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2007年01月16日
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小学生時代の思い出。

滅多に青春期のことも語ったりしなかった。そんなおやじは一度だけぼそぼそと口にしたことがあった。

おやじは、万年筆が好きで何本も高級万年筆を買っていたがつかっている処をみたことがない。たまにメモを書いてあるのをみたが、判読できなかった。字がかけなかったのだ。書けるほど字を知らなかったというよりも、字を書く術も素養もないという域だったのかもしれない。病床では、努力の証に立派に手紙を書いたりしていたので驚いた。

父親二十歳の頃の最大の出来事は、本土決戦の軍事訓練だったのだろう。

手榴弾を二個抱いて、シャーマン戦車の底に飛び込む訓練の連続だったという。これに万感の想いを抱きながらも、決死の行いで散華することが強いられていた。この精神的な重圧から回避ができた戦後は、なにものにも換え難い「ありがたい」ものだったのだった事だろう。

外地への出征はなかったが、内務班での訓練をへて実家に帰宅したときに祖父母の恥かき子ではないが、自分とわずかな年齢差しかない最年少の叔父が生まれて座布団に寝ていたという。

そのせいか、その叔父Tとわたしのあいだに明らかに錯視があったふしもある。自分が生まれたとき。産院で「早く大きくなって、お兄ちゃんと呼べよ」と口走り周囲を笑わせた。本人は、弟のひとりが増えたという程度の意識だったのかもしれない。

そんな息子が、本を読むことをものすごく嫌った。

 活字を読む子供、というものが不快でならなかったらしい。自分の視野、経験にないことを子供が欲するということが度し難い。理解し難いことだったように思う。

晩年に至るまで、父親は国税を納めることを忌み嫌った。胸裏にある「金甌無欠揺ぎ無き」わが日本の誇りは、けしてこの国に税をすみやかに納めることなどではなく、極力遅延し忌避することだと言う風に確信されていたのかもしれない。






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最終更新日  2007年01月19日 18時42分51秒
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