宇宙は本の箱

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六次元講義(21) 名誓ひて子うまむ


『山川悉に動み、国土皆震りき』というような物凄い様相なら、アマテラスが国を奪いに来たと勘違いしたのもやむなしかと思いますが、結局その話は《各誓ひて子生まむ》という話で落着します。

この《各誓ひて子生まむ》の意味を、若田翁達から口伝によって伝えられ、それを明らかにされたのが健造先生でした。『天の安河の誓約』です。
確か『あわぎはら』は安房峠あたりの呼び名で、天安河もそこらあたりの、今はなんとか言う川の呼び名だったと言われていましたが、なにしろ私は歴史が嫌いなものですから、先生の弁といえどもあまり真面目には聞いておりませんでした。ハイゼンベルクやアインシュタインの理論物理学の話がそれくらい長ければ熱心に聞いて、ずいぶん賢くもなったと思うのですが・・・それはともかく、この《各誓ひて子生まむ》という口伝がもし本当なら、それは古事記研究者の方々には大いに役立つことで、日本史にとっては画期的なことだと思われます。


各誓ひて子生まむ

とは、互いの子供達を結婚させ、同盟を結びましょう!仲良くやりましょう!


現代風に言えば、その子供も、またその子供も、ずっとそのように致しましょう。そういう約束をし、お互いにそれを納得したということです。
もしこれが口伝通りなら、飛騨王朝と出雲王朝がそういう婚姻を繰り返すことにより国の安定を図って行こうとしたわけで、そうであれば、口伝の大国主と事代主の国譲りはなんなく理解されます。が、一般的には大国主の裏切りと、飛騨王朝とは最も理解されないところでしょうか。。。しかし、口伝自体の辻褄はあっています。

私の疑問はそういうところより、崇神天皇という人が天孫系の人なのだとされるところです。
私はかつての八島遥雲氏をそこそこに評価するものですから、お鏡を宮中から出して転々とされた真の理由とやらには疑問符がたくさんつきますし、その倭姫命の足取りが容易に辿れるのですから尚更にしっくりせず、まだこの胸にざわざわ感が残ります。





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