ここのところ、注目を浴びているらしい「よしの冊子」について現代語訳が待ち望まれる。
このあいだ、msk222さんが、雑誌「噂の真相」を話題にされていたが、図書館で読んだ
という話で、ずっこけてしまった。雑誌の評価と裏腹に図書館で読んでしまうとは・・・発刊者である岡留安則に失礼だと思う。左翼でも身体を張って志を貫く姿勢は、あの作家田辺聖子も絶賛していた。自分は、当然ながらひたすら書店で内容を確かめつつ、購入してきた。
「よしの冊子」が、江戸時代の権力版「噂の真相」だとすると興味も湧くが、歴史資料としてのお値打ちをながらく低くみられて捨て置かれたものらしい。昨今の再評価も、なんと日本国外からの仕掛けだという。噂というのは、常に真実を盛り込んでいるとはかぎらないが、えてして物事の本質を穿っている可能性は少なくないという気がする。
-- ご著書『江戸の役人事情』を、大変興味深く読ませていただきました。本日は、本のテーマでもある、江戸時代の役人についてお話しいただきたいと思います。
まず詳しく伺う前に、本にはさまざまな当時の面白話や逸話、考えさせられる話が満載されていますが、それらのネタは『よしの冊子』という史料に描かれているそうですね。
-- 私も実際に、中央公論社から出ている『随筆百花苑』の第8、9巻に収められている
『よしの冊子』を見てみたんですが、冒頭に「他に出すべからず」とありました。それだけ大事な情報だったんですね。
水谷 定信の側近だった水野為長が隠密を使って集めさせた、まさに隠密情報です。彼が要旨をまとめてダイジェストにして、定信に渡していたようです。
政府権力の内情を知らない最高権力者の誕生。歴史というのは、実に複雑怪奇だという気がする。この「よしの冊子」、ぜひ手元に取り寄せて読んでみたい。これほどの歴史資料が、現代語訳されていないというのも実に日本的だ。
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