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2009.11.07
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テーマ: お勧めの本(8053)
カテゴリ: ★★★★☆な本








<感想> ★★★★☆

本書は第138回直木賞ノミネート作品です。 受賞作は 桜庭一樹 さんの

『私の男』 でしたが、 佐々木譲 さんの 『警官の血』 と並んで話題になってい

た記憶があります。


さて、本書をひとことでいうならピカレスク小説です。 主人公は大阪府警



を受けるのは日常茶飯事で、怪しげなジャーナリストと組んで恐喝まがい

の行為にまで手を染めています。 まさに悪徳警官という言葉がぴったり

くるキャラクターですがイマイチ憎めません。 


腐敗した警察組織の中に身を置いて、どうせみんな悪いことをしてるんだ

から自分もやらなきゃ損するんじゃないかという感覚。 高潔でいるより

易きに流れてしまう人間の弱さを巧みについているからではないかと思い

ます。 主人公の相棒が 『なにわ金融道』 を読み耽るシーンがありますが、

テイストは似ているかもかもしれません。 


しかし、本書の核は主人公が窮地に立たされる後半にあるように思いま

す。 ヤクザ、クラブホステス、学園理事長、不動産デベロッパー。 そし



て、良質の和製ハードボイルドに仕上げています。 


警察小説がお好きな方はもちろんですが、感情移入がしにくいピカレスク

小説は苦手と感じている方にあえておススメします。






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最終更新日  2009.11.07 23:07:04
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