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昨日の投稿のネタばらし編昨日の内容は、最初の12行と最後の3行だけが本当のことでその間が全部、エイプリルフール ネタです。マンションを買った、というのはいかにもエイプリルフールネタ。で、実は、マンションを借りる事にした、という話にしておいて、でも、それも、りんごとのテレビ電話で嘘だった、という、ありそうな話。その、テレビ電話で話したことも、事実じゃない。マンションを買った、借りた、テレビ電話で話した、これらすべてがエイプリルフール。つまり、最初の12行、姑との会話のあと、途中を全部抜かして最後の3行を読んでいただくと、その部分が実際にあったことで、すべてがつながります。
2023年04月02日
先日、私と夫とりんごと姑の四人でランチに行った。その場でりんごは姑に「おばあちゃん、私、今度の4月から 東京で働くことにしたよ。」と伝えた。姑は、一瞬動揺したが、その気持ちを抑えて「そう・・・寂しくなるね。でも、がんばってね。」 と、りんごに向かって言った。そして、夫に向かって「あなたたちも、寂しくなるね。ちょっと前まで 5人だったのに、だんだん減って、二人だけに なっちゃったね。」 と声をかけた。すると夫が「いや、真紀子さんだけが残るから。 私は東京に住むから。」 と言い出した。これには、私が動揺してしまったが、態度に出すと姑が心配するだろうから、その場はなんとか踏ん張った。姑を送ったあと、夫に尋ねた。「あなたが東京に行くってどういうこと?」夫は澄まして答える「いや、ずっと考えていたんだ。東京でコンサートに 行ったら、コンサートの余韻を楽しむ暇もなく 帰りの新幹線の時間を心配しなきゃいけないでしょ?」それは、確かにそうだ。だから、こっちにきて、コンサートで東京に行くことはなくなってしまった。「私も歳が歳だから、行きたいコンサートとか、 美術展なんかを思う存分楽しみたいんだよね。 だから、前に勤めていた会社のマンションの 一室を買ったんだ。」へっ?!「きんたが東京に出て、りんごも東京に出た。 二人とも寮だから、数年後には寮を出るでしょ? そのときに、マンションに移ってくればいいな、 と考えたんだよね。 あ、それに、ポコちゃんは、しょっちゅう 東京ドームのコンサートとか、ディズニーランドとか 行ってるでしょ?足がかりにもなるし・・・」まぁ、それは深謀遠慮だこと。「縦長の2間続きの和室なんだ。最近の若い子は 人と共同生活はしたくない、しかも和室には 入りたくない、という子が多くて、社宅マンションも 使わないことが多くなったらしいんだ。」はぁ、そうですか。え・・・でも、たとえ中古とは言ってもマンションを買うとなったら、その資金は?ローンを組んだの?やっと去年、家のローンを完済したばかりだ、というのに。いや、待て待て。夫の年齢で新規にローンが組めるのか?まさか、きんたかりんごか、あるいはポコちゃんにローンを組ませたのでははいよね・・・恐る恐る、夫に聞いた。「ねぇ、中古マンション買ったって、 その、資金はどこから出たの?」すると夫がニヤっと笑って「中古マンションを買ったのは嘘だよ。 借り上げ社宅だった部屋を引き継いだ だけなだよ。」なぁ~んだ、そうなのか。安心した。あ、でも、電化製品は?「1Fにコンビニがあるし、近くには コインランドリーもある。」つまり、白物家電は買わないで済ませる予定のようだ。「線路の真横だから、日中はかなりうるさいけど 逆に夜は静かだよ。りんごやきんたの通勤も 便利な場所だから。」つまり、数年後、寮を出るきんたかりんごの家電を入れれば良いだろう、ということらしい。「それに、ずっと東京に住むわけじゃない。 いや、逆に、ときどき東京に滞在して、 行きたいコンサートに行ったり、見たい美術展に 行ったりするだけだから。」まぁ、そうだろうねぇ。「もちろん、真紀子さんも自由に使っていいんだよ。」 当たり前だ!!!4月に入ったら、すぐに東京で住むためのミニミニ引越をするつもりだ、と夫。一人でここに残る日が多くなるのかな、と思うだけで、がっかりしてしまった。入寮手続きのために数日前に東京に出て行ったりんご。夜、テレビ電話でしゃべっていたときのこと。「お母さん、どうしたの?ものすごく元気がない。」夫の腹積もりのことを話したら、りんごの喉の奥が見えるほど大笑いされた。「お母さん、あれは、全部、うそ。大嘘! お父さん、東京にマンション買ってないし、 借りてもないよ。何もないよ。」聞くと、夫は軽い気持ちで東京に住むことを冗談で話していたのだそうだ。だが、私があまりに真剣に話を聞いてくるのでついつい、からかいたくなったのだそうだ。借り上げ社宅などというもの自体ないし、東京で住む予定も考えもない、ということ。「第一、お父さんが借りたマンションが、 私やきんたが気に入るかどうか、わからないじゃん?」ということで、今日から、老年夫婦が二人、郡山で、たまに子どもたちが帰省することだけを楽しみにする生活が始まります。
2023年04月01日
9月18日10時~12時、さんかくプラザで講演します。夢を叶えた女性の生き方「成功するための5つのポイント」~巻き込む真紀子の起業家応援メッセージ~申込は、さんかくプラザに直接、または電話で申し込んでください。対象は女性。起業家でなくても、企業を考えていなくても、聞きに来ていただけませんか?
2019年08月20日
上杉鷹山「なせばなる」の心 を訪ねる旅4月18日(木)、イトーヨーカドー郡山内で、山形県米沢市の上杉神社や上杉御廟を訪ねる旅が開催されます。この時期、例年なら上杉神社は桜が満開。上杉御廟はパワースポットともいわれています。「為せば成る 為さねばならぬ 何事も」この言葉で有名な上杉鷹山は、ジョン・F・ケネディやビル・クリントンのアメリカ大統領が、日本で一番尊敬できる政治家として名前を挙げています。この鷹山ゆかりの地を訪ねる旅に私が案内役として参加します。ご興味のある方は、ヨークカルチャーセンター郡山にお申し込み・お問合せください。http://www.culture.gr.jp/detail/kooriyam/topicsview_12_20342.html
2019年02月27日
9月19日(水)、10:00~12:00さんかくプラザにてエンディングノートの書き方体験講座を開催します。この講座は、昨年度も開催し、好評のため今年度も同じ内容で行います。エンディングノートを書く、となると、2時間ではとても時間が足りないのですが、まずは書くきっかけづくりと思っていただき、興味のある方はぜひ足を運んでいただきたいと思います。申込方法は、さんかくプラザに直接行って手続きをするか、電話(024-924-0900)にてのお申込みとなります。
2018年08月23日
2012年7月21日の安積高校vs聖光学院の野球試合における安積高校の應援團の様子をyoutubeにUPしました。もう二度と見ることのできないOBさんの溌剌とした応援の様子です。ファイルサイズの関係でかなり粗い画像になりましたが全体の雰囲気は伝わると思います。https://youtu.be/YoS3Rfxy_ZU
2018年05月14日
「地球がどんなに狭くなっても みんなの言葉が通じなくては みんなの心が通じなくては ほんとの平和なときはこない」時折、私の心によみがえる歌。が、曲名がわからない。誰が歌っていたのかもわからない。最近、とみにこの曲が心に去来するようになった。どこで聞いたんだろう?誰が歌っていたんだろう?じっくりじっくり思い出してみた。体育館に近い渡り廊下のようなところで耳にした、そんな光景を思い出した。男性の声で「ボンジュール、ハワユー」などの挨拶の言葉が歌われていたように思った。しかも、一人の声ではない。合唱だ。そうだ、混声合唱曲だ。中学校のような気がする。でも、私の中学の体育館ではないような気がする。私は・・・私は小学生だ!合唱コンクールを聞きに来たときのような気がしてきた。NHKの合唱コンクールの課題曲一覧を見た。中学か高校の課題曲で、私が小学生のころ。おそらく、姉が中学生で私が小学生に該当する年度を見た。が、曲名をみただけではわからない。歌詞だって、一度聞いただけだからうろ覚えも良いところ。だが、どうしても曲名と全部の歌詞が知りたくなった。ええい、ままよ!うろ覚えでもいい、検索してみよう。すぐに曲名がわかった。「ことばの歌」昭和44年度の中学生の課題曲だった。お互いを理解しあおう、という内容の歌だった。この、次の年の小学生の課題曲が「空がこんなに青いとは」みんなといるときは、大きな心をもって理解しあおう独りぼっちになっても、空が、雲がみていてくれる、もう泣かないように、と教えてくれた歌。NHK課題曲には、深いメッセージが込められている、再認識した朝だった。
2017年12月21日
ポコちゃん 20歳身長168cm 体重 ??手足が長く首も細長い。小学4年生からバレエを習っている。もともと、体がとても柔らかく、バレエを習いたい、と小さいころから言っていた。が、パパさんが、「習い事は子ども三人とも同じように習わせるのが原則。 一人だけ、特別扱いはしない。」との判断。かといって、体の硬い他の二人はバレエにもともと興味もない。ポコちゃんは諦めていた。ある休日の夕方、家族で温泉に出かけた。車から降りようとしたとき、閉めるドアにポコちゃん、手を挟まれてしまった。温泉は取りやめ。ポコちゃんは私と二人で救急病院に急いだ。幸い、骨に異常はなく、挟んだために大きな青あざができただけだった。ただ動かすと痛いので、手を、まるで野球のグローブのようにぐるぐる巻きにしてもらうことにした。診察室で、看護師さんに手に包帯を巻いてもらいながら担当のお医者さんがポコちゃんに声をかけた。「姿勢が良いねえ。 バレエでも習っているの?」するとポコちゃん、普段はあまりペラペラしゃべるほうではないのに、急に堰を切ったように話し始めた。「バレエは習っていない。 本当は、バレエが習いたい。 でも、お父さんが、習わせてくれない。 だから、お友達が習っているので 学校で真似して踊っているんだ」と。学校で、お友達の真似をして踊っている、というのはもうずいぶん前に一度、聞いたことはあったが、まだ、続けていたとは私も知らなかった。すると、ポコちゃんの話を聞いていたお医者さん、「あなたの骨格は、バレエに向いている。 骨の専門のお医者さんが、『あなたはバレエに向いている骨格だ。 だから、ぜひ、バレエを習いなさい』と 言っていた、とお父さんに言ってみたら?」と優しく言ってくれた。帰宅して、ものすごく巨大なグローブをはめたようになった手を見たパパさん、腰を抜かすほど驚いて心配してしまった。骨に異常がないことを言うと、涙目になって安心してポコちゃんを抱きしめた。その耳元でポコちゃん、さっきお医者さんが言ったとおりのことをささやいた。パパさん、驚いたのと安心したのとで、その場で「いいよ。習いなさい。」と言ってくれた。パパさんの気が変わらないうちに急いでバレエ教室を探し、習い始めた。高校生の3年間は休んだが、習った期間7年。今も一生懸命、習いに行っている。これが本当の【怪我の功名】https://www.facebook.com/makiko.munakata/videos/1204449342951596/https://www.facebook.com/makiko.munakata/videos/1204440062952524/添付のURLは、2016年のバレエ発表会前日リハーサルで、シンデレラを踊るポコちゃん。発表会当日も、初めての大舞台で、でもとても楽しそうだった。
