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2005年10月12日
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HGウエルズ; 私は共産党の対欧宣伝を観察してきましたが、現状にあっては
その宣伝たるや、えらく時代遅れに聞こえるような気がします。
ひたすら叛乱、蜂起をそそのかすような宣伝だからです。社会制度の
暴力的な転覆を支持する宣伝は、専制政治に向けた際に初めて恰好が
つくものだ。しかし、既成のシステムが崩壊しつつある現状では叛乱、
蜂起などではなく能率、能力、生産性に重点をおくべきです。叛乱の
煽動調は古臭い気がしますよ。そんな対欧宣伝は建設的な精神の持ち主
にとりありがた迷惑な話にすぎません。



スターリンは、かく語る(5)---その2


われわれの年代でも、学生叛乱のシーズンとかでえらく威勢のいい兄ちゃん
たちが「決戦」だの、「阻止」だのとうるさいまでに蜂起煽動を繰り返し
ていた。彼らが新左翼だとかいって、すでにスターリンと一線を画している
のを売りものにしていたわけだが、なんだかガキがおやじらの年代の左翼
に後ろからハッパをかけていただけのようにも思えないではなかった。

自分自身は、佐世保や三里塚にしか正義の拠点が存在しないかのような口吻
にどうしても馴染めないまま、自然と学生叛乱の季節は退潮。見事に熱気はひいた。

自分のまわりにも、たかだか学費が値上げになったというだけの処遇に怒りを

いるのだろう。刑期を終えて社会復帰しているのだろうか。彼らは、粗忽な上
に、やったことはスターリンらの戯画的なまでのミニアチュアであったという
気がする。


HGウエルズは、割合自然体で「能率」「能力」「生産性」などという。いまでこそ
彼の主張は私にも、十分同意できるものなのだが60年代後半のあの時代では、
いきなり罵倒され、ひきづりまわされ、事と次第では暴行を受けるほど禁忌
な語彙だったように思う。「能率」どころか、「の」の音を発語した瞬間に
大声で「ナンセンス」と面罵されたことだろう。では、罵倒した彼ら政治青年
に、HGウエルズの思いはどのように理解されていたのだろうか。おそらく当時
ならば理解どころか、論旨の輪郭すら傾聴されることはなかっただろう。





スターリン; 旧制度の崩壊、腐朽化が進んでいるのは言われるまでもありません。
それは厳たる事実だ。しかし、この死にかけているシステムを死守すべく
あらゆる手をつくして、別の方法による新しい努力がなされていることも
事実ですよ。あなたは正しい仮定法から誤った結論を引き出された。
あなたは旧世界の崩壊を正しく指摘されました。しかし、それが自浄作用
だと考えたところが誤っていますね。そう、ある社会制度の交替は複雑に
して長期間にわたる革命的なプロセスなのです。単なる自発的なプロセス
なんかじゃない。闘争なのですよ。階級間の衝突が絡んでゆくプロセスだ。
資本主義は腐朽しつつあるが、といってえらく腐っているために自然発生
的に倒壊しなければならない老木と単純に比較すべきではありません。






かつて、「政権は、武器から生まれる」と煽動していたどこかの国の国家主席が

していたという情けない記憶がある。最近は、反日教育の成果でいまだに侵略
戦争の責任問題などと言い出して平然としているあちらの国は、実のところ戦争
の輸出にいたく熱心だったのは、まごうことなき実体験としてある。われわれ
が過去50年以上も、平和憲法下で一切戦闘行為を行っていないにもかかわらず、
国際サッカー試合で、下品な真似を行う人たちに追従して、わざわざ65年前

の青年たちは59年前に、アメリカの爆撃で東京だけでも一晩に29万人も
殺害されたのに、ケロッと忘れていたりする。戦争をけしかけておきながら、
戦争の被害者だと言い続けている国も卑しい国だと思うのだが、自身の父母
兄弟をこれだけ殺されていて、憤懣もいだかずにディズニーランドに金を落とす
という国民性も考えてみれば尋常だとは思えない。

スターリンの述べるような「階級間の衝突」というようなシンプルな対立の構図も、
この国民性の著しい差異を踏まえておかないと単純に丸呑みできるような内容
ではないと思わずにいられない。




実は、現在の北朝鮮はほかならぬスターリンの後押しでできた独裁国家である。

もともと馬賊だった連中を、日本つぶしに好適とスターリンが強い推挙で金日成
を選んだ。英雄スターリンとは、労働党総書記である金日成、その父であると
ばかりにながらく敬意を表されてきたし、いまなおスターリンの生誕地は北の幹部
の聖地である。その経緯もあって、朝鮮民主主義人民共和国においてはスターリン
との結び付きを背景に、金日成はスターリン批判の時代、当時なんとフルシチョフ
を修正主義として強く批判し、その後のソビエトとの関係を冷却化するリスクを
あえて取るほどであった。なにしろ朝鮮戦争では、ソ連軍大尉だった金日成が、
南進するに際してはスターリンの許可を取っている。深くソビエトとスターリンに
傾倒していた金日成は、生まれた息子にユーリ・イルセノビッチ・キムという風な
ロシア名をつけた。ほかならぬ金正日の幼名である。


なるほど「ある社会制度の交替は複雑にして長期間にわたる革命的なプロセス」
なのだとスターリンが言った意味は、なんとなく分かるように思う処もあるの
である。





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最終更新日  2005年10月14日 04時17分14秒
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