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高校時代のぐうたらのせいで、現在は青魚を眺めつつ学業に励んでいるわけだけれど、友達もできて、バカみたいな話をしていると、本当に若くなったような気分になる。なんとなく気を使うんじゃないかと思って言ってないんだけれど(それに浪人したわけでもないし)、いつまでも黙ってるわけにはいかない。どうしようかなあ、なんて。まあどうにでもなるか。 そんな友人の一人からラノベを借りて読みました。「神様のメモ帳」の1巻。けっこういい雰囲気の小説だった。切なくてやりきれなくて、そんな青春が描かれてた、いい作品だと思う。また、来季からアニメ化するらしいアナザーを買ってしまった。楽しく読んでいます。
2011/12/06
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先日、なんとなく、図書館を練り歩いていたら「密室殺人ゲーム2.0(以下「2.0」)」を発見。もうだいぶ前に読んだタイトルだったけれど、なんとなくまた読みたくなって借りることに。 そして昨日読了。やっぱり面白いなあ。第一段の「密室殺人ゲーム 王手飛車取り(以下「王手飛車取り」)」も好きだけれど、破壊力はやっぱり「2.0」の方が上に感じる。まあ、これは「王手飛車取り」を読んだからこそ、「2.0」でそう感じるんだろうけれど、ほんと半端ないよ、アレ。 キャラクターもいい。思いっきり犯罪を犯していて、常識的な目でみれば嫌悪感しか感じられないはずなのに、それでも物語に没頭すると憎めない。自分の価値観に不安を覚えたりするけれど、虚構だからこそ味わえるあの狂気的な楽しさは、彼らのキャラクターからも生まれるのだろうな。 ええと、ここでとりあえずあらすじを。「密室殺人ゲーム」シリーズは頭狂人、044APD、aXe、ザンギャ君、伴道全教授というハンドルネームをもつ5人が、それぞれトリック考え、それを問題として出し合って推理ゲームをしていくのだが、しかし、その問題は出題者が本当に犯した殺人事件なのである。と、いうような感じ。作者は「葉桜の季節に君を想うということ」などでも名高い歌野晶午。新本格時代からの作家のひとり。 ええと、以下は微妙にネタバレも含みそうだから色を変えてみよう。もし読みたいひとが居たら反転してください。 うーん、まだ2作目までしか出てないし、勝ち負けってのも変な話なんだけれど、この「密室殺人ゲーム」シリーズ、頭狂人と044APDの勝負っていう感じがするんだよね。「王手飛車取り」では、最終的にはベイダー卿が勝利したっていうイメージがあり、「2.0」ではコロンボちゃんの勝ちって感じがするんだな。少なくとも「2.0」に関して言えば、異論はないと思う。最終的に問題解けたんだからベイダー卿が勝ったっていう意見もなくはないけれど、でも、あのゲームでの勝敗は、解けたかどうかより、どんな問題を出題したかっていうのによるんじゃないかと思うわけ。個人的には頭狂人の「相当な悪魔」の方が驚いたし(正直コロンボちゃんの問題は答えがわかったので)、鳥肌も立ったけれど、実際に遭遇したとなると、044APDの問題の破壊力にはかなわないんじゃないか(それに「相当な悪魔」で驚いたのは「王手飛車取り」の効果もあったと思うし)と、感じてしまう。だから、2作目はやっぱりコロンボちゃんの勝ちだと思うわけだ。 では「王手飛車取り」ではどうかというと、最後からの2章でベイダー卿に軍配があがるんだと思うんだよねえ。ミステリとしては「求道者の密室」が一番すごいと思うけどさ、ラスト二つごり押しで勝ちみたいなイメージあるんだよなあ。まあ、「王手飛車取り」ではもう完全なイメージで頭狂人、っていう感じしかないから何とも言えないけれども。 で、「王手飛車取り」の勝ち負けは置いといて、それより感じちゃうのが「2.0」を読むと「王手飛車取り」は「2.0」への布石としか思えなくなっちゃうんだな。悪い意味じゃなくてさ。正直、「王手飛車取り」の結末は、あれを読んだ当時がっかりだった。でも「2.0」を読み終えたあと、そんなものはすっ飛んでいってしまったんだよね。「王手飛車取り」の存在が「2.0」を大きくしているんだってね。これが「同一線上から少しずらす」ってことかって、感動した。ほんと、すげえって素直に思った。 そして、どうやら、第三弾も出るらしい。「密密室殺人ゲーム マニアックス」とか言うそうだ。ほんと、楽しみである。 で、結論:教授は脱力系。