2017年12月20日
古典講座開催のお知らせ11月30日、郡山市のさんかくプラザで「源氏物語にみる女性像 壱の巻 ~紫上を中心に~」を担当いたします。10:00~12:00で受講料は無料です。お申込みは先着順で、さんかくプラザへ電話で申し込むか直接窓口での受付となっております。興味のある方はぜひ、ご参加ください。
2017年10月11日
終活体験講座9月27日水曜日10:00~12:00、参画プラザにて「エンディングノートの書き方体験」講座を担当いたします。エンディングノートを書く体験を通して今までの自分を見つめ、これからをどう生きるか考えるきっかけとしていただきたいです。終活、エンディングノート、というと人生の終焉に向かう、というイメージが強いですがこの講座では、まず、今までの自分を見つめ残された人生の時間をどう生きるかに着目した内容にしたいと思います。なお、エンディングノートを完成させたい方には別の講座もございます。まずは、この参画プラザの講座をご体験いただき、終活に対するイメージをつかんでいただきたいと思います。担当は、私・宗像と、遠藤明美の二人です。参加をお待ちしております。
2017年08月31日
平日の朝食担当はりんご。土日の朝食担当はポコちゃん。夏休み中はこれがいろいろと変則になる。今日は土曜日。でも、りんごときんたは学校がある。だから、朝食はりんごが担当のはず。いつものようにきんたがりんごを起こしに行く。少しして大慌てのりんごが台所に入っていった。いつもの電車より早いのに乗りたいようだ。つまり、朝食を作る時間がない。ただ、今朝の朝食はパン。大した準備はいらない。ウィンナーを茹で、オムレツの準備をしたりんごがきんたに「お願い、オムレツ作って朝食の準備とお弁当、お願い!」きんた、いつものように「はいよ!」と言ってオムレツを作り始める。が、少しして「あれ、ポコちゃんは?今日はポコちゃんの担当の日じゃん」りんごが大急ぎで準備しながら「ポコちゃんはポコちゃんで下でいろいろやってるから。 今日はきんたがやって。」そのとき私はすぐ横にいて、特に急ぎでもないパソコンの画面を眺めていたのだが、だれも私をカウントしない。私も、気配を完全に隠す。きんたは、いつものように「はいよ!」と言ってそれはそれは芸術的なオムレツを作りウィンナーをお皿に並べテーブルに置く。そして朝食のパンをたべようとしはじめた。りんごはつむじ風のように出て行った。私が「あれ?お父さんの分のお弁当は?」と聞くときんた、「えっ?今日、土曜だよ。」と驚く「そうなんだけど、今日はお父さんもお仕事なんだよ。」そういうと「え’’-!」ときんたには珍しい声。「だって今日、お弁当いるの僕だけだと思ってたから、 途中で買えばいいや、って思ってたのに・・・」と文句たらたら。ま、そうだよね。確かに、自分だけだったらお弁当作らなくてもいい、って思っちゃうよね。仕方がない。今日は夫の分のお弁当は私が作るか。冷凍庫にはお弁当用の食材がまだ入っていたと思うから・・・などと思いながら台所に入ろうとした。ところが、あとから、きんたくんが、ついてくる!!!!!きんた、文句は言ったが夫の分のお弁当を作りに来たのだ。もう、うずくまって笑い出しそうになったが、ここはひと踏ん張り。しらん顔して、特に必要もないマグカップを取ってリビングに戻った。少しして台所に行くと、きんた、鼻歌を歌いながら自分の分のお弁当も作っている。「どうせ、一つ作るのも二つ作るのも一緒だから」ニキビ面だけどあどけない笑顔でそう言う。そして、お父さん用にはおにぎりもさっさと握る。ポコちゃんは何しているのかな?と下に降りるとこちらも鼻歌を歌いながら洗濯物を干している。いい子だ。いい子たちだ。2Fに上がって一人、きんたのオムレツを食べながらそう思った。
2017年08月19日
郡山商工会議所ビジネススクール2017年度春季講座EXCEL・WORD入門講座を担当いたします。5月から始まります。まだ残席に余裕があります。実務直結のノウハウを伝授いたします。詳細は下記URLをご覧ください。http://www.ko-cci.or.jp/business/
2017年03月05日
お知らせいたします。4月4日のラスコー展バス旅行は、お蔭様でほぼ満席となりました。満席になり次第、以降の申し込み分からは大変申し訳ないのですが、キャンセル待ちとなります。ご了承ください。なお、キャンセル待ちとなりました方につきましては、こちらからご連絡いたします。
2017年02月01日
広報こおりやまP24記載の市民講座「現代文学を読む(全3回)」を担当します。内容は、最近活躍している作家を取り上げます。また途中には、受講生さんのお気に入りの本をお互いに紹介しあうコーナーもあります。市民同士が交流する場として、受講生さんの興味をうまく引き出していけるよう工夫する予定です。読書が好きな方も、最近あまり本を読まないな、と思う方もぜひ、参加してみませんか?
2017年01月28日
世界遺産 ラスコー展現在、国立科学博物館で開催中のラスコー展。3月25日から宮城県で開催される。そこで、毎年春恒例の文学バス旅行を4月4日(火)または4月6日(木)に開催することとした。ラスコー展を見たあと、宮城県多賀城市の文学ゆかりの地を少し見学するコース。詳細は未定。日にちは、上記のとおり、4月4日か6日。これも、バスの手配の都合で未定。過去に私のバス旅行に参加されたことのある方には案内のハガキを送る予定である。もし、興味のある方は、宗像までお問合せください。来週中には詳細を決める予定。
2017年01月04日
昨日の朝。5:30ころ、きんたが「ぽこちゃんを起こしてくる」と言う。ぽこちゃん、ここ数日、寝不足気味で前の晩、寝る前に渡しに「明日は少しゆっくり寝ていたい。朝、8時に起こしてね。」と言っていた。私も、たまには朝寝させても良いと思ったのできんたに、「もう少し寝かせてあげて。」と言った。6:30を過ぎたころきんたが「ぽこちゃんを起こしてくる」と言う。「僕、今日は朝8時までに登校しなきゃいけないから、 僕が朝ごはんは作れない。」あぁ・・・だからぽこちゃんを起こそうとしているのか。私は「今朝は、私が作るよ。」と台所で包丁を持った手を見せた。「あぁ、今日はお母さんが作ってくれるのね。」私が台所に立っていても、朝ごはんを作っているとは思わないうちの子。朝食もきんたのお昼ごはん用のおにぎりも作った私。これは、かなり珍しい。現在、高2のきんたが高校に入ってから今までで初めてじゃないか?ただし、お弁当のおかずはナシ。それでも子どもたちはとても喜んでくれた。
2016年12月04日
先日、源氏物語の原文を読んでいるとき、頭の中をある音楽が流れ、どうしてもそれが頭から離れなくなっていた。流れた音楽は、ロス・インディオス&シルビアの「別れても好きな人」読んでいたのは、源氏物語 若菜上。光源氏が朧月夜を訪ねるシーン。朧月夜という女性は、光源氏の敵対勢力の娘。ある夜、邸に忍び込んだ源氏が、たまたま廊下を歩いていた女性と関係を持つ。これが朧月夜と呼ばれる女性。本来、この朧月夜は帝と結婚する予定であったが源氏と関係を持ったことで帝の妻にはなれなかった。しかし、帝は朧月夜を非常に気に入り、恋人兼秘書としてずっと近くに侍らせる。朧月夜は帝の真面目な愛情に感謝しつつ源氏との逢瀬を忘れられないでいる。そして、若菜上。ここでは、帝は退位し出家している。出家、というのは、肉体は現世にあるが、魂は仏の元に行った、という状態。つまり、朧月夜はある意味、未亡人なのだ。片や、源氏はそれまで公私ともに完璧な幸せを味わっていた。が、新たに迎えた正妻・女三宮が予想に反してあまりに幼く落胆していた。その上、この正妻を迎えたことで、それまで正妻格として源氏のすべてを仕切っていた紫上の心が源氏から離れ、家庭内は冷え切っていた。そんなとき、ふと思い出したのが、昔の恋人、朧月夜。源氏は朧月夜に会いたい、と手紙を書くが、朧月夜は会わない、との返事。しかし、返事をもらった、ということで脈あり、と判断した源氏は紫上には別の女性のお見舞いに行く、と嘘をついて彼女に会いに行く。最初、朧月夜は「どうして来るの?会わないといったのに」と毅然とした態度だったが、源氏ほどの人を門前払いは失礼だと考え、とりあえず家の中に源氏を入れる。朧月夜は奥の部屋、源氏は手前の部屋で、間に取り次ぎの女性を交えての会話となる。とおりいっぺんのあいさつをしたあと、源氏に「私とあなたの仲なのに、直接お話しができない、とは情けない。もう若くはないのだから、昔のような不埒な行いはしません。せめて、障子一枚隔てて直接お話しがしたい」と、切々を訴える。(何もしないから、僕の部屋に入ってコーヒーでも 飲まない?という感じの誘い方)仕方ないわね、とため息交じりに源氏の近くに寄る朧月夜。この気配に源氏は「だから彼女は重みがないんだ。」と内心思う。(下心、みえみえ)恋心を熱く語る源氏の声に、最初は毅然としていた朧月夜だが、だんだん、昔の熱情が戻ってくる。「だめよ、弱いから」(そう、ここで、あのシルビアの甘く切ない歌声が私の中で鳴り響いたのだ。)このあと、二人を隔てていた障子の掛け金を朧月夜が自らはずし、源氏を中に招き入れるのだ。別れがたい激情に、次の逢瀬を約束する。(BGM:「別れても好きな人」)それにしても、千年前、宮仕えをしていた一人の女性が、ここまで人物描写、心象風景を描けるのか、と圧倒されてしまう。
2016年12月02日
