新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2006年09月22日
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いまでこそ総会屋は、さまざまな法規で企業側が完封したかのような
言い方をする。一時は、ソニーなどでも10時間を越えるような長時間な
株主総会を実行したと伝説もある。その盛衰を生きて時代証言するかの
ようなSさんの話には、まったく魅了された。


一説には、総会屋が衰退したには、総会屋が瓦解したというよりも日本の
企業側がヤクザ化して、企業舎弟たちから鬼畜技を奪い取って極道が市場
占有率を無くしたからだという説がある。関西でも広域暴力団の下部に
位置する組長が、あまりにも日本の企業の極道体質に世も末とわが身を
儚んで投身自殺するなどという事件があったことは、記憶に明るい。



まじかで耳にすると、なるほどと唸るばかりだ。総会屋が、各種法規で
企業社会から締め出されるプロセスとは、それすなわち日本の企業が、
極道総会屋に相互浸透して手口やスキルを身につけていった、その
プロセスだということになるだろう。自分らも、プラニング部門と協調
した企画で活動していた時代など大日本印刷やNTTのベンチャーつぶし
の荒ワザをさんざん聞き及んだ。一部は、まじかでも目撃したものだ。
総会屋のスキルに加えて資本の論理なのだから、これはもうファシズム
の萌芽というしかない。


そのSさんは、総会屋との交渉歴と巧みな質問力で総会屋の背景に通じる
西日本でも有数の消息通となって講演会を開催できるほどになっていたが、
社の中で、総務人事全般の業務を掌握するという努力を重ねて主に製品の



あるとき、そのメーカー系列で販売した食品に大量の不良腐敗が発生した
ものを、回収がまにあわずこれがよりによって組関係者幹部に食されて
しまった。社でも稀にみる大問題となり、その組の親分さん宅に社長を
筆頭に日参せざるをえなくなったという。大事件の勃発だ。ここでもSさん
は、他の総務部員の右往左往する中で、方法論で対処する。いかに平素は

方法論が、企業のリスクを低減するのだという典型的な逸話だろう。


Sさんは、恐れをなして組長宅の玄関土間から上がろうとしない総務部員
を促して、組長の応接間に案内されて上がっていったという。Sさんによれ
ば、総会屋から教えられたのは、かならず交渉の場に臨み交渉ではいかなる
事があっても50対50のスタンスにあるという事実を示さなければ、解決
はありえない、という原則だったという。非が当方にあろうと、なかろうと
これは交渉なのだ。交渉だとなれば、それは応酬の場でなければならない。
まちがっても組事務所の玄関土間であっていい筈は無いのだという。


応接間での交渉についても、10時間に及ぶ押し問答だったというがこれも
総会屋から示唆されたスキルや、見通しがあって十分な心がまえと準備で
臨んでいたために、組長以下幹部が舌をまくほどの圧倒的なスタミナで
Sさんと社長らは持ちこたえたという。その際に、相手の顔のどこを凝視
して、眼をそらさぬようにとの事細かなノウハウもすべて総会屋仕込みで
練達だったという。長時間の応酬の果てに、引け際。実は本当の交渉が開始
される。これも折り込み済みで挨拶をして分かれる際のキワに、Sさんは
呼ばれて別室に。これも妥結に向けての準備万端に、Sさんは真の交渉の
場、瞬間と位置づけて心構えと用意をされていたという。まるで総会屋との
交渉歴で築いたスキル、ノウハウの総決算のようだったと語っていた。


日本の企業は、このようにして1982年10月1日に改正商法施行までに確実に
地下社会との深い関係に距離感、間合いを身に着けてバブル期を迎えてゆく
ことになったのだという。


ネゴシエーター、交渉人は存在した。しかし、銃ともナイフとも関わり無く
どこかのビル街で靜かにOLたちに混じって天丼を食べていたりする。








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最終更新日  2006年09月22日 12時50分04秒
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