新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

2005年07月10日
XML



処、さほどの量の雨はこちらにはなかったのであるが金曜日時点では
部屋に閉じこもりになることも想像された。こちらは流石にネパールの
山岳村落のような事はないにしても、周囲には気分転換に出歩くなどと
いうような施設がたんまりとあるようなロケーションではない。

プロジェクトの若手が「暇つぶしにどうですか?」と貸してくれたのが
コミック本の13冊だ。聞けば、割合面白いのだという。彼がお気に入り
だと、言っていた。いや、「強くお奨めする」みたいな言い方だったかも
しれない。


一言で云えば「コミックの姿をかりたプロパガンダ」のようなものだという
気がする。タイトルを、「アクメツ」という。

プロパガンダの手法は、1930年代に権力を得たナチス・ドイツによって発展し、
冷戦期になると普及したテレビから東西両陣営のプロパガンダが流れるように
なった。

特徴としては、最大多数の支持を獲得するために事実の誇張・歪曲を含むあら
ゆる手段を行使し、理性よりは感情に訴えることが多く、それらの点で通常の
政治的主張や広告などとは区別される。他の特徴としては、第二次世界大戦前
ではロシア・アヴァンギャルドの影響を受けたと思われる大胆な構図・強烈な
インパクトのフォトコラージュやアールデコ調の点描画がしきりに活用された。


↑クリックでジャンプします。

このコミックの面白いところは、このヒントフォーラムのような経済環境について
の私的な俯瞰を横軸にして、縦軸にサイバーパンク流というのだろうか。ハリウッド
映画「マトリックス」の剽窃(もじり)のような着想で、実のところただ一人の
高校生が、クローン人間化されて国内を暴れまわるという西遊記の孫悟空と水滸伝の
盗賊列伝の合成のような展開を繰り広げるという趣向になっている。

「アクメツ」というのは、この世の悪を叩くという主人公の仇名(ハンドルネーム)
なのであるが、尋常なテロではないのだと繰り返し主人公の口を介して原作者は
弁解をしている。弁解をしなくても、テロで何が悪いという読者も多い筈なのだが

モデルなので、鼓舞された読者の中に万一虚実をわきまえず真顔で単純にテロ
へ走るなどというような困惑すべき事態を回避するために、徹底的に荒唐無稽に描いている。

私の読んだところでは、さほどではないと思うが相当暴力描写が凄い作品であると
一般には語られているそうだ。雰囲気には、往年の永井豪作品の「デビルマン」の
空気も漂っている。


ような経済社会のありかたについてこれまでのコミックには見かけなかったような
切り口である。だから、わたしがプロパガンダと言うわけなのだけれども語り口は
コミックなのだけれども、その視点は意外なほど思弁的で生真面目な思惟の痕跡が
濃厚にある。あのサドの「悪徳の栄え」だって知る人ぞ知る、近世哲学の雄である
スピノザの形而上学を踏襲している。読み通してみれば、単なる猟奇小説などでは
ないとすぐさま分かるわけだ。この「アクメツ」は、案外この国の十代や二十代が
なかなか侮り難いと思わせるフシがある。こんな気分にさせたコミックスは、あの
「寄生獣」ぐらいである。一説によれば、「寄生獣」は、ハリウッドが着目して
「ターミネーター2」に化けたという。事実は、分からないが「アクメツ」がもし
ハリウッド映画に取り上げられたら、日本の政治風土が少しぐらいは変わるという
ような事があり得るのだろうか。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年07月12日 22時05分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[お山に雨が降りまして] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: