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2009.06.20
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カテゴリ: 邦画

 モンキー・パンチ原作のコミックの長編アニメ。
 劇場アニメ第一作。
 元は単に「ルパン三世」というタイトルだったが、シリーズ化され、更に以前のテレビシリーズとも差別化する為、「ルパンVS複製人間」というサブタイトルが後に付けられた。
 5億円をかけて制作されたという。


粗筋

ルパン三世が処刑された。が、銭形警部は信じない。銭形警部は、ルパンの生存を確認。ルパンを捕まえようとするが逃げられてしまう。
 処刑に関しては、ルパンも不思議に思っていた。処刑された人物は、鑑定の結果ルパンと断定されている。しかし自分は生きている。となると、処刑された「ルパン」は何者なのか……。
 ルパンはエジプトでピラミッドから「賢者の石」を盗み出した。不二子の依頼だった。その不二子も、マモーという人物に依頼されていた。「賢者の石」は、人間に永遠の生命を与えるとの言い伝えがあるものだった。マモーは、ルパンを使って不老不死に関する品物を集めていたのだ。しかし、ルパンは偽物を渡していて、それをきっかけにマモーに狙われる羽目に。
 そんな中、不二子がルパンの前に現れる。ルパンの相棒たちである次元大介や石川五ヱ門は、不二子を信用するなとルパンに忠告するが、ルパンは無視。そんな姿を見た次元と五ヱ門は、ルパンと袂を分かつ。ルパンは相棒らが去るのを見届けた後、不二子を自分のものにしようとするが、不二子はそれを許さない。ルパンは捕らわれの身になった。
 一方、次元と五ヱ門は、米国政府からの接触を受ける。彼らによると、アメリカ政府とソ連政府は、マモーから脅迫を受けていた。遺伝子やクローンに関する情報を全て遣せ、さもないと核攻撃を加える、と。
 マモーに捕らわれたルパンは、マモーについて知る。マモーは、実は1万年前から自己を複製し続けてきた複製人間――クローン――で、永遠の命を得た「神」だという。
 処刑されたルパンも、実はマモーによって作り出されたクローンだった……。


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感想

 30年も前のアニメなので、現在観ると映像が全体的に古臭い。不二子も特に美人に見えないし。5億円(当時の5億円だから、現在では倍以上の価値があるだろう)をどこにどうやってかけたのかが分からない。
 そういうのも「味」として楽