新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2007年05月15日
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2007年05月15日10時16分

財政破綻(はたん)した北海道夕張市の代表的味覚、夕張メロンの初競りが15日朝、札幌市中央卸売市場であり、最初の1箱(2玉入り)が過去最高の200万円で落札された。これまでの最高額だった昨年の80万円を大きく上回った。話題性を狙って業者が競り合った末の「ご祝儀相場」で、市場はどよめきに包まれた。

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これを高いとみるか、安いと見るかは微妙だ。

メロン2個は、確実にネット通販で売られてゆくのだろう。誰が買うのかが、問題だ。過去には、バブル期この種のものは東京築地で流通させる選択肢がひとつあって、唯ひとつという事態にあったのを知っている。たとえばバブル期だ。これが、インターネットの時代。産地である夕張ブランドが、築地の地位を揺るがしたともとれる。これが大きい。


おそらく、これは高級クラブや贈答目的などに流れてゆく。


その世界は、高ければ高いほうがいいというアイテムをつねに捕捉して、予算を用意して待ち受けているという業界で一般消費者が知らないだけで、そういう流通はある。一個100万円のメロンが、まだまだ末端で値を吊り上げている可能性だってある。中間マージンは、流通しさえすれば、むしろ値嵩があるほうが儲かるのだ。


つけくわえれば、ネット社会特有の「自作自演」という線も消せない。


つまり、夕張ブランドの確立で利得のある集団(グループ)で、200万円を頭割りすればけして高いものではない。そう、宣伝費という損金計上できる金員をグループで分け合えば200万円という支出は、むしろ積極経費として活きてくる。だって、考えてみたまえ。


この売り買い、公正なセリだったとしても、これだけテレビ、ラジオ、新聞、メデア、ならびにWEBで話題になる。これを、まともに広告代理店に仕掛けてゆけばどれだけ足元をみられるか、分かったものではない。つまり、数億円ぐらいの支出を表玄関から行けば、取られかねないような宣伝とその訴求効果を、まんまと200万円で略取したようなものだ。


そう考えると、夕張のメロンを道具に狡猾なたちまわりを実行したと拍手をしてもいいわけだ。生きているうちに、頭をつかえというわけか。メロンを消費するに際して、スプーンを持っている人間だけが、頂上での消費形態だとは限らないのである。














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最終更新日  2007年05月15日 21時58分26秒
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