講座のご案内現在、ヨークカルチャーで「文学歴史漫遊」を担当している。内容は、源氏物語第一部、紫の上系を、原文で一文ずつ読み鑑賞する、というもの。源氏物語第一部は、その登場人物の偏りから、書かれた時期が2期に分かれる、と考える研究者もいて、私もその説を支持している。たとえば、冒頭桐壷の帖は紫の上系。2・3・4帖はもう一つの玉鬘系。現在、1帖が終わり、5帖若紫を読み始めている。ここでは明石の方が話題として登場している。第二部若菜上・下の美文・麗文とは違い、訥々と語る文章は声に出して読んで楽しめる。また、源氏物語のどこを読んでもそうなのだが、自分の人生や経験と重なるシーンが出てくる。今ではある程度通説・常識となっていることを千年前のこの物語の中で語っているものもあり、圧倒される。高台から下の景色を楽しむシーンなど、読んでいるだけでも心がうきうきしてくる。興味のある方は一度、体験に参加してみませんか?第一・第三水曜日、午後2時半~4時までの1時間半です。
2016年09月23日
大学時代の恩師・須山名保子先生は、すばらしい先生で心から尊敬している。研究者としては、大野晋先生の共同研究者としていくつかの大野先生の本に名前を連ねていらっしゃる。また、指導者として、私達学部生の研究意欲をかきたてるような問題提起もしてくださった。私が前述の池上氏・間宮氏と仲良くなったのも、この須山先生の研究会「迷宮会」のおかげである。大学2年の演習で、須山先生は万葉集の国語学的研究の講座を担当された。私は、不勉強ながら、万葉集には興味があったので、必須演習の一つとしてこの講座を選択した。土曜日の午前中に開かれるこの講座では、毎回、一人が一つの和歌を担当し調べたことを発表する。100分間の授業の時間のうち、発表時間は30分。あとは、受講生からの質問や指摘に終始する。私が担当したとき、私は完全に人間サンドバッグだった。まともに調べもせずに、ちょっとした研究所をちょこちょこっとひぱってきて発表の準備にしたものだから、たまらない。まず、発表時間自体が10分もたなかった。そして、その後の質疑応答では、もう、答える事すらできない。演習なので、大学2年~4年までが参加している。質問・指摘のあまりの的確さ、鋭さに、ただただ、茫然としていた。そして、質問への回答や指摘に対する発表の修正に対して「調べておきます」としか答えられなかった。発表があまりにふがいないので、受講していたメンバーは私を抜きにして意見交換、討論を始めた。もちろん、受講される私以外の人はみんな、その回で発表される和歌について、十分予習し研究してくるから、内容も深く、指摘する根拠も的を射ているものばかりだった。私は、この意見交換、討論を必死でメモしながら、すごいなぁ、この人たち、とただただ感動していた。すると、ずっと静かに聞いていた須山先生が「長尾さん、そんなに簡単に『調べます』と答えると あとが苦しくなりますよ。」とおっしゃったのだ。「この人たちはとても研究熱心な人たちです。 あなたが一生懸命調べても、答えることはできません。 もう少し、調べることを絞っておきましょう」と。そして、たくさんの指摘事項から、2つ3つ、先生はとりあげられ、それについて解説をされた。私の担当したのは、恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり(万八・一四七一)この歌には、類歌(非常に似た歌)が万葉集中に存在する。こんなことは万葉集では非常に珍しい。類歌は、恋しくは形見にせよと我が背子が植ゑし秋萩花咲きにけり(万一〇・二一一九)先生は、万葉集にあるたくさんの歌から、一人一人に和歌を割り当ててくださるのだが、私には、1471番をあてた。つまり、本当に、少し注意深く調べると、類歌のある珍しい歌であることがすぐに見つけられる、と考えて私に担当させてくれたのだ。だが、その歌と解説しか見ていなかった私はこの珍しい類歌のことさえも気づかずにいた。もちろん、ほかの学生は予習ですぐにこのことに気づきこの類歌について準備万端で参加していた。だから、発表者である私が類歌に触れないのでその基本的な指摘から始まってしまったのだ。先生は、類歌についての解説と解釈を展開され、私のいい加減な準備を特にひどく注意することもなく、ただ、次回までに調べる点を絞ってくださったのだ。このとき、同じ講義を受けていたのが池上氏。同じ学年でありながら、しかも、かなり調べやすい和歌でありながら、あまりにも勉強をしない私を本気で心配してくれた。池上氏から見ると、勉強をしない、という状態自体が想像できないようだった。だから、何か、調べる方法が間違っているのか、調べるもの(研究書)が悪いのか、という判断しかなかったようだ。そして、そのあとしばらくして、須山先生が池上氏、間宮氏はじめ、私と同学年でやる気と能力のある学生を集めて自主研究会を立ち上げるとき池上氏が私にも声をかけてきたのだ。「長尾さんは頭は悪くない。だからもう少し 勉強の方法を知った方がいい」というのが池上氏の意見だった。私は、深く考えもせず、ただ、須山先生の、あのときの講座の雰囲気をまとめ、穏やかにし、しかも私には鋭い指摘を与えつつも、それが私を傷つけないように配慮されたものであった、あの雰囲気を私も身に着けたい、とそっちの理由で研究会に参加することにした。研究会の内容は、「上代特殊仮名遣いの研究」上代とは、古事記・日本書紀・万葉集の時代。特殊仮名遣い、とは、万葉仮名の中に、五母音では説明のつかない書き分けがあった、という説。もともと、上代は8母音だ、という説である。こんなことを須山先生と、20歳そこそこの若者数人が集まっては研究するのだ。私がついていけるわけがない。とりあえず、数年間在籍はしたが、あとは自然に辞めることになった。が、この迷宮会のおかげで、優秀な仲間と親しくなることができた。そして何よりも、須山先生ととても親しくなることができた。須山先生の物腰、言葉づかいは、本当に理想である。「わたくし、敬語にだけは自信があります」おだやかに、そうきっぱりとおっしゃった姿は大変神々しくさえ見えた。私より30歳ほど年上の先生は、研究者としての優秀さはもちろん、家庭人として、英文学者の夫を支え、母として優秀なお子さんを育て家もいつも片付き、客をもてなすときは手料理を準備する。私の憧れであり理想である。ときどき、受講生さんから相談事をうけることがある。そんなとき、私は須山先生のように答えられたかな、あんな風に、聞く側を安心させる態度で接することができたかな、と反省する。文学講座で、普通の解説書に書かれていないような解釈を思いついたら、必ず須山先生に電話で聞いている。先生は、上品で物静かに聞いて下さり「あら、そこによく気づかれましたね」と言ってくださる。それを聞くと安心して受講生に伝えることができるのだ。また、アホな話をして受話器の向こうの先生を笑わせるのがうれしい。最初はコロコロと笑われるが、そのうち、息ができないほどに笑い始め、最後にはゼーゼーという音が聞こえる。きっと、あの細い目から涙を流して笑ってらっしゃるのだろうな、と思うとこちらもうれしくなる。そして、また、くだらないネタを見つけたら電話をするのだ。最近、ネタ不足で電話が遠のいている。このブログを書いたことをネタに電話してみようと思う。きっと先生は、このブログを見つけ出してお読みになって、感想をお葉書でよこしてくださると思う。
2016年02月20日
もう、数年も前の話になるが。大学時代に教わった大野晋先生のお葬式でのこと・・・会場につき、すぐに恩師の須山先生のところにご挨拶に伺った。先生は憔悴されながらも、私にすぐに気付いて、「お久しぶりね。」と声をかけてくださった。そのあと、同期の池上氏のところに行った。彼は大学の教授であるが、一人、壁際に立っていたので私が近づいて「池上君」と声をかけると(大学教授を『君』づけで呼べるなんて!)一瞬、キョトキョトを首をめぐらして、私に気付いて「あぁ、長尾さん(旧姓は長尾です)」と笑顔を向けてくれた。そして、「そのあたりに間宮もいるんだけど」と言い、「あぁ、あっちにいたよ」と連れて行ってくれた。間宮君も、大学教授になっていて、本当に学生時代からは隔世の感だなぁ、と思いながら近づいて「間宮君、お久しぶり」と声をかけた。すると間宮氏は私の顔を見て「あぁ、お久しぶりです。」と通り一遍の返事を返してきた。立派になると、こんな風にそっけなくなるのかな、とちょっと悲しくなったが、久しぶりなんだし、仕方ないな、と学生時代のように、間宮・池上の横に立っていた。すると間宮氏は池上氏に「そうそう、長尾さんも今日は来るって言ってたんだけど、 まだ、来てないみたいだね。 長尾さんに渡したいものがあって準備して持ってきたのに。」!!!!不謹慎ながら、私は吹き出してしまった「私はここよ!」すると、間宮氏は、悪びれもせず、平然と「あ、この本、僕が書いた本。 ぜひ、読んで」と、万葉集の研究書に間宮氏のサインの入ったものを渡してくれた。この、この、間。これこそが間宮氏だ。わざわざ、私が葬儀に参列する、と聞いて自分の著書にサインまで入れて準備して、池上氏に伴われてやってきて、この、特徴のある声で声をかけても気付かず、その上、私が名乗ったら、気付かなかった、という瞬間は編集でカットのごとく、私に本を渡す。このあと、大野先生への焼香をすませて帰途についた。この、帰途では、他のエピソードがあるが、それはまた、別の話。「あぁ、そうだったの。
2016年02月19日
この時期、郡山のデパートは制服注文でにぎわっている。現在、大学2年のりんごも、小6のこの時期、中学の制服注文に行った。りんごは長女ながら洋服はお下がりのものが多かった。いとこのお下がり、近所の人や私の友人からのお下がり。お下がりには良いものが多いので、とてもうれしかった。子どもに人気のブランドやキャラクターのトレーナーなど一杯いただいた。新しい洋服を買うのは、お誕生日とクリスマスのときにおばあちゃんからのプレゼントとして一緒に買いにいくときだけ。だから、中学の制服を買う、というのは、りんごにとってはある種の祝祭的意味を持っていた。しかも、普段は全く買い物をしない、デパートで、だ。りんごは、試着に行く、という日、いつもより少しおしゃれをして、うきうきしながら出かけた。他の誰のでもない、自分のためだけの洋服を、ここで買ってもらえる、と思って緊張していた。エレベータを降りて、制服売り場に行った。案の定、混雑していた。まず、受付でどの中学かを担当の人に伝えるための長い列の最後尾に並ぶ。少しずつ一歩ずつ、その受付の人に近づくたびにりんごは私に向かってにっこりと笑う。受付は男性の店員一人が応対していた。高校の合格発表も出たあとなので、中学、高校の制服採寸に時間がかかるからなのだろう、ほかの店員さんは全部、奥の試着室で忙しそうにしているのがうかがえた。いよいよ、りんごの番だ。「どこの中学ですか?」と聞かれ、りんごははっきりと「安積中学です」と答えた。するとその店員さんは、「では、標準体ですね。」と答え、「あちらへどうぞ」と指差した。安積中学の制服は男子は詰襟、女子はブレザーにプリーツスカートだ。確かに一番標準的な制服のパターンだ。店員さんに促されて試着コーナーに行く。担当になった人がぱっと目算してサイズ表にチェックしていく。