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2008.07.03
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カテゴリ: 洋書

 イギリスの作家Sam Llewellynによるサスペンス小説。

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粗筋

マーティン・デブロウは、優秀なヨットレーサーだったが、あるレースで、スポンサーのヨットを沈没させてしまう。
 マーティンはチームを辞める羽目になり、イギリスのサウスクリークにある家に戻る。家では、養父のヘンリーと共に小規模なヨットハーバーを経営していた。が、久し振りに帰ってみると、怪しい雰囲気に。
 聞いてみると、地上げ屋がサウスクリークを売れと迫っているという。頑固者のヘンリーが拒否したところ、ヨットハーバーで嫌がらせが立て続きに起こり、ついには死者まで出してしまった。
 マーティンは、同じ地上げ屋がこれまでも他のヨットハーバーに対し同様の地上げをやっていることを掴み、ヨットレース界の重鎮が一枚噛んでいることも突き止めたが、決定的な証拠がない。
 そんなところ、ヘンリーが失踪。スペインに行く、と言い残して。
 ヘンリーの行方も捜さなければならなくなったマーティンの元に、新たなヨットレースの話が持ちかけられる。スペインで行われるレースだった。
 ヘンリーの行方も分かるかも知れないと判断したマーティンは、スペインに向かうことに……。


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解説

246ページだから、大長編、という訳ではない。
 通常なら、読むのに3日あればできる筈。
 にも拘らず、読み終えるまで2ヶ月を要した。
 それほど手が進まなかったのである。
 とにかくペースが遅いし、何が起こっているのかよく分からないし、正直、結局どうなったのかもよく分からない。確認の為に再読しよう、という気を起こさせない。

 ヨットレースという世界は、あまり一般的でない。
 一般的でない以上、ヨットレースに明るくない一般読者でも楽しめるように書くのが作家として当然の礼儀だと思うのだが、作者はそうした配慮は殆ど見せない。
 作者からすれば、何もかも噛み砕いて説明していたらストーリーの進行のペースが落ちるし、超大作になってしまう、ということもあったのだろうが……。
 こちらとしては、どういった展開になっているのかさっぱり分からず、理解しようとするのを諦めてしまった。

 登場人物にも魅力を感じられない。
 主人公のマーティンは、全く無能という訳ではないが、特段優秀でもない。
 ただあちこちに行っては殴られまくっている。
 生命力には感心するが、他に感心するところはない。
 他の登場人物も、登場こそするもののこれといった印象に残らないので、暫く間をおいて再登場すると「これ誰だったけ?」と首を捻る始末。

 本作は、ヨットレースについて多少の知識がある者にとっては理解し易く、読み易く、スリル満点の小説かも知れないが、それ以外の者にとっては退屈極まりない。


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Last updated  2008.07.03 10:08:36
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