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2007年10月18日
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人類史500万年というが、「子供を生まないでいい」という倫理が勃発するとか、流布するとかいう事態は、どうやら無かったらしい。日本に限っていえば、江戸時代になっても、子供を生むことは、あえて語ることもないほど。人の生涯の一大事。誰も疑うことなく、社会の公的な了解事項という域だっただろう。戦国時代だって、子供をなしで暮らすことをぞんざいにやれていた筈はない。


この時代の殺伐、その起源はどこに由来するのだろうか。


マルクスは、労働疎外を言う。だが、人間にとってもっとも普遍的な疎外は、子供のいない社会から人類が被る疎外を骨頂とするのではないだろうか。マルクスは、子供をつくらぬ個人の社会に対してなすという種の疎外を見抜けなかったのだろうか。労働する個人の存在を、至上の価値とする思想が勃興した。そうなれば個人は、理念としては人類そのものよりも、個の貫徹について最も価値の位階が高いとなれば、・・・そう、まっさきに子供をつくる必要を見失うだろう。


人類を正しく清く維持、扶育しよう。などといっても、いっぽうで実もふたもない。だって、個人が大切だと。そう言われて、たじろいで、退散するだけでは。でも、個人が個人の思想で、子供をつくり楽しいと思う。そういう「一部」の人だけが頼りで、個人主義者の中の、そういう子供を育てて、伝統に生きるという反自然的な動機を抱いた人たちが、担っている社会。それがいまの現代社会、というような倒錯した事態にあるのかもしれない。


(この稿、まだまだ続く)





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最終更新日  2007年10月19日 21時32分47秒
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