「この時期は身長が15cm以上伸びる子もいるので、 少し大きめがいいですね。」とつぶやきながら、店員さんは試着用の制服を取りに行って戻ってくるときに手にしていたのは学ラン。確かに、りんごはGパンをはいていた。髪もショートだ。ただし、上はエンジェルブルーのトレーナーを着ていた。りんごも私も、もう、がっかりして、制服を買うのをやめた。翌日、大手スーパーで中学の制服を扱う店に行った。りんごは、普通の洋服を着ていた。制服の採寸受付で順番を待っていると、ちょうど以前住んでいたところのご近所さんがパートの店員さんで立っていた。りんごと私を見つけると、「あら、もう中学?」と声をかけてきてくれた。そして、迷わず女子の制服コーナーに連れて行ってくれた。りんごは、2サイズ大き目の制服を買った。2年後、同じ店でポコチャンの制服を買うことにした。このときも、この同じ人が担当になってくれた。りんごは、制服を買ったあと、身長が3cmほどしか伸びなかったので、ポコチャンは、1サイズだけ大きいのにした。ところが、夏休み明けて制服を着せてみると、ポコチャンのほうがりんごより背が高くなっていた。そこで、ポコチャンとりんごの制服を入れ替えて着せることにした。中学三年間、ポコチャンはりんごの買った制服を着て通った。それから2年後。きんたも試着に行こうとしたところ、近所の人から制服をいただけることになった。ありがたくいただくことにして、きんたは2年間、この制服を着たが、背が伸びて、というか足がニョキニョキ伸びて、ズボンの丈が足りなくなった。すぐご近所で、体格の良い男子の制服のお下がりをいただけることになったので、ズボンはそれをはいていた。上着は、今まで来ていたものは若干袖丈が短いが、身幅はまだ十分着られるものだった。高校の私立入試の数日前に、制服を着たきんたを見てギョっとしてしまった。上着は短め。ズボンはダボダボ。しかも、まともにズボンをはくと足首が丸見えになるので、ズボンを下げ気味にはいている。客観的に見て短ラン、ボンタンの腰パン。いわゆる不良さんの姿じゃないか!これで面接を受けたら、どんなことになるか・・・かといって、今から制服を買う時間はないし、ましてや中学の制服を、あと1ヶ月ほどしか着ないのに調達する選択肢はない。背が高い先輩に聞いてみたが、みんな、後輩に学ランをあげた、という。そんな中、一人の人が「自分も背が伸びすぎて、サイズがないので 中学に相談したら、一杯保管してあった」と教えてくれた。先生に相談すると、先生もきんたの制服姿を見て思わず笑った、という。そして、制服の保管室に連れて行ってくれて、上下のちょうど良いのを貸してくれた。「県立高校の入試まで借りてよいですか?」と聞くと、「卒業式、そのあとの合格発表のときまで使いなさい」と言ってくれた。中学卒業後、借りていた制服を返すときに、それまで使っていた制服も寄付してきた。きんたは、その足で、りんごとポコチャンが中学制服を買った大手スーパーに行った。制服売り場で並んでいると、あの店員さんがまた声をかけてきてくれた。「あれ?今度、中学生?」学ランを見ていた私達に店員さんが聞いてきた。「いえ、高校です。」ただし、きんたの通う高校には制服はない。だが、きんたはマイ学ランを買うことに強いあこがれを抱いていたようだ。形状記憶で家の洗濯機でも洗え、乾きの早い素材の制服を選んだ。サイズは大き目にした。今、きんたは毎日、学ランを着て通っている。学ランの下にはシャツとトレーナーを着て。
2016年02月17日
フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展福島県立美術館に、フェルメールの「水差しを持つ女」ほか17世紀オランダの絵画がやってくる。私は、文学仲間と一緒に4月21日に見に行く。せっかく福島市まで行くのだから、福島市の文知摺観音も見に行く。また、母成峠の、戊辰戦争時の母成古戦場も見に行く。帰りには、安積歴史博物館にも行く予定だ。もし、日程が大丈夫な人は、私に連絡をほしい。私の住所に手紙をくれるもよし、電話でも構わない。一緒に行こうと思う人はぜひ、連絡をください。
2016年02月15日
人にはそれぞれ、トイレットペーパーの最適な長さ、巻き取り方がある、と思う。これは、親がいつもその長さ・巻き取り方で処理していたから、という面もあるだろうが、それとは関係なく、個人差があると思う。例えば私の知り合いの一人は、トイレットペーパーをちぎると必ずそれで一度鼻をふいてから下の処理をする、という。家族のほかの誰もそんなことをしているようではないのだが、ただ下の処理をするだけではもったいないと自分で思い、鼻をふくようになったらしいのだ。(もちろん、大量に鼻をかむのでなく、ちょっとふく、あるいは軽くかむ程度のようだ)それは例外的として、単純にトイレットペーパーをちぎる長さにはマイルールがあると思うのだ。それに思い至ったのは、ダブルロールとシングルロールが切り替わるとき。我が家はふつう、シングルロールを使う。しかし、ごくたまにダブルロールを使う。これは、くじ引きの景品であったり、廃品回収の交換品だったりした場合である。そして、ダブルロールに変わったら、あっという間に1ロールなくなるのだ。私は、シングルのときの約3分の2の長さに切る。本来なら半分でよいのだが、なんとなく足りないように感じてしまうのだ。人によったら、シングルと同じ長さを使うこともあるようだ。つまり、倍の速さで消費されることになる。そして、ダブルロールがなくなり、シングルに戻るとまた、今まで通りの長さに切って使うlもともとダブルを使う人はどうだろう。シングルのときは少しは長く切り取るのだろうか。また、巻き取り方もそれぞれだと思う。きちんと丁寧に巻き取る人もいればくちゃくちゃっとまとめる人もいるだろう。完全に個室な世界だけに、個性がガラパゴス状態になるな、など、下らんことをシングルロールのトイレットペーパーの安売りチラシを眺めながらしみじみ考え込んでしまった。向かいに座っているポコちゃんが私の顔を覗き込んだ。「どうしたの、ものすごい真剣な顔して・・・ 具合でも悪いの? トイレに行きたいの?」
2016年02月05日
映画三昧のお正月休みことの発端はスターウォーズである。この冬、第3部エピソード7が封切られた。テレビでも、第1部・第2部の各1話が放映された。スターウォーズ大好きの我が家で、これが盛り上がらないわけがない。特に、エピソード1を自宅TVで見て、「もっと大きな画面で見たらもっと迫力があるのに」と夫はつぶやいた。その少し前、私の使っているプロジェクタの調子が悪くなり、買い替えることとなった。ネットで値段を比べていた夫は、少しグレードの高いのが安価で出ているのを見つけ、すぐに購入手続きをした。これには、スクリーン(90×180cm)がついていた。玄関に置かれたこのスクリーン、思っていたよりも幅があり、ちょっと邪魔になっていた。夫のつぶやきに、私の単純な脳は、プロジェクタからスクリーンに投影したら大画面で映画が見られる、と直結!PCにつなげる、小さなスピーカーもある。これなら、映画を大画面・迫力で見られる、と思った。が、やはり、迫力のある画面なら、迫力の音声もほしくなる。それに、確かにスピーカーはあるが、あれは本当に音声を大きくするだけの装置。それなら、と駅前のヨドバシカメラに行ったときにPC用のスピーカーも見ることにした。3Fの片隅に並んだスピーカーは、私の持っているのより機能がUPしているように見えた。少し物色していると、店員さんが通りかかったので「スターウォーズを自宅でみたいのですが、 迫力の音声になるスピーカーはどれですか?」と尋ねた。すると、「それなら、ホームシアターコーナーに 最適のがありますよ。」と教えてくれた。この店員さんのおすすめの3種類は、値段優先、重低音が迫力、その中間だった。聞き比べていると、重低音の迫力がほしくなっていた。が、スピーカーを置くのに必要なコードの長さが、ずいぶん短い。それでは、スクリーンの前にスピーカーを置いたときに画面に影が映る。仕方がない、あきらめようか、と思っていたら、別の店員さんが近づいてきた。スピーカーが平べったくて、重低音のスピーカーは無線だからどこでもおける、というのを教えてくれた。説明を聞き、視聴していると、これが今、一番ほしいものだ、というのがわかった。早速購入して自宅に持ち帰り、スクリーンをセットして、スターウォーズ エピソード4を見た。ミレニアム・ファルコンが宇宙を滑空する姿、撃墜音など、映画館さながらだ。何よりも、オープニングの、あの音楽とテロップを、我が家でこんな風にみられるなんて、と感動していた。この日は、帰宅が遅かったのと、セッティングに思いのほか時間がかかり、エピソード4の前半だけで一度中断。翌日は、我慢できずにエピソード4の後半を見た。いつもは、お風呂の順番だの、お風呂を出てからなかなか次の人が入らない、などちょっとしたトラブルがあるのに、この日は、まぁ、みんなお風呂に入るのも出るのも早いこと早いこと。そして全員揃ったところでエピソード4の後半。その次の日は、もう、お約束のエピソード5.ルークとダースベイダーの戦いのシーンなど、若いころに見た、あの感動そのままに見入ってしまった。もちろん、その次の日はエピソード6.レイア姫の、「ルークは生きてるわ」の言葉に対するハンソロのあの表情。そして、二人が兄妹とわかったときのストレートにうれしそうな顔。何度見ても笑みがこぼれてしまう。エンディングは、ダースベイダーがアナキンになったバージョン。翌日は、日中に映画館でエピソード7を見てきた。前日までの復習がばっちりだったので大満足だった。帰宅して、エピソード2を見る。(エピソード1は、少し前に見たばかりだから)その翌日は、つらい収束を迎えるエピソード3.一通り、スターウォーズを堪能した。夫ときんたは、今度はマトリックスを見始めた。これもシリーズもの。さすがに、これも全部見るとなると、私のほうは睡眠不足になってしまう。でも、我が家のホームシアターは私の寝室。夫ときんたがマトリックスを大音量で見ている横で私は寝るしかなかった。横になって、布団を頭からかぶり、じっと目をつぶっていた。寝れるかなぁ、こんなにうるさくて・・・と思っていた。気づいたら、朝だった。夜中、映画が終わってDVDなどを片づけるのにも気づかず、熟睡していたようだ。さすがに、どこででも眠れる、私。
2016年01月08日
