新米検査員でも
責任感だけは負けない自信があった。
だからできる事は何でもやった。
滅入ってる時に忙しいのは
本当にありがたかった。
・・・夜勤が2週間くらい過ぎた頃だっただろうか・・・
1つのラインで夜勤をしていても生産が追いつかなくなり
隣のラインも可動させる事になった。
そして夜勤の人員を増やす事になり
夜勤作業者のメンバー表に
旦那さんの名前が載っていた。
はっきり言って嫌でした。
だって苦手だったから・・・。
でも一緒に働く日は来てしまった。
『宜しくお願いします。』
交わした言葉はそれだけでした。
たとえば何か不良が出たとして
人を呼んで皆がワラワラ出て来ても
彼だけはすぐに居なくなってしまった。
(そんな嫌う事ないのにな・・・感じ悪・・・)
そんな風に思うしかありませんでした。
いつだったか・・・
帰る時に彼の横を通り過ぎたんです。
『お疲れ様でした!』
彼は険しい目つきで私を見ると
ふいっ・・・と無視をしました。
私は心に誓いました。
『一生話しかけない!』と。
仲良くなったきっかけは
“ブルーベリーのガム”でした。
私はよくポケットに飴なんかを入れていて
人にもあげたりしていました。
もちろん彼にもあげてました。
そしてお返しにと“ブルーベリーのガム”を
私にくれました。
ブルーベリーなんて
何年ぶりかに食べたものだったので
美味しくってずっと食べていたもんだから
味が無くなってしまって
その事を話すと
『全部あげる。』
と残りの3枚をくれた。
その日から毎日話をするようになった。
でも仕事仲間でしかなかった。
ある日、彼が仕事中に携帯を
シンナーに落としてしまった。
その時大急ぎでアドレスを
紙に写しているのが見えたんです。
女の子の名前・・・。
不思議とショックを受けている自分が居て
それにびっくりしました。
なんだかそーゆうモヤモヤって好きじゃないので
行動に出ました。
『アドレスが消えて友達が居ないならメル友になろう。』
その日からドンドン仲良くなっていきました。
メールをしていてわかった事がいくつかあった。
私より1つ年下だと言う事。
そして、すごく不安定な子だと言う事。
少し自分と似ている所もあったので
話は合った。
ある日スロットに皆で行くと会社で話をしていたので
『勝ったら、お土産頂戴ね!』・・・と
約束をしていた。
そしてスロットで20万勝ったので
買い物に行くとメールが来た。
『何が欲しい?』
私は何でもいいと答えた。
ちなみに私の想像していたお土産は
安いお菓子とかでした。
なのに彼の質問に目を丸くした。
『ティファニーとディオール、どっちが好き?』
・・・意味が分からなかった。
ブランドに疎い私はディオールが分からなかったので
『ティファニー』と答えた。
その数時間後・・・私はティファニーを受け取った。
・・・これ。
それはそれは驚きました。
そしてその日の帰りにメールで
週末にデートの約束をしました。
その日から私たちはずっと一緒にいます。
私は1度流産してしまったんですが
その時旦那さんは私を必死に支えてくれました。
だから結婚し
今は姫も産まれ毎日が幸せです。
あんなに嫌っていたのに・・・と
時々思います。
逆に嫌いだったからこそ
うまくいったのかなと思います。
PR
カレンダー
コメント新着
キーワードサーチ
フリーページ