2011/08/05
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アカウント情報が記憶から喪失して久しい。今日適当にIDとパスワードを入力してみたら奇跡的に一致し、入ることができたので適当に書いてみます。 みんなどうしてるかなあ。私はついこの間やっとのことで石川を離れたわけだね。現在は関西方面で青魚を眺めつつ学業にぐーたら励んでいるらしい。 最近ミステリーは読んでないな、ひと月前くらいに隅の老人を読んだくらい。隅の老人(SUMINOROUJIN)のアナグラムで妄想隣人(MOUSOURINJIN)なんてオマージュを作ったら面白そうだなーとか考えてた。内容は有栖川有栖さんの「山伏地蔵坊の放浪」的な感じなのかなーとか妄想。そんな日々を過ごしております。 また面白い小説に出会ったらちまちま書いていきます。もうアカウント紛失もしないはずだし。多分。
2011/07/17
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どれくらいぶりでしょうか……。 ここに私、帰ってまいりました。 いや、まぁちょっといろいろありま――いえ、ただめんどくさかっただけですwww そんなわけで、これからはもう少し頻繁に、更新していけたらなぁ…… 今回はこれで終わりますが、次回はまた何かコレ面白かったゼってのを出来たらお話します。ではでは。
2009/06/23
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一昨日のことです。 ついに、「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読み終えてしまいました。 というわけで、今回はハリー・ポッターについて自分なりに思うことを、私が気に入って読んでいる推理小説に絡めて、話してみようと思う。ネタバレは気をつけますが、今から読む人は聞きたくないことを話すかもしれないので、一応言っておきます。 ※本項はハリー・ポッター・シリーズを全てご一読の上、ご覧ください。 ハリー・ポッターは、私を小説の世界に引きずり込んだ作品である。小学五年生のときに映画「ハリー・ポッターと賢者の石」に出会い、それから原作を読み、かなりはまっってしまう。小六のときなどは、友人とこの章が良い、あの文章が、あの部分が印象的だなどと語り合ったのを覚えている。また、友人のYがハリー・ポッターを読んでいなくて、私と友人の会話に入れなくて悩んでいるのだ、と先生に聞かされたときは驚愕した。そんなにマニアックな話をしていたつもりはなかったのに。 それはともかく、ハリー・ポッターが自分の人生を変えつつあることは確かである。これから読書が生涯の趣味になれば人生を変えたことは確実だ。とくに私が現在好んでいる推理小説は、現実的ファンタジーと言っても問題ないと思うし(ミステリはよく非現実的だと言われる)、私が思うにハリー・ポッターはミステリーそのものだ。仮想小説でありながら推理小説である。「犯人は誰か?」と読者に問いかけることはまずないし、論理的推理があるわけでもない、探偵役がいるわけでもない(強いて言えばダンブルドアか?)が、謎が散りばめられていることは一目瞭然であるとおもう。 まず「ハリー・ポッターと賢者の石」から考えてみよう。もちろん「賢者の石を盗もうとしているのは誰か?」である。話の中ではハリーたちは一人の人を疑ってばかりいて、容疑者が二、三人もいるわけではない。だからなのだが、ラストには驚くべき真実があるわけだ。「秘密の部屋」でもそれは同様だ。意外な人物が秘密の部屋に出入りしていた。「アズカバンの囚人」では、意外な過去が明らかになり、「炎のゴブレット」はハリーを三大魔法学校対校試合に参加させた人物がこれまた意外なのだ。そして「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」ではハリーの過去が段々と明らかになってくる。