平成28年1月~3月開催予定の文学講座についてお知らせします1月18日~2月15日(月) 9:30~11:30会場:久留米公民館 全5回「神話から武士の台頭まで」2月3日~3月16日(水)13:30~15:30 (2月24日は休講。3月9日は現地学習)会場:清水台公民館 全6回「文学散歩」2月22日~3月14日(月) 13:30~15:30会場:中央公民館 全4回「郡山ゆかりの文学講座4」久留米公民館はすでに募集開始されています。清水台公民館・中央公民館は、年明けからの募集開始です。ご興味のある方は各公民館にお問合せください。現在、イトーヨーカドー4Fヨークカルチャーセンターにて文学講座を担当しています。第1・第3水曜14;30~16:00です。1月~3月は平家物語を読みます。そのあと、4月からは源氏物語第一部紫上系を全文、読み進む予定です。お問合せ・お申込みはヨークカルチャーセンターでお願いします。追伸:4月21日(木)には福島県立美術館へ「フェルメールとレンブラント」展に行こうと思います。
2015年12月19日
村上春樹氏が日曜日、郡山の文学イベントにサプライズで登場した、ということを昨日、知った。このイベントには参加しておらず、とてもとても残念だが、郡山に来てトークしてくれた、と思うと、うれしい。いや、本当は、悲しくて残念で、地団駄踏みたいほどだ。この話を聞いたのが、台所で白菜を切っているときだった。悲しみの矛先が白菜に向いて、5~6枚でいいはずの白菜、一玉全部切ってしまった。一口大の予定が、手のひらサイズで・・・白菜でよかった。煮たらクチュクチュになるから。家族は誰も、この白菜の量と大きさが村上春樹氏に由来するとは気づかないだろう・・・
2015年12月01日
以前、コンタクトレンズを自宅洗面所で落とした話は紹介したことがあったように思う。今回は、その第2弾。いつものように、仕事に出かける直前、ぎりぎりで大慌てで準備をする私。コンタクトレンズを入れようと洗面所に駆け込み、左目のレンズを入れる。次いで右目のレンズを取り出そうとしたときにレンズケースがはねてレンズが飛び出した。パチン洗面台のホーローに当たる音がした。よかった・・・この中なら、すぐに見つかる。しかし、片目にレンズを入れた状態では、なかなかレンズを見つけられない。今いれたレンズをはずしてケースに入れて、落ち着いて裸眼で探す。ない。眼鏡をかけて探す。ない。もしかしたら、はねて下に落ちたか、と手でなぞるように床や壁を探す。ない。ない、ない。 どこにも、ない。頭の中で一万円札が何枚か、羽がはえて飛んでいくのが見えた。ホーローの中の排水口には、レンズを落としても流れないようにネットを置いてある。もしかしたら、流れてネットに入ったか?そぉっと持ち上げる。ない。裏側を見る。ない。ない、ない。 どこにも、ない。あぁ、もう確定だ。ネットの隙間から流してしまったのだ。U字パイプを外して中を確かめるか・・・それには、時間がない。なさすぎる。もっと早く準備をするべきだった。毎日、そう思っているのに、やらなかった罰が当たった。仕方がない。この眼鏡で行こう。そう覚悟を決めた。が、考えると私より先に子供たちが戻ってくる。帰宅して手洗いをされたら、大変だ。手近にあったA4の裏紙にマジックで大きく「コンタクトを落とした 使用禁止。」と書いて、シンクに置いておいた。夕方、家に電話をした。きんたが出た。「コンタクト、ないよ。」・・・・・やっぱりね。諦めるしかないか。そう思って家に戻った。すでに帰宅していたポコちゃん、いつもののほほんとした声で「あったよ~」蛇口の向こう側に張り付いていたのだそうだ。あぁ、あのポコちゃんの声。天使の歌声に聞こえた。
2015年11月27日
今週・来週の土曜日(11月14日・21日)、郡山商工会議所でビジネス会計講座(短期)を担当します。http://www.ko-cci.or.jp/business/seminar19.htmEXCEL2010と弥生会計を使った会計講座です。2回15時間で実務直結の会計ノウハウを覚えましょう。簿記の知識がなくとも会計ソフトを使うと仕分けも簡単にできます。また、一度入力すると帳簿の転記の必要もありません。必要な計算書や集計はEXCELでもできるようにカリキュラムを工夫しています。ご興味のあるかたは、郡山商工会議所にご連絡・お問い合わせください。http://www.ko-cci.or.jp/
2015年11月09日
私の名前 真紀子 です。これは、父がつけてくれました。ですが、本当に名づけてくれたのは、10歳違いのいとこです。私は、三人姉妹の末っ子。両親・特に母は、男の子が欲しい、と思っていたようです。妊娠中も、姉のときの妊娠中とは顔つきが違う、と周囲の人にも言われたようで、本当に男の子であることを期待したと言っていました。ところが、生まれてきたのは女の子。両親とも、がっかりしたのだそうです。名前を付けるだんになっても、なかなかピンとくる名前が思いつかず、ちょっと困っていたのだそうです。そのとき、近所に住んでいたいとこが学校の帰りにうちに寄って「赤ちゃんの名前、『牧場』の『まきこちゃん』がいい」と言ったのだそうです。どうも、その頃学校で、『牧場の朝』という歌を習っていて、その歌が気に入ったのでそう伝えたらしいです。父もこの歌のことは好きでしたのですぐに『まきこ』の方は決まりました。が、いくらなんでも、10歳の子の言うとおりの名前では・・と思ったらしく、考えて「真紀子」としたようです。---ただ一面に立ちこめた 牧場の朝の霧の海 ポプラ並木のうっすりと 黒い底から 勇ましく 鐘が鳴る鳴る かんかんともう起き出した小舎小舎の あたりに高い人の声 霧に包まれ あちこちに 動く羊の幾群の 鈴が鳴る鳴る りんりんと今さし昇る日の影に 夢からさめた森や山 あかい光に染められた 遠い野末に 牧童の 笛が鳴る鳴る ぴいぴいと---情景が詠みこまれたこの歌は、私も大好きでした。この歌が歌われた牧場は、とても遠いところにある、と聞いていました。一生の間に探し出していけるかな・・・と。あれから半世紀以上。今、私の住む郡山から、車で30分くらいのところに鳥見山公園、というところがあります。郡山の南の須賀川市(牡丹園が有名)の南に位置しています。子どもが中学生のとき、陸上の練習や試合で出かけていたのが鳥見山陸上競技場です。野球の応援でも鳥見山野球場によく行きました。つい先日はサッカーの応援でも鳥見山に行きました。この鳥見山スポーツ公園のすぐ近くに岩瀬牧場があります。鳥見山に行くので、しょっちゅうこの牧場の前を通ります。そうそう、子どもが小さいときには岩瀬牧場に遊びに行ったこともありました。そうなのです、この岩瀬牧場こそ、「牧場の朝」のモデルとなった牧場なのです。「牧場の朝」のモデルがこの牧場であると確定されたのは、昭和57年ごろのようです。つまり、私に名づけられたときには、まだどこの牧場かわかっていなかったのでした。私の名前の由来となったこの牧場に、こんなに近くに住めるようになるとは!!!とてもとてもうれしいです。名前をつけてくれた父、そして「牧場のまきこちゃんがいい」と言ってくれたいとこ。とても感謝しています。
2015年11月03日
映画「天空の蜂」を見てきた。郡山での上映がなかったので、シルバーウィークを利用して、福島市に行って、家族みんなで見た。映画は、原作とは大幅に変えてあるところがあった。が、それはそれで非常に見応えがあった。文庫本発売(1999年)当初、原作を読んだときには、「東野圭吾は、自分が原発の構造を調べて ただそれをひけらかしたくて書いた小説 じゃないか?」と思うほど、原発構造や放射性物質のことを事細かくかいてあり、サスペンスとしての内容よりもその詳細な原子力発電(核発電)についての記述に閉口したものだった。書かれてある中にしばしば出てくる単位も耳慣れないもので、そこそこ面白いとは思いながらも、強くお勧めする作品とは思わなかった。しかし、不幸なことに、核発電所による放射性物質が生活に不安を与えるような事故が2011年3月11日の地震で発生してしまった。改めて、「天空の蜂」を読むと、核発電所の構造の違いがよくわかる。もんじゅ型の核発電所は、使用済み核燃料棒を地下に保管している。しかし、多くの核発電所施設では、福島第一原発の、あの姿をみればわかるように、上階に保管している。もし、上空から巨大な落下物が落ちてきたら使用済み核燃料棒はむき出しとなり、放射能が拡散する。戦闘などによる飛来物のみならず、航空機事故による落下、火山の噴石、隕石など。「天空の蜂」の中で、犯人は、それを見越して放射性物質の拡散の可能性の低い、もんじゅ型核発電所を狙って、その上空でヘリをホバリングさせたのだ。(映画や原作ではもんじゅ型核発のことを『新陽』と呼んでいる)核発電所に巨大落下物が直撃したときの恐怖を思い知らせ、核発電所の危険を知らせたい、と思ったのだ。この作品で一番強く印象に残ったのは、「沈黙する群衆」原発賛成・反対、いずれにしても声を出して意思表明する人よりも、その意思表明をする人に隠れて沈黙を決め込む群衆がこわい、と。何かトラブルが起こったら、自分は表面にでずに書き込みをしたり無言電話をしたり。「自主規制」というのもこれに類するように思う。行政や企業の中で、特に明文化されたものはないが、その場の雰囲気をくみ取って自主的に何かを行う、あるいは行うのをやめる、というのが自主規制だ。規制したことにトラブルが起こったとき、無言で指示した当の本人は「そのように指示したことはない」ですり抜けてしまう。映画「天空の蜂」でも、核発事故、というショッキングなテーマに隠して、実はこの「沈黙する群衆」のこわさを伝えているように思った。映画・原作の最後で犯人の声明として『沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない』と記している。『子供は刺されて初めて蜂の恐ろしさを知る』この言葉が、作品の題名に呼応している。原作・映画、ともにお勧めである。
2015年09月30日
