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2007年09月02日
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バイロンを、義務教育年限に習うことはない。しかし、自分らの世代でバイロンの盛名を知らぬものはいなかった。その理由は、ただひとつだろう。


嗚呼、われダンテの鬼才なく
バイロン、ヘイネの熱なくも

石を抱きて野にうたう 
芭蕉の寂びをよろこばず


与謝野鉄幹「人を恋うる歌」





与謝野鉄幹の唄は、ながく冗長だと思うが、バイロンとはなんぞやという謎だけが残った。
いまの五十代は、ほとんどそういう経験があるのではないだろうか。

芭蕉が劣り、バイロンがええぞという理由もよく分からない。
しかし、自分はバイロンに嵌った。

ハイネは、その著述を読むとどうやら左翼リベラルの原基のような精神の持ち主のようだ。
一方、バイロンはかなり危ない。どうやらゲバラがお手本にしたのではないかというほど
過激で、ほんとうに独立戦争に加担したりした。革命家と叛乱騒擾者のような真似事を実行していたそうだ。彼の伝記を読むと、生い立ちからかなり変わっている。

彼は、海が好きでよく泳いだそうだが、足は不自由だったはずだ。


叙事詩を残している。自分らの世代に、レーニンから社会主義を入門するヤカラが多かったのが非常に残念だ。同じ社会叛乱を学ぶならば、ソビエトロシアの陰謀団の統領みたいなレーニンから学ぶよりも、もっと素朴直情径行なバイロンなどと心的同伴をする時代を抱いている方が、遥かに人間的に健常なのではないか、と自分は思う。

あまり知られていないようだが、あのスタンダールの「赤と黒」や「パルムの僧院」に登場する主人公が作者に描かれているような行動は、すべてバイロンが先駆的にやらかしている。つまりは、バイロン自身がスタンダールなどの近代小説の下敷きのようなものなのである。



バイロンの詩はどれも迫力満点だが、自分にいちばん影響を与えたのは以下の一節だ。
彼は海で泳ぎながら、いつもこんなことを考えていたのだろうか。天才というべきだ。
彼は、もしや心的体験として大英帝国などと海洋国家を誇示する自らの祖国に対しても、やや尊大なものを印象させられるほどの視点を抱きえたのかもしれない。








CLXXXI
The armaments which thunderstrike the walls
Of rock-built cities. bidding nations quake,
And monarchs tremble in their capitals,
The oak leviathons, whose huge ribs make
Their clay creator the vain title take
Of lord of thee, and arbiter of war --
These are thy toys, and, as the snowy flake,
They melt into thy yeast of waves, which mar
Alike the Armada’s pride or spoils of Trafalgar.












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最終更新日  2007年09月03日 08時43分03秒
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