これはやはり「死の秘宝」へと向かうための、いわば「問題編」ではないか(なぜなら、「謎のプリンス」を読み終えた時点での予想が、「死の秘宝」での驚くべきところでほぼ当たっていたからだ!)? ならば「死の秘宝」は「解決編」といったところか。もちろん「不死鳥の騎士団」にも(「武器」とは何か? ハグリットの帰宅が後れた理由は?)、「謎のプリンス」にも(「半純血のプリンス」とは誰か? マルフォイが計画していることとは?)それぞれの謎と解答はある。それは「死の秘宝」もかわらない。しかし、「不死鳥の騎士団」にはそれまでほどの意外性はないだろう。「謎のプリンス」もまた、ラストがすっきりしない人も多いのではないか?それが「死の秘宝」ですっきりとなる。 このシリーズ七作を三つに分けると、前編が「賢者の石」~「アズカバンの囚人」、幕間に「炎のゴブレット」と来て、後編が「不死鳥の騎士団」~「死の秘宝」だと思う。「アズカバンの囚人」までは、ハッピーエンドである。悲劇はなかった。しかし「炎のゴブレット」からは徐々にバッドエンドになる。そして「死の秘宝」では……。まぁ、これ以上は語らないでおこう。 さて、「死の秘宝」を読み終わったとき、私はとても悲しくなった。落ち込んでしまった。ひとつ、私の楽しみが減ったと。そんな私が「死の秘宝」で一番印象に残っているシーンを発表して、終わろう。第三章。この章で私は本当に泣きそうになった。僕より敏感なひとならば、確実に泣いているにちがいない。 あぁ、私はこれからは、何を楽しみに生きて行けばいいのだろう。とりあえず学生アリスだろうか。それが終わっとき、次なるすばらしい作品に出会えてなかったなら、私は途方に暮れているに違いない。
2008/07/31
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あぁ、どうも。お久しぶりです。HgNです。 前の日記から、けっこう時間が経ったので、かなりの作品を読みました。覚えているのは以下の作品です。順番が一部不同かもしれないが、お許しを。 ・有栖川有栖「暗い宿」「乱鴉の島」「幻想運河」「幽霊刑事」「作家小説」・伊坂幸太郎「重力ピエロ」「ラッシュ・ライフ」・石持浅海「セリヌンティウスの舟」「水の迷宮」・京極夏彦「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」・倉知淳「幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」「猫丸先輩の推測」「猫丸先輩の空論」(途中)・島田荘司「斜め屋敷の犯罪」「御手洗潔のダンス」「御手洗潔のメロディ」「ロシア軍艦幽霊事件」「UFO大通り」「溺れる人魚」「最後の一球」「摩天楼の怪人」(途中)・奈須きのこ「空の境界」上・下・三津田信三「厭魅(まじもの)の如き憑くもの」・宮部みゆき「レベル7」・リレー小説・笠井潔、北村薫、法月綸太郎等「吹雪の山荘」 と、まだあった気がするがとりあえず。ちなみに今はクロフツの「樽」を読んでます。(途中)って書いてあるのは放置中。 気に入ったのは、猫丸先輩シリーズ。タバコを吸ってるのは気に食わないがね。ジャンルは日常の謎なんだけど、北村薫先生のとは違う。なんというかバカバk(ry。 あとは石持浅海先生の作品。かなり前に「扉は閉ざされたまま」を読んでなかなか感動した記憶はありますが、ヤッパリ良いね! 他の作品も読んでみよう。 三津田先生の作品は結末がぞくっとした。ああいうホラーは好きだ。だが二作目が見つからない。 ええと、御手洗シリーズは挨拶や暗闇坂が見つからなくて困ってる。良く最近の御手洗より、初期作品の方が面白いと聞くが、僕は学究肌な御手洗さんも好きだ。知的好奇心が満たされる感じもあるし。もちろん初期も良い。ちなみに「御手洗潔のメロディ」に収録されている「さらば遠い輝き」という短編は心に残る作品だった。「異邦の騎士」をお読みになった方はぜひ。 伊坂先生ははずれが無いね、今のところ。「重力ピエロ」は死刑廃止派の僕にとってはかなり考えさせられた。重いテーマの作品も軽く読めるのがこの人の作品の特徴かもしれない。 