末っ子きんたがまだ、小学5年生になったばかりのときのこと。毎年恒例の「三春滝桜」にお花見に行った。朝、6時についても駐車場が満杯になるほどの人気の桜観光スポット。この朝も、家族みんなで早朝でかけ、朝6時には到着してお花見を楽しんだ。ゆっくり桜を楽しんだあと、駐車場近くの売店に行ったら、もうほとんどのお店は開いていて観光客も朝食がわりの軽食を楽しもうと大勢集まっていた。夫と子どもたちで手分けしておでんや焼き団子などを買うために行列に並び、私はちょうど空いたテーブル席に座って場所取りをしていた。そこに、足をひきずるように歩くおばあさんが息子さんにすがるようにやって来た。息子さんは、たぶん、私と同年代。(※ここからの会話は、方言でなされたが わかりやすくするために共通表現に改めてある)「すみません、この椅子が空いているなら 母を座らせてやっていただけますか?」と息子さんが私に言った。私が「どうぞ。ご一緒にお座りになれば?」そういうと、息子さんは「いえ、自分は売店で色々買ってきますので その間だけ、母をお願いします。」と言って、売店の方に歩いて行ってしまった。間もなく、夫と子どもたちが両手に一杯、食べ物を持って戻ってきた。見知らぬおばあさんが座っているのにちょっとびっくりしたが、「おはようございます。」と声をかけて座って食べ始めた。そのおばあさん、そんな様子を見ながら「いいねぇ。こんな風に一緒に来てくれるのは 小学生まで。小学生までだよ。」と私に言う。「中学生になると、一緒になんか来たがらなく なるからね。今の間だよ。」としきりに繰り返す。いやいや・・・上の子はもう、中3だけど、こうやって喜んで一緒に来ますが、とは思ったが、たぶん、三人ともまだ小学生に見えるんだろうな、と思いなるほど、と相槌を打っていた。「中学生になると、こっちが誕生日のプレゼントを 買っても、もう使ってくれない。さびしいよ。」「洋服なんかは、小学校のころから、もう、自分の 好みが出てきて、こっそり先に買っても無駄に なるからね。」そうですか・・・と相槌。うちの子の着ている洋服は全部、従姉のお下がりか近所の子のお下がり。洋服で強い好みを示すことがないから助かるな、と思いながら、おばあさんの話を聞いてあげる。そうこうするうちに、先ほどの息子さんが近づいてきて「ありがとうございました。」と言っておばあさんを立たせて駐車場の方に行った。立ち上がるとき、おばあさんは私に「あなたはいいわね。こんな優しそうな息子さんと かわいいお孫さんにここに連れてきてもらえて。」と言った。私はにこやかに挨拶をした。おばあさんが十分離れてから、家族の凝固がとれた。そこに座っていた家族全員が一瞬にして固まっていたのだ。私の子どもを見て、私の孫だと思ったのだ。いや・・・結婚も遅かったし、子どもができるのもそれからまた遅かったから、まぁ、相当早く結婚して子どもができて、その子がまた早く結婚したら・・・まあ、ぎりぎり、孫としてもいいだろう。しかし、しかしである。私の夫は、私より4歳年上。その夫を見て、そのおばあさんは『私の息子』だと思いこんだのだ。それから帰宅するまで、みんなが私のことを支えるように歩いてくれるし、ちょっとでも段差があると「ほらほら、足元に気をつけて」と無駄に優しかったのは言うまでもない。
2015年09月28日
ヨークカルチャー講座のご案内です。第1・3水曜日、14:30~16:00、文学講座を担当することとなりました。講座説明会は、9月16日(水)15:30です。講座の第1回は、9月30日です。(10月7日は私のスケジュールの関係で対応できないため、初回のみ、変則です。)3か月クールで、今回は「あさかやま」の歌をテーマに語ります。受講生さんの希望を聞いた上で、現地見学を行うことも予定しています。このほか、現在、ヨークカルチャーにて、月・水・金の16:15~17:45、パソコン事始めの講座を行っています。10月からは火曜日の16:15からもパソコン講座を担当の予定です。ご興味のある方はぜひ、見学に来て下さい。お問い合わせ・お申込みは024-939-0331ヨークカルチャーセンター 郡山までご連絡ください。
2015年09月04日
東京でOLをしていた頃のこと。当時、西武池袋線沿線のアパートに住んでいた。夏のある夜。歯磨き粉でも切らしたのか、夜10時過ぎにお財布を持ってアパートを出た。ジーンズに赤いTシャツ。髪は長めのボブ。肩より少し下まで伸びた髪を揺らしながらコンビニまで歩いた。向こうから、男性が4~5人、歩いてくる。様子からみて、どうも酔っ払いのようだ。こういうのにからまれると厄介なので、無視してすれ違おうと少し急ぎ足にした。案の定、中の一人が近寄ってきて「おねぇさぁ~ん」と声をかけてきた。私は無表情にまっすぐ前を見たまま歩いた。すると、別の一人が最初の男に向かって「バカ、ありゃ、男だよ」と言うのが聞こえた。「あ、ごめぇ~ん」と謝る最初の男。よほど、私は女だ、と返事をしようかと思ったが、必死に「無視・無視」と心に唱えながらそのまま通り過ぎた。そんなに私って男っぽいのかなぁ、と思った。中学校のとき、大街道の三越の前を歩いていたとき、近くにいたおじいさんに「ぼく、そこの、ぼく!」と声をかけられた。もちろん、私は自分のこととは思っていなかったので、そのまま通り過ぎようとした。おじいさん、私の肩をトントンと叩いて「ぼくや、ぼくのことよ」と言った。そのとき、私は赤いシャツに紺のスカート(!)を着ていた。中高年になると、男性・女性の風貌がだんだん近くなる、と言う人もいる。じゃぁ、私は中学生のころから中高年か?!
2015年08月18日
8月5日、バーデン温泉にて「ほろ酔い加減で源氏物語」を企画しました。講座は18:30~20:00です。17:00から入館可能です。飲み物(ビールまたはお茶)と軽食付きです。アルコールを出すので、送迎バスも準備してあります。参加ご希望の方は宗像までご連絡ください。なお、過去に私のバス旅行に参加されている方は、近日中にチラシを送付いたしますので、内容はそちらでご確認ください。追記:7月24日18:55からTUFにて私の担当した講座古代社会を統治した女性王天照~卑弥呼~神話から古代国家へ歴史を辿る旅~が放映されます。放送時間はおそらく1分ほどです。
2015年07月24日
午前の仕事を終え、午後の仕事に移動する前に給油に行った。本当は、午前の仕事先は午後の仕事先へのルートの途中だったが、行きたい給油所はその正反対の方向の上にずいぶん遠いところ。それでも、昨日は20L以上の給油でティッシュ5箱もらえるのだから、多少の時間とガソリンのロスは仕方ない。貴重な昼食休憩の時間を割いて給油所に向かう。エンプティ―ランプが点いたり消えたりしてたから20Lだけ入れて、もう一度、キャンペーンの間に給油に来てもよかったが、その時間がとれるか不安なのでとりあえず、35L(満タン)給油する。給油してティッシュ5箱を運んできた、笑顔のかわいい店員さんが「あちらでガラポンをどうぞ」と誘導してくれた。ほぼ同時にガラポンのところに移動した人に先に並んでもらってゆっくりとガラポンに並ぶ。前の人は白い球。ボックスティッシュ1箱もらっていた。「当たりますように!」(何が当たるか、全然わからないけど)と念じてぐるっと回すと赤い球がコロンお店の人、ティッシュの箱に手を伸ばさない。ハズレかぁ・・・そう思ってその場から離れようとしたら、「給油のレシート、お忘れですよ。」と、レシートを渡された。ガラポンの前に、給油をしたことを確認するのにレシートを渡したのを忘れていた。「あ、どうもどうも、ご丁寧に。」と受け取ろうとしたら、チラシを渡された。何かと思ってよくみたら、サーカスのチラシだった。そういえば、7月から近くのショッピングセンターの駐車場でサーカスやってるんだっけ。でも、このチラシ、受け取ってもゴミになるだけなんだよなぁ・・・そう思いながらチラシも受け取る。店員さんの笑顔がステキにかわいかったから。受け取った左手の中で何かが滑った。よく見るとチケットみたいだ。2枚がホチキス止めされている。優待券か。いらないよな。でも、ポコチャン、サーカスに行きたいって言ってたから、友達とでも行くときに渡すかな。そう思いながらレシートと一緒に鞄に押し込もうとすると、先の店員さん、最上級の笑顔で「使える期間が決まっていますので、チラシの 後ろで日程をご確認くださいね。」ハイハイ。ご丁寧にありがとう。この暑いのにご苦労様。でも、店員がにこやかにこちらを凝視するので浮世の義理でチラシをひっくりかえした。チケットには、「非売品 自由席招待券」え・・・えぇ~?!やったぁ~サーカス券2枚GET!!!こうなったら、あと3枚購入して家族みんなで行こう。ポコチャン、喜ぶだろうな。溶け出してしまいそうな暑さの中店員さんの笑顔が爽やかに輝いていた。
2015年07月11日
東京でOLをしていた頃のこと。上司の一人に「ああ、勘違い」の残念な上司がいた。この上司、自分の席の椅子に座るといつも足をブランブランさせている。足が床についていないと集中できないんじゃないかな、と、まぁそれでも、その人のすわり心地な問題だからと放っておいた。あるとき、なぜそんなに無駄に椅子を高くしているか、その理由がわかった。自分は足が長いから椅子を高くしないと座れない、という思い込みだったのだ。実際の足が長い・短いではなく、はたから見る分にはブランブランさせている方がよほど、短く見える。しかも、椅子に座ったら(椅子を高くしているせいで)極端に上半身が高く見えるから、特別背が高いわけでもないので相対的に、極端に短足に見える、とは気づかないのだ。結局は自己満足?その残念度に、女子社員の中で多いに盛り上がった。この上司、もう一つ(いや、本当はもっとだが)勘違いをしていることがあった。それは、「自分が気に入った女子社員はすべからく、自分のことが好きだ」との思い込み。これは、ある先輩女子社員の話。この先輩女子、社内人気NO.1。有能で美人で、しかもかわいらしさ満点で、男性社員はもとより、女子社員、先輩・後輩を問わず大人気だった。この先輩女子の入社一年目。新入社員教育も一段落して、各部署に配属になり毎日が緊張と不安、それでもやりがいのある日々で退社する時間にはくたくただったそうだ。そんなある日、前出の上司が声をかけてきたそうな。この時の状況、先の上司から話を聞いたことがある。「ちょっと疲れているようだから、『大丈夫か?』 と声をかけた。『なんなら、話を聞くよ』というと喜んでついてきた。 ビルの最上階でお酒を飲んだ。 たった一杯で、あの子は真っ赤になって 恥ずかしげにもじもじしていた。 その時は、自分は独身だったが、既に結婚が決まっていた。 お互いの気持ちは言葉に出さなくてもわかっていたので、 もう、話す言葉もなく二人、ただ、じっと沈む夕日を見つめていた。 次の店を誘いたかったが、そうすると何かの一線を越えそうで あの子もそれをわかっていたから、振り切るように駅で別れた。」なんとも、ロマンチックで切ない話だ、と最初に聞いたときは思ったものである。しかし、上司のもろもろが分かってきて、どうにもこの状況が腑に落ちなくなったので、先輩女子にこのことが本当にあったことなのか、本当ならどういう状況だったのか知りたくなって聞いてみた。先輩女子、怪訝な顔で聞いていたが、思い当たることがあったようだった。先輩女子の語る、そのときの状況。会社に入って半年くらいたったときのこと。「帰りにちょっと仕事上の話がある。」前出上司にそう言われて駅のそばの高層ビル最上階のレストランに誘われたのだそうだ。先輩女子、その日は見たいテレビ番組か何かがあって、早く帰りたかったけれど、自分の給料ではなかなか、そのレストランで食事なんかできないから、とついて行った、という。窓際の席に案内され、アルコールだけ注文した上司に、内心「ついてくるんじゃなかった」と後悔はしたが、仕事の話、と聞いていたので、話すこともないから窓の外をぼんやり眺めていたら夕日が沈んでいった、ということだった。心の中では、早く帰りたい、と思っていたが人に聞かせたくない注意でもされるのか、と、そう思うと怖くなってもじもじした。上司からは、最近の仕事の状況や生活に慣れたか、など、重要でも緊急でもないような雑談だったので、さっさと切り上げて帰った、ということだった。同じ状況でも、見る側によってこんなに違うもんだ、とOL仲間うちでは笑い話になった。
