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2008.01.09
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カテゴリ: ★★★★☆な本





<感想> ★★★★☆

本書は前回(137回)の直木賞受賞作です。

忽然と姿を消した花魁(おいらん)の謎を解き明かしていくという筋立てですが、

周囲の人々の証言をもとに消えた花魁と事件を浮き彫りにしていく手法を用い

ています。 また、その証言も一対一の会話ではなく証言者のモノローグ形式に

なっています。 

ちょっとかわった構成ですが、証言をするのは吉原に関わりをもつ人々。 

事件を浮き彫りにするだけではなく、そこでは語られるのは吉原の表と裏。 



気になります。 


私自身、あまり時代小説を読まないのでたしかな事は言えませんが、オチは典

型的な時代小説のそれです。 月並みと言えば月並みですが、やはり時代小説

には時代モノにふさわしい結末が必要です。


吉原といえば、時代モノの舞台として最も多く使われるのではないかと思います。

しかし、その描かれ方はともすれば抽象的になりがちです。 そこには、どのよ

うな人々がいたのか?登場人物の息遣いが感じられます。 


エンターテイメントとして楽しむ一方で、当時の文化や風俗も垣間見ることのでき

る本書は、一粒で二度美味しい時代小説です。






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最終更新日  2008.01.10 23:24:25
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