新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2007年10月26日
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私が彼、グリゴリー・ヤコフレヴィチ・ペレルマンГригорий Яковлевич Перельман、Grigory Yakovlevich Perelman、にこだわるには理由もある。


自分は、彼の孤独を理解できる数少ない人間の一人だという自負があるからだ。



自分は、90年代を走り抜けてある仕事をした。その仕事が私の仕掛けだというエビデンスは当然持っている。だが、それを披瀝することを求められる事もないし、これからそれを誇示するつもりもない。また、それを自分の業績だと尊大に述べるつもりもない。



具体的にいえば、90年代に通産や厚生が新規化学物質と認定した組成のあるセラミックスを積層構造にして、塗膜層を形成した。わたしが仕掛ける前には、無機の教科書で絶対に不可能と言われていた。また、ほかならぬ新規化学物質を世に問うたメーカー自身が塗膜層形成に不可能視していたものを、私が再現実施できるかたちでプロデュースし、具現化した。

あまつさえ、その塗膜資材を日本の車両メーカーと商社を通じてアメリカへ売り込み、現在シカゴの地下鉄や大陸横断鉄道で装着され義務づけされるまでにした。実行している企業は、私になんの関わりもない顔で流通させているが、この流通をつくったのは私だ。実証が必要ならば、それについてはいつでも応じられる。日本の経済誌もメディアも一切黙殺しているし、これからもけして私の業績だと認めさえもしないだろう。それはそれで構わない。


自分にとっての最高の報酬は、個人の資格ですらその程度のことはアメリカに仕掛けて実現するのだという事。その心証だけが望みだった。それだけを報酬に血飛沫あげて奔走した90年代だったのだ。カネではない。カネを求めることは、何度も可能だった。しかし、私がカネを取得するほうに走れば、この目論見けして実現しなかっただろうと思っている。私は、このことについて誰がどうのように思うとも、私はご意見無用で自分の目論見がアメリカの国土を駆けているという事実だけを誇りにして、いつでも墓にはいれると思っている。



私は、グリゴリー・ヤコフレヴィチ・ペレルマンの孤独を斟酌できる数少ない人間のひとりだという自負だけで生涯を終えてまったく異議はないのだ。命がけでさえあれば個人が成せることは、けして侮れるものではない。私は、そう思っている。







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最終更新日  2007年10月26日 22時13分00秒
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