2015年07月03日
これは、知り合いから聞いた話である。この知り合い、以前は福島県浜通り地方に住んでいた。2011年の3.11東日本大震災とその後に続く核発電所の事故で各所を転々と避難し、郡山にたどり着いた中の一人である。震災直後、自衛隊の方に大変お世話になった、とその人は語る。それは、筆舌に尽くしがたい状況と混沌、そして精神的なダメージの中で、自衛隊の方々のケアはわずかに見える希望の光のようにも感じた、と。それでも、次々と降りかかる不幸・不運に自暴自棄になりそうなとき、己を捨てて他人のために献身的に動く自衛隊の方々に励まされた、とも。炊き出しを受け取るとき、「ありがとう。」お風呂を沸かしてくれるとき「ありがとう。」道ですれ違っても「ありがとう。」それしか感謝を伝えられなくて、自衛隊の方を見かけるたびにそう、声をかけた、という。「仕事ですから。」「任務ですから。」「当然のことをしているだけです。」さわやかな笑顔とともに、そう返事をする隊員たち。ますます、頭が下がる思いだった、とその人は言う。或る時、いつものように「ありがとう。」と声をかけた時のこと。「それじゃぁ、だめなんです。」と強い声で言われたそうだ。感謝の気持ちが足りないのか、と思い、深々と頭を下げて「ありがとうございます。感謝しています。」と言いなおそうとしたとき、その隊員は、「自衛隊員は、『税金泥棒』と言われることこそが 本望でなければいけないのです。 自衛隊員は、札幌雪祭りだけで活躍すればいい。 そんな日が戻ってくるまでだけの活動なのです。」強い口調でその人の目を見つめて言ったそうだ。「今、あの隊員さん、どこにいるのかな。」食堂でついていたテレビのニュースを見ながらその人はつぶやいた。
2015年07月02日
今日の夕食はポコちゃんが係り。家にある食材でメニューを考えている。出来上がったのは、鶏肉薄切りに衣をつけて焼いたもの(ピカタ風)玉ねぎたっぷりの肉野菜炒めワンタンスープ特に、ピカタ風の鶏肉はとてもおいしかった。「唐揚げの味付け・衣にして、焼いたんだよ。」とポコちゃん。揚げ物は、油の後処理が面倒だから、と炒めたらしい。「すごいね。おいしかったよ。 さすが、私の子!」と褒めると、すかさず、「それは、違う。」とポコちゃん。続いての一言がふるっている。「お姉ちゃんの妹。」うん、納得!!この話をりんごにすると、「さすが、私の妹!」
2015年06月26日
夏至の今日、夕方姑がやってきた。家には私のほか、りんごとポコちゃん。りんごは夕食作りの最中だったのでポコちゃんと私とで玄関に出た。姑はごはんを炊いて持ってきてくれたのだ。体が痛いのに、重いごはんを歩いて持ってきたらしい。「お送りしますよ」と私が言うと、「大丈夫。歩くから」との返事。あ、と思ってもう一度言う。「りんごが上にいます。ちょうど、夕食を作っているところ ですが、もうできあがるので、送れると思います。」すると、ぱっと顔を明るくした姑。「そぉ?運転の練習台になろうかしら・・・」急いで台所に行ってりんごに声をかける。「私で替われる?」するとりんご。フライパンの火(正確にはIH)を止めながら「うん、野菜炒めは、あと味付けするだけだし、 カレーだからもうルゥを入れて終わり。」このあとの一言が最高「よかったよ。お母さんでもできる内容だから。」そう言い置いて、りんごは免許証を持って出て行った。残った私。野菜炒めに「エバラ黄金のたれ」をぶっかけてちょっとかき混ぜて。カレーの方は、横に置かれていたルゥの箱を開いてルゥを割りいれ、溶かしてから弱火にかけてタイマー15分にして。終わり。・・・それにしても、逆だなぁ
2015年06月22日
つい、数日前のこと。午後の講座ぎりぎりに会場に到着した私。準備を手伝ってくれる受講生さんに「今日はポコちゃんの高校が定期テストで、 出かけようとしたらポコちゃんが帰ってきたので・・・」と言いかけると、それを聞いていた方が「あ、だから、子どもさんにお昼ご飯を食べさせてたんですね。」と答えた。・・・そっかぁ。世の中の人はふつう、そう考えるのかぁ、と感心してしまった。実は・・・お昼前に帰ってきたポコちゃん、「ただいま。」と言いながら私が講座準備でテンパっているのを見て黙って私から離れていた。少しして「お昼、何にする?」と聞く。返事をする余裕もないほどの私。「あぁ、もうなんでもいいよ。」するとポコちゃん、手のかからない簡単な昼食を作って私の横に置いて、自分も食べ始めた。私は、パソコンを閉じてその昼食をありがたくかきこむように食べる。食べ終わって、着替えようと立ち上がりかけたときにポコちゃんが「お母さんがいる、って思ったからこれ、買ってきた」と差し出したのは、私の大好きなジャイアントコーン!「一緒に食べよ」特上の笑顔で私に差し出すポコちゃん。もうこうなったら、ぎりぎりだから、などとは言えない。紙をブリブリ破いてかぶりつく。これはもう、時間と知覚過敏との戦い。最後のコーンを口にほおばりながらポコちゃんに頼む。「水筒にお茶を入れて。 パソコンを片付けて玄関にもっていっておいて」ポコちゃん、自分の食べかけのアイスを冷凍庫に入れてから私の水筒にお茶を入れ、散らかしほうだいの机から手際よくパソコンを片付けて鞄に入れていく。着替えていると、バタン、と音がした。きんたでも帰ってきたか、と思ったが、気配はない。空耳かな、と思って玄関に行ったら荷物がない。ポコちゃん、重い荷物を全部車に運び込んでくれたようだ。急いで車に行くと、やはりポコちゃんが荷物を積み込んでいた。さぁ、とエンジンをかけたときに気付いた。「ポコちゃん!携帯持ってきて!!!!」のんびりやのポコちゃん、この一言でダッシュ!さすがは元陸上部。車を回して玄関前に着く前にもってきてくれた。それをリレーのバトンのように受け取って猛ダッシュで会場へ。・・・ということで会場に着くのがぎりぎりになったのだ。
2015年06月13日
6月~8月の文学・脳トレ講座について、ご案内します。ぜひ、ご参加ください。・6月17日~7月15日(水)開成公民館 9:30~11:30 古典の随筆講座(枕草子・方丈記・徒然草)・6月19日(金)芳賀公民館 10:00~12:00 高齢者 脳トレ講座(カードゲームほか)・7月7日(火)参画プラザ10:00~12:00 アマテラス~卑弥呼 古代の女性王について(男女参画)・7月9日~8月20日(木)10:00~12:00 古典文学~近現代文学を楽しむ(全5回、7月3回、8月2回)・7月21日(火)大成公民館 9:30~11:30 パズルで算数(夏休み子ども講座)・7月27日(月)柴宮公民館 9:30~11:30 英語とカードゲームで遊ぼう(夏休みこども講座)・7月30日(金)赤木公民館 10:00~12:00 身近なものを使って演奏しよう・8月19日(水)大成公民館 9:30~11:30 小説「坊ちゃん」を楽しむ対象、人数、時間等正確な講座内容および申込みについては、主催者にお問い合わせください。
2015年05月27日
6月3日、仙台市博物館に吉祥天女像を見に行きます。バスの発着は郡山総合体育館西側駐車場です。6月3日午前9:30出発で午後5時帰着予定です。集合は午前9:20。参加費用は7,000円です。これには、交通費、入場料、昼食、保険が含まれます。以前、別の金額でご案内した方、申し訳ありません。こちらの金額が今回募集の金額となります。申込受付は先着順。募集は45名です。申込は、私まで直接、電話かはがきでご連絡ください。すでに申込書をご提出の方は、受付済みです。もともと、ぜひ行きたい、と思っておりました。1人で車を飛ばして行こうか、高速バスを利用しようか、と考えていたところ、前回のバス旅行の参加者から、「吉祥天女像にはいかないのですか?」と聞かれ、思いつきました。仙台市博物館と、青葉城の見学となります。別の場所の見学も考えていたのですが、昼食との兼ね合いでこのコースとなりました。私も参加者の一人として、皆さんに声をかけている、という、気楽な企画です。仙台市博物館には行きたいけれど、移動がちょっと大変だな、と思われる方は、お気軽にお問い合わせください。
2015年04月17日
今年の初めころ、村上春樹氏が「村上さんのところ」というサイトを期間限定で開いた。(「村上さんのところ」に関することについては、村上春樹氏のことを村上さん、と呼ぶことにする)現在は新しい書き込みはできないが、たくさんのメッセージの中から一つ一つ、村上さんが読んで、そのなかでチョイスしたものについて返事を書いてくれている。「村上さんのところ」のトップページURLは以下のとおりhttp://www.welluneednt.com/私も、いくつかメッセージを書きこんだが、その中の一つに村上さんから返事が来た。内容は転載しないことが約束なので、ここにそのURLをコピー&ペーストする。そして、これ以降、私は原子力発電所のことを核発電所と呼ぶ村上さんの意向に同意し、同様に呼ぶことにするhttp://www.welluneednt.com/entry/2015/04/03/173000
2015年04月04日
4月に予定しております「歴史探訪 宗像教室」は、現在、定員45名のところ、43名の申込みとなりました。間もなく定員に達します。参加ご希望の方でまだ申込をされていない方はお電話での仮予約をお願いいたします。また、行程に若干の変更が出る模様です。ランチの場所や見学場所の変更です。出発・到着地の変更はありません。お申込みの方、出発が9:30ですのでお間違いのないように、お早目にお集まりください。なお、中央公民館の講座についてはまだ若干の余裕があるようです。開場はとても広い場所なので、ご興味のある方は中央公民館までお問い合わせ・お申込みください。テーマは「和歌の世界」です。
2015年02月15日
2月18日開講の中央公民館主催「和歌の世界」を担当します。場所は公会堂です。百人一首を中心に、時代別に4回、和歌の世界を堪能しましょう。現在、講座に向けて鋭意調査中です。雅な世界、ユニークな解釈をお楽しみに。ご応募・お問い合わせは中央公民館まで、お願いします。・・・お知らせ・・・4月7日のバス旅行は、定員45名のところ、現時点で43名となりました。定員に達しました場合、それ以降の応募についてはキャンセル待ちとなります。キャンセル待ちの方には私から直接お電話でその旨お伝えします。
2015年02月12日
