新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

2005年08月29日
XML




過去にこの映画をなんどかテレビでみたのだが、その度に爆睡して
しまった。ほとんど記憶がない。実は、今日もDVDでみかけては
寝入ってしまった。よほど他の黒澤作品と較べて縁がないのだろうか。
明日も、もう一度挑戦してみよう。




この映画は、実は村上龍や、田中優子、中島みゆき、松阪慶子、鳴海清とか。
自分を含む同年の面々が生まれた年だ。昭和30年代とは、わずかに空気が違う。
敗戦直後の混乱期の澱みがまだそこここに残っていたし、半島では朝鮮戦争の
硝煙が掻き消されずに漂っていた時代である。戦争を知らない、とはいっても





生まれた大阪では、いまや松下興産らが完膚なきまでに痕跡を一掃。高層ビル開発を
したために見事に消されてしまった。もっとも官有地をタダ同然で「民間」払い下げ
を受けた胡散臭いものだ。余程戦争の傷痕を視野から市民の眼から隠したいと考えた
のだろう。60年代の後半までのかなり永いあいだ、無残に爆撃された砲兵工廠の焼け跡
が国鉄(現JR)の環状線(前身の省線時代も長かった)の車窓から眼をそむけるべく
もなく大戦の名残を示す風景として日々何十万人もの通勤するサラリーマン達に無言で
迫ってていた。あの記憶の幻の中に失せた廃墟こそ、開高健や小松左京の小説の世界。
いまは思い起こす人、記憶する人すらいないのかもしれない。

映画「生きる」を、冒頭からみているとそんな時代のサラリーマンの一人である筈
の主人公が、すでに地方公務員であるがゆえに「為さず」を決め込む卑屈でさもしい
日常描写から始まる。


闇給与、不法な公金流用問題を糾す声はかぼそい。いまや「官僚王国解体論」を
述べていた元郵政大臣が、なんのことはない財務官僚の走狗となって、隠された
巨大な不良債権の収拾のために、郵貯資金を、「民営化」の美名のもとまんまと
国民を誑かしアメリカ資本のヘッジファンドへ生贄として差し出そうとする。

黒澤映画に、この国に民主主義などついに根づかないとの危惧が作品に色濃く反映







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年08月31日 12時22分24秒
コメント(3) | コメントを書く
[お山に雨が降りまして] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: