちで、金に換えられるものじゃないのに・・・」

「沖縄に、他人に痛めつけられて眠ることはできるが、他人を痛めつけては眠ることはできない、という言葉があります。他人という言葉の意味を、人間以外の生命にまで広げると、この言葉はもっと深くなります。」

私は、彼の作品には人生訓があって、それが私の心に響くから、もう少しだけ読んでみようかと思っています。


海の図(上)  彷徨の海 角川文庫 著者:灰谷健次郎 出版社:角川書店 発行年月:1998年09月 本体価格 667円 (税込 700 円)


海の図(下)  波浪の海 角川文庫 著者:灰谷健次郎 出版社:角川書店 発行年月:1998年09月 本体価格 629円 (税込 660 円)
これからの自分の人生のために、どうしても亡き父のことを知らなくてはならない―。壮吉は、父と親しかった人たちを訪ね、次第に父の仕事の真の意味に迫っていく。そんなある日、秀世が置き手紙を残して家を出てしまう。秀世を追って東京に来た壮吉は、はじめて秀世のつらい過去を知るのだった。開発と環境破壊の現実、日本の農業や漁業の将来、そして学校教育についての問題提起―著者からの熱いメッセージが随所にちりばめられた、心揺さぶる大作。





兎の眼  兎の眼
大学を出たばかりの新任教師・小谷芙美先生が受け持ったのは、学校では一言も口をきこうとしない一年生・鉄三。決して心を開かない鉄三に打ちのめされる小谷先生だったが、鉄三の祖父・バクじいさんや同僚の「教員ヤクザ」足立先生、そして学校の子どもたちとのふれ合いの中で、苦しみながらも鉄三と向き合おうと決意する。そして小谷先生は次第に、鉄三の中に隠された可能性の豊かさに気付いていくのだった…。学校と家庭の荒廃が叫ばれる現在、真の教育の意味を改めて問いかける。すべての人の魂に、生涯消えない圧倒的な感動を刻みつける、灰谷健次郎の代表作。

太陽の子
ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、神戸の下町で琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」を営んでいる。やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、おとうさんが心の病気で苦しむようになる。おとうさんの病気の原因は何なのか?ふうちゃんは、「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめる…。戦争は本当に終わっているのだろうか。なぜおとうさんの心の中でだけ戦争は続くのか?今、日本人が本当に知らなくてはならないことがここにある。


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Last updated  December 17, 2005 10:58:56 PM
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