「統一思想」によりますと、第一章が「原相論(The Theory of Image)」と示され、中心問題は「神の属性を扱う」としています。(中略)統一思想の成立基点が「絶対者であり、創造主なる神」にあるからです。この神の扱い方が従来のキリスト教神学と異なるために、原相論は非常に誤解を受けてきました。しかし、この神観の救いは、キリスト教神学で分裂し、扱い得なくなった問題に対し、旧約聖書の神観から出発し、まず宇宙の究極的な在り方を問い、ひいては政治・経済などの現実的問題の解決の方法とを見出そうとする、そういった姿勢があるのです。(中略)ここに、現代の問題意識に的確に応答しようという、統一思想のエネルギーを見ることができるのです。 ▲桜井一(上武大元教授、単立シャローム第一公会牧師)