新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2007年11月01日
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滋賀には、近江鉄道というのがあってこれが驚くことに元祖「近鉄」Kintetuだったらしい。冗談のようだが、いわゆる近畿日本鉄道が、「近鉄」Kintetuになるまえ、遥か昔だ。ご存知のとうり、近江鉄道とは、あの堤ファミリーの持ち物である。これが、コケるようなワンマン電車で、無人駅におりると運転手が切符を回収する。生まれてはじめての経験をした。彦根からおりて乗り換えるときに、近江鉄道の自動販売機で往復を買っておけといわれた理由が分かった。いまの近畿日本鉄道は、当初「近日」だったのが近江鉄道が、凋落して次第に近鉄が隆盛になり、とうとう呼び名まですり替えられてしまったというのが笑える。しかも電車は、西武のおさがり車両ばかりとか。真面目で堅実すぎるほど堅実な地域性を印象する。


実は、そんな辺鄙なところで講習会があった。


無論駅から降りたら誰もいない。酷いもんで、道路に出ても歩いている人がみあたらぬ。道路工事のオヤジに声をかけても、地域のことは何もしらなかった。自転車で走っている人もいないのだから、一体どこに講習会場があるのかな、と戸惑うばかりである。歩く、歩く、はては大手の工場の守衛室でようやく聞けた。聞くとその工場の裏正面に施設があるのだという。また、3キロは歩いてようやく辿りついた。


だが講習会は面白かった。



いろんな話題が満載だったのだけれども、今日的な技術論がそんな地域で開催された研修会で話題になるのが愉快だ。特に有名大学の講師による金属ネジの話は面白かった。ネジというのは、いわゆるネジでなんの変哲もない要素技術だとすら誰も思わないネジだが、どっこい我々人類の生活をささえている基本資材だ。これに立派な技術系大学の専門教授が存在して、たっぷりと技術ボリュームがあることを雄弁に語ってくれた。面白くて面白くて時間のたつのを忘れた。


ネジというのは、トラブルがおきるときにネジの全体でほぼ平等に勃発するらしい。ようするにネジという資材は、きわめて完成度が高いのだという。それゆえに、ネジの全体のすべての部分で平等にトラブルが発生するという。こういう資材は、設計が究極の集約度を反映しているからなのだそうだ。ふと、トラブルつづきの日本という社会を考えた。日本人は、勤勉でほんとうに真面目。世界史でも類をみない完成度の高い人種だろう。だから、トラブルが社会のあらゆる段階で、網羅的に発生するのかもしれない。しかし、誰もネジを否定することができないように日本人社会を否定しさることはできない。むしろ日本と日本社会は、21世紀にはいり世界的に認知され、愛されてきつつあるような気がしてきた。辺鄙な地域で開催された技術講習会は、結構幸福な気分にしてくれたのである。

無論、帰路も無人駅からワンマン電車で戻ったのは言うまでもない。






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最終更新日  2007年11月01日 03時44分41秒
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