
この国の国民の少なからずは、偽善者である。
鈴木邦男は、言う。
「正論」(2006年2月号)が、この国の反動的な男系皇統堅持派の骨頂にして嚆矢だというのである。面白いのは、女帝を求めるものは不敬、不忠の大悪人弓削の道鏡と同類だと罵倒している。
つまり、中核派が革マル派を公安警察の手先だと言っているのと同じである。
また、明治につくられた皇室典範はそのような主張に根拠を与えている。第一条「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と。実は、国民の大多数、推定80%ほどは女帝を歓迎するという。
しかし、知識人、評論家は男系男子説があなどりがたくむしろ多数派。つまり論壇をあげてあの皇太子妃に「男の子を産む機械」であることを強く求めているのである。
皇太子は 「雅子のキャリアやそのことにもとづいた人格を否定するような動きがあったことも事実です」
と述べて周囲に諌められた。諌められはしたが、むしろ国民は懸命に皇太子妃雅子さまを守ろうとする皇太子に少なからず好感を抱いたものと思う。今回、柳沢がはしなくもこの皇太子発言にたいして虹彩をあたえたかたちになった。
いずれにせよ日本国民は、柳沢には怒りを覚えるが皇太子妃には平気で「男の子を産む機械」を願望するというダブルスタンダードを生きている。福島瑞穂らは、いつか本気で皇室典範改正の議論をするのだろうか。日本国民は、皇室典範を例外思想とするつもりなのだろうか。
(つづく)
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