先日、イケメン三人組とラーメンを食べた。仕事先の方と打ち合わせ方々昼食を、ということで予定していたのだが、最初に予定をしていた方は、急な別用で出かけたあとだった。このため、関係ある部署の若手と一緒にランチ、と相成ったのだ。おいしい、お寿司、という予定で店に行ったらあいにくの満席。ちょっと待ってでも、と思ったが、ダメ、とのことで、イケメン三人組のおすすめラーメンに行くことにした。イケメンな若い男性に囲まれたら、普通は食欲(があったとしても)抑えるもの。しかし、完全オバタリアンな私は、逆噴射。若い男性に囲まれ食欲倍増。だって、四人席でどっちを向いてもイケメン。しかも、半分接待みたいな感じだから、相手はニコニコと話しかけてくれる。オバタリな私はもう、遠慮も恥じらいも忘れてオモロイ話を思いつく限りしゃべりまくる。イケメンのうち、二人は半ラーメン。残りの一人が並盛。ここで、半ラーメンにしてはオバタリが廃る(こともないのだが)・・・ということで、私は当然、並盛。イケメン三人組がおにぎりを頼むので、私も頼む。やってきました、おにぎり!丸くにぎってある紫蘇おにぎり。眺めていると、すぐにラーメンが来た。いわゆる、普通のシナそば。透明なスープの上品な香り。細めの縮れ麺も私の好み。イケメンたちが喋るのをやめて一斉にラーメンに突入。もちろん、私も。いやはや・・・麺とスープのバランスが絶妙。一気に食べきってしまった。遅くなるから、と、おにぎりは持って帰ろうとしたら、イケメンの心憎い一言。「時間は気にしなくて良いから、ぜひ、どうぞ。」そこで、少し大振りなおにぎりにかぶりつく。これがまた、ラーメンのお供にぴったりの味。ペロっと平らげて、思わずつぶやいてしまった・・・「あぁ、これなら大盛りでもよかった。」イケメンたち、一瞬固まる。私のラーメン人生の三本指に入る、おいしいラーメンだった。帰宅して夫に聞くと、「店の名前は聞いたことがある、有名なところだけど、 まだ、行ったことがない。」そうだ。よし、今度は家族みんなで行こう。そして、そのときは・・・大盛りとおにぎり二種類、いくぞぉ~~!お店は「三善」郡山駅西口からまっすぐ駅前大通りを過ぎ、さくら通りを少し上って東邦銀行の裏。駐車場もある。
2015年01月16日
毎年恒例(にしちゃいました)バス旅行、開催日が決まりましたのでご報告。4月7日(火)9:30~16:00栃木県の北部を観光します。集合は西部観光バス駐車場(うねめ通りイトーヨーカ堂向かい)内容は、平家物語「扇の的」の那須与一「坂の上の雲」や「八重の桜」の大山巌この二人にゆかりのある地を探訪します。詳細な予定等はこれから決めます。定員は、25名。ただし大幅に増えた場合は50名になります。原則、申込の早い順です。参加ご希望の方ははがきでお知らせください。なお、詳細が決まり次第、過去にバス旅行に参加された方には、個別にはがきでご連絡いたします。ルートには、源義経ゆかりの地や松尾芭蕉のゆかりの地が点在し、観光場所を絞るのに苦労する方面でした。それだけに、ユニークで楽しい旅行にしたいと思います。まずは、日程が決定したお知らせまで
2015年01月14日
皆様あけましておめでとうございます。今年、2月~3月、古典講座を担当します。中央公民館主催 和歌講座 (全4回)2月18日(水)から 午前10:00~12:00福祉センター 古典における草花講座 (全8回)2月2日(月)から 午後1:30~3:30(途中、3月16日はお休み)3月、エクセル講座を担当します。逢瀬荘 (全5回) 火曜・木曜3月3日(火)から午前10:00~12:00、13:00~15:00古典講座は、広報こおりやま1月号に記載されています。
2015年01月04日
お問い合わせいたします。昨日、私宛、年賀状欠礼はがきが届きました。が、裏側が白紙のため、どなたからのはがきかわかりません。宛先は印刷されたもので、官製はがきでした。また、宛名は私個人だけでしたので仕事関係、あるいは友人と思われます。すでに数通の欠礼はがきは届いています。2~3日以内に欠礼はがきを投函された方で・宛先・宛名を印刷した(明朝体)・宛名は私の個人名・官製はがきを利用した・はがきの表(宛先を書く側)に差出人を印刷していない上記にこの心当たりの方は、私までご連絡ください。
2014年11月11日
今、一番食べたいラーメンは、と聞かれたら迷わず丸長の「スタミナラーメン」と答える。山手線、目白駅改札を左に出て、200mほど行った、目白通り沿いにその店はある。あ、ちなみに、目白駅は、山手線であるにもかかわらず、改札は一つしかない。大学時代、目白に住んでいた私は、時折、その店のスタミナがどうしても食べたくなってたまらなくなるときがあった。その店を知ったのは、大学1年のとき。当時、目白警察のすぐ裏の女子寮に住んでいた。ある、土曜日の昼。当時は土曜日は午前のみ授業だったので、午前の授業を受けて、寮に帰宅したとき、先輩があわてて飛び出してくるのに出くわした。何事か、と怪訝な顔をした私に彼女は、「急に丸長のラーメンが食べたくなったの。」と少しはにかみながら言った。「売り切れたらいやだから、急いでいるの。」そう言って、走って出て行った。普段、とてもおしとやかな彼女からは想像できない様子に、びっくりした。そのことを同じ寮に住む友達に話したら、丸長というのは駅の向こう側の小さなラーメン屋のことだ、と教えてくれた。それでは、と別の日にその子と二人で行ってみた。店の構えは小さなラーメン屋で、女の子が入るにはちょっと気の引ける感じだったが、あの先輩が一人で出かけたのだから、と思い切って暖簾をくぐった。中はカウンターとテーブル席で全部で10人も入れば満席ではないか、と思うような小さな店だった。「ラーメン、二つ」と注文して、周囲を見ると、ほかは男性ばかりだった。彼らが注文するのは、ほとんどが「スタミナ」ときどき、「つけ麺」という注文もある。少し待って、ラーメンが来た。食べたが、味が濃く脂がきつくて、私の口にはあわない。一緒に行った友人も、正直、びっくりしていた。確かに、若い男性なら、これもおいしいのかもしれないが、あの、上品でおだやかな先輩が夢中になるようなラーメンか、と驚いた。そのまま、半月ほど過ぎた。が、やはり私は、あのときの先輩の様子がどうしても腑に落ちない。もう一度、今度はスタミナラーメンかつけ麺で挑戦しよう、と友人に声をかけたが、彼女はもういい、という。かといって、私一人であの店に入るのはまだ、どうしても抵抗がある。そこで、大学のサークルの友だちに声をかけた。サークルの友人や先輩は、丸長には行ったことはない、という。しかし、土曜日の昼ご飯にみんなで食べに行ってみよう、ということになった。次の土曜日、先遣隊として、私と男子2名の3人で行ってみた。(他のメンバーは、その評判で行くかどうか、決める、という)中に入って座り、私はつけ麺、ほかの二人はスタミナラーメンを注文した。少しして、スタミナラーメンが来た。大き目のすり鉢に入ったそのラーメンはニラやもやし、細切り肉が白濁スープの上に盛り上げられていた。スープのにおいはニンニクのにおいが強烈で、スープには少し、唐辛子が浮いていたように思った。うわっ!これはラーメンよりすごい!と思っていたら、つけ麺も来た。麺をつけだれにつけて、一口、すすった。うわっ!これは・・・おいしい~~~目が星と輝き、髪がふわっと風にそよぎ、ダイヤモンドの雪がピンクの背景に舞う、アニメの世界のような気持ちになった。二口、三口、と箸が進む。最初に来たときに、これを頼めばよかった、と悔しくも悲しくなるほど、おいしかった。他の二人は残念だろう、とフフン、という気持ちで様子を見た。ズーズー、ザーザーと、かきこむようにラーメンをすすりあげる二人がそこにはいた。え、どうしたの?と顔を覗くと「ふまひ、ほへ、ほんほに、ふまひ!」(うまい、これ、ほんとに、うまい!)口いっぱいにほおばって、それでも食べるのを止められない二人。顔を上げると、汗なんだか鼻水なんだかよくわからないが、びしょびしょになりながら眼だけが異様に輝いている。ちょっと、お味見させて、と横から手を出して、私のつけ麺(惜しかったが)と交換で食べてみた。最初の一口は、あまりの強烈さにおののいた。が、二口目をほおばった瞬間、文字通り、倒れそうになった。ニンニクとニラと白濁スープと麺の個性の自己主張のせめぎあい。お味見どころか、渡すのがいやになるほど、食べ続けたくなるおいしさ。しかし、奪い返されてしまった。もちろん、つけ麺も最高においしい。が、スタミナは、スタミナは・・・もっと食べたい、全部食べたい!ということで、次の土曜日の昼には、サークルのみんなで丸長スタミナラーメンを食べに行った。この、スタミナラーメンとつけ麺の話を最初に一緒に行ってくれた友達に言ったが、なかなか信じてもらえなかった。その後、大学4年の春に寮が閉館となり、友人とは別々の場所で生活することとなった。私は、目白のアパートに、彼女は巣鴨に。ある時、その友人が私のアパートに遊びに来た。おしゃべりをして、さて、昼をどこにしよう、と尋ねたら、彼女は「丸長のスタミナラーメン。久しぶりに食べたい。」驚く私に、彼女は白状した「あのあとね、気になって、女子大の友だちと行った。そのとき、まわりのみんながスタミナラーメンを頼んでたから、思い切って頼んだら、くせになった。」と。うん、うん、そうだろう、そうだろう。目白通り沿いにある別のラーメン屋にもスタミナラーメンは置いてあったので、頼んだことがある。おいしくはあったが、丸長のスタミナラーメンのあのパンチ力(ほとんど破壊力)、具材のバランスには、遠く及ばなかった。最近、夫が東京出張の時間調整で目白の丸長に行った。場所はそのままで、カウンター席だけだった、と夫。開店前に20人ほど並んでいて、頼む人はほとんどがつけ麺だったそうだ。私が行っていたころは、つけ麺は一種類だったが、夫いわく、つけ麺の種類が豊富だったから、野菜つけ麺を食べた、という。メニューにはスタミナラーメンがあったが、自分が食べている間にスタミナラーメンを頼む人はいなかったように思う、と。味が変わったのかもしれない。あるいは、食べた後のにおいの強烈さに少し敬遠されるのかもしれない。しかし、夫のこのレポートを聞いてどうしても丸長のスタミナラーメンが食べたくてしかたがない。あの先輩があの時、食べたい、と走って行ったのは、やはりスタミナラーメンのことだった。これは、私がスタミナラーメンを初めて食べた日、寮に戻って廊下を歩いている先輩とすれ違った瞬間、袖をつかまれ、「今日、丸長に行った?」と聞かれたときに判明した。彼女にとっては丸長のラーメン=スタミナラーメン以外にありえない、ということだった。
2014年11月10日
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