「レベル7」は前々から気になっていたのでこの際にと。一応社会派なのかな? まぁ結末は驚いたし、宮部先生だし文章は間違いないよね。やっぱ次は「模倣犯」とか「龍は眠る」かな。「楽園」も気になるところだ。 今回読んだ有栖川作品は、異色作品が多かった。「乱鴉の島」は言い過ぎるとネタバレになるので自重するが、「幻想運河」はマリファナを吸ったあとの描写にショックを受け(そのかわりドラッグの知識がちょいと身についた)、「幽霊刑事」は切ない気分になり、「作家小説」はもうなんと言えばいいのやら・・・・・・。 リレー小説は、もうアレだね。北村先生凄いッ。って感じたのを覚えてる。最後はちょっとグダグダかな。まぁ仕方ない。 「空の境界」は薦められたので。でも私はああいう小説は苦手かも。なんだか立ち直れなくなる。京極先生のもそうだった。あれも一種の伝奇小説らしいし。うぶめ読んだ後とか死ぬかと思ったもの。ミステリだったのが救いだった。いや大げさじゃないよ。うん。 まぁいろいろありましたがだいたい楽しめました。よかった、うん。 ではさよなら~
2008/07/04
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今日はバーベキューをするそうです。天気予報は雨です。60%だそうです。悲しいですね。ではさよなら。後程もう少しちゃんと語ります。多分 ~後程~ 疲れた。雨は無事、降りませんでした。終わった後に降りだしたけど。久々に動いた気がする。じゃぁ、さよなら。
2008/05/05
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ミステリのジャンルに、``ミッシング・リンク''というものがある。 犯罪におけるミッシング・リンクならば、一見、互いに無関係に見える複数の事件・被害者の間あると仮定される共通点のことだ。推理小説でのミッシング・リンクは、それをテーマにしている事件の話である。このジャンルで一番有名(だと思われる)なのは、おそらくアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」。あれはミッシング・リンクなのか、と、始めはおもったのだけれど、早川の新訳「ABC~」の解説で、法月綸太郎先生がそうおっしゃっていた気がするので。 先週だったか、先々週だったか、京極夏彦先生の「狂骨の夢」をよんだ。京極先生の作品はこれで三作目、京極堂シリーズ二作目の「魍魎の匣」を始めに読み、それから戻って「姑獲鳥の夏」を読んだ。次は「鉄鼠の檻」を読もうと思う。 そんなわけで、京極先生の作品をこれで三つも読んだわけだ。我ながら関心する。よくあんな長いものを、と。しかも長いだけではない。非常に疲れるのだ。だから読み終わった後は、他の作品以上にぐったりする。 その理由を、最近までは長さと文体にあるのだろうと考えていた。しかし最近、もう一つの理由について思い至ったのである。少なくとも、自分の読んだシリーズ三作目までは、当てはまると思う。もちろんすべての作品を読み込んだわけではないので、間違ってるかもしれませんが、その場合は、何も言わずに哀れに思うだけにとどめて下さい。 とりあえず、「魍魎~」を例にあげてみる。この作品は、まず女子高生(中学生だったか?)の転落事故から始まるのだったと思う。駅のホームから、一人の女子生徒が線路に転落し、汽車に引かれる。彼女の友人は近くにいたが、ショックのあまりか、話がなかなか通じず、事情が聞きだせない。彼女も一命は取り留めたが、重症。箱型の医療研究施設だったか何かで、治療を受けることに。しかし、その病室から、彼女が姿を消してしまう・・・。 普通の推理小説は、この蒸発事件(いまどき蒸発なんて使わないか?)をとことん調べてゆく。連続事件ならば、その関係者が次の事件に巻きこまれるのだと思う。だがこの作品、次に続くのは、箱に入ったバラバラ遺体である。箱の方が繋がってしまう。その次はオハコ様とか呼ばれた怪しい宗教者は何者かについて。またもや、箱が繋がる。もちろん、全く関連性が無いわけではない。少し変わった、ミッシングリンクなのである。 つまりだ(何がだ)、同じテーマで、登場人物が同じで、話の内容がまるで違う推理小説を、3、4冊一度に読まされている気分になるのだ。