Royal Blue by Hitoshi Shimono

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トッシュ@シモーネ

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2010.01.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類


名作と言う以外に当てはまる言葉がない素晴らしい名作です。

ご存じの方も多いと思いますし、これから読まれる方も居ると思うので、あらすじなどは書きませんが、「読むべき本」とだけは書いておきます。

伊集院静氏の文には情緒がある。
この作品においても、行を進むたび、頁を捲るたび、そこにはしっかりとした季節があり、主人公の移り変わりによる視点の変化のこぎみ良さがある。
文にリズムがあるのです。

そして、漢字の選択が適切で絶妙である。
彼は出版社から恋愛小説を書いて欲しいと依頼されこの作品を連載し、書き上げたわけですが、ある実体験をヒントにあらすじを構成したと言うが、当然そこには文学としての世界観の膨らませがありつつも、文面から伝わるあまりの臨場感に彼のボキャブラリーの多さを感じると同時に、表現力の奥深さを深く感じさせられました。
その表現力の一つに絶妙な漢字の選択があると思う。



どれもある意味人間の身近にある事柄かもしれないことを複雑に混ぜ合わせて、一つの模様を描き出している。

この本の素晴らしい節々の中で、僕が特に好きな一篇を抜粋します。

宋真也が向川文枝へ宛てた手紙の最後の一行。

「どうしたら逢えるのでしょうか。待っています。待ち切れなくなれば逢いに行きます。」

思わす落涙してしまいました。
そして、名作には名脇役が必ず存在するものですが、この作品にも存在します。
それが、柴原衣久女と井上清次朗。
気持ちよい!この二人が。

真也と文枝の気持ちが奈辺にあるのかを一番理解している二人。
年の功だけではない深い人間愛が二人にはあるのです。

「純」に真っ向から向かい合った作品。







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Last updated  2010.01.31 06:19:31 コメント(6) | コメントを書く


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