「狂骨~」も、そうだった。そして解決を、これもまた一度にやるからまた疲れてしまうわけである。 そんな考えに、思い至った。だけど、疲れるからといっても、やはりやめられない。それは京極ワールドでもあるのだろうし、ミステリーの特徴ともいえる。ただ、父上は「魍魎の~」の良さは理解できないで居るらしい。私はなかなか楽しめたが(特に、占い師の癖に先祖をどうのこうの言ったりするのは畑違いだ、見たいな発言はびっくり。某占い師が有名になる前の話のはずなんだが・・・・・・)、多分、好きな人と嫌いな人の差が激しい作品だと思う。珍味みたい、と言っておく。 あらすじの方は、間違ってたらごめんなさい。ネタバレになってたら、ごめんなさい。 ところで(まだ続くのかと思った方、失礼します)、最近本屋へ出向くと、新装版をよく見かける気がする。まずは先月か先々月か(もっと前か?)から見かける、綾辻行人先生の「十角館の殺人」。次に、全集を出版する島田荘司先生。今現在はデビュー作の「占星術殺人事件」等、全集I(欲しいなぁ)に収録される三作品が新書版で、店頭にならんでいる。以後も、ぞろぞろと出版されるだろう。そして最近、綾辻先生の館シリーズ二作目、「水車館の殺人」の改訂版を見かけた。そして昨日、有栖川先生の「マジックミラー」を見かけ、わずかながら興奮した。そういえば作家アリスシリーズのアリスの編集者の片桐さんが登場するのは、この「マジックミラー」からだったなぁ・・・・・・。つまり、この作品は、アリスと火村先生は登場しないが、学生アリスが執筆したという設定であると言える。はず。 まぁ今、名を挙げた四作品は、一応全て読んでいる。「マジックミラー」は、あまり好きではなかったが(基本的に学生アリスシリーズの方が好きなのだ。まぁこれはノンシリーズだけど)、その他の作品はどれもこれも名作ぞろいだ。まぁ、機会があったら、読んでみてくれたまえ。 さて、そろそろ終わるかな。こんな脈絡のない話に付き合ってくれた方、感謝します。次回はこないだ円紫さんシリーズを、おそらくはすべて読破したから、北村薫先生についてすこし話そうかな・・・。 それでは、また。 PS、学生アリスとか、意味わからんという方は前日記を参照のこと。
2008/05/02
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どうもこんにちは。HgNです。 今回は(一応)初めてということで、自己紹介をしたいと思います・・・・・・が、ほとんど推理小説のお話になると思いますので、我が友人のほとんどがついていけないかも知れません。ご了承下さい。 さて、どこから始めましょうか。 HgN、17歳の高校生。うんうん。友人どもはいわゆるオタク(少なくとも、私にはそう見える)が多い。うんうん。私はミステリ好きなだけで、マニアとか、そこまではいっていない、はず。古典とかまだまだですからね。推理作家では有栖川有栖氏を敬愛。師と仰いでいます(ミステリ書こうとかほとんど思ってないけど)。師の「双頭の悪魔」が一番好きな作品。 と、いきなりミステリに走ってしまったので、軌道修正。 趣味は、読書、そして時々音楽。音楽はコブクロ、絢香、スキマスイッチ、レミオロメン、YUIの曲をよく聞きます。読書は推理s(ryを。推理小説との出会いは、このミス大賞の「チーム・バチスタの栄光」を、なんとなく読んでみたのが始まりだっけ。いいや、「ダヴィンチ・コード」だっけ。まぁどっちでもいいけど、それらを読んでたら父が、それだったらこっちのほうが面白いと石持浅海氏の「扉は閉ざされたまま」と、綾辻行人氏の「十角館の殺人」を勧めて下さった。で、読んでみたら圧倒される。特に「十角館~」は驚愕した。それから、始め約四十ページがとてつもなくつまらないと評判の島田荘司氏の「占星術殺人事件」、先ほど紹介した「双頭の悪魔」、直木賞受賞の東野圭吾氏「容疑者Xの献身」等に感動し、ミステリーの世界にどっぷりつかる・・・・・・。と、いうわけか。 ・・・・・・あ、またミステリに走ってしまった。今度こそ軌道修正・・・・・・は、もう良いや。 ええと、ではさらっと、敬愛する有栖川先生の紹介を。彼の作品には二つのシリーズがあります。まずは、学生アリスシリーズおよび、江神次郎シリーズ。語り手「僕」が英都大学に通う有栖川有栖で、探偵役がその大学の推理小説研究会の先輩の江神さん。英都大学は、有栖川先生が通っていた同志社大学をモデルにしているそうで、もちろん京都が舞台です。が、長編の事件はミス研の仲間たちと旅行に行った先で起こるので、ほとんど京都は登場しません。ただ、短編は京都の事件のはず。まだ作品集としては書籍化されてないので、ほとんど読んだことありませんが・・・・・・。 作品は全部で五部作(長編が、ね。事件はそれぞれ別なので、どれから読んでもそれぞれの話に影響することはない。ただ、登場人物の秘密などが、順々に明らかになるだけ、と、思う)となる予定で、今は第四部にあたる「女王国の城」までが店頭に並んでいます。時代背景は平成元年~。これは第三部の「双頭の悪魔」が1990年代初めに書かれたのですが、それから最新作までに13年(だったかな)も、サボ(ry ・・・・・・ではなくて、もうひとつのシリーズなどの執筆に費やしていたためだと思う。ちなみに「女王国の城」は、去年の9月に書籍化され、2008年版「このミステリーがすごい」で、第三位に選ばれたりもしています。また、短編集は五部作が完結してから、出したいとか言ってたっけ。 この江神シリーズの長編の特徴は、純粋なフーダニット(犯人当て)であり、江神さんが純粋な論理によって事件を解決する点、主人公が大学生なので青春ミステリともいえる点、エラリー・クイーンに倣ってか、読者への挑戦がある点、すべての事件がクローズド・サークル(雪の山荘テーマとも。外界との連絡が取れなくなった場所での殺人事件。容疑者の限定、犯人と一緒し過ごす上でのサスペンス、科学的捜査の不介入が特徴)である点、等かな。あと、けっこうのんびりな感じ。でも解決編は圧巻。また、「双頭の悪魔」からは、アリスと、アリスの同級生でミス研のマドンナ(つまり唯一の女子部員)の有馬麻里亜が交互で語り手をします。僕=アリス、私=マリアとして物語が進みます。 この学生アリスシリーズに対し、もう一つのシリーズである、作家アリスシリーズ及び火村英生シリーズは、江神シリーズに対し幅が広いと思う。アリバイ崩し、密室、足跡のトリック、トラベルミステリなど、本格のなかでもいろいろなジャンルがあります。語り手は平凡なサラリーマン程度の年収の推理作家有栖川有栖。探偵役はアリスの大学時代からの友人で英都大学の犯罪学者の火村英生助(准)教授です。彼は犯罪社会学を教えていて、フィールドワークと称し実際の犯罪現場へ向かい捜査の手伝いをしています。それをアリスは臨床犯罪学者と呼んでいます。 この二つのシリーズの共通する特徴は、クイーンの影響が色濃いこと、ラストになんともいえないせつなさがあること、関西弁の量が多いことでしょう。私は昔、兵庫に住んでいたことがあったので、関西弁がなんとも懐かしく感じます。また、この事件の数々がおきる時代といえば、私が生まれた時代でもあります。その時代に起きる殺人事件の影に見え隠れする、切なさや悲しみ、作者の優しさがなんともいえないよさがあるのです。 と、ミステリ初心者が語ってみたわけですが、ちょっと長くなりすぎましたね。つまらない時間を過ごさせてしまってすみません。次回の「ミステリの話」からは、もっと興味をそそるような内容にしていきますので宜しく御願いします。 では、さようなら。
2008/04/12
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ええと、はじめまして。又はお久しぶりです。HgNです。 放置していたこのブログを、すべて消去し、名前も変えてみました。もしかしたら、HNも変えるかも知れません。 ちなみにこのブログのタイトル「Lunatic Murder Mystery」は狂気と殺人と謎をただ並べてみただけだったのですが、翻訳してみたら、「常軌を逸した殺人推理小説」と、なりました。かなり危なそうなタイトルですが、私自身には問題はありません。 それでは改めまして、よろしく御願いします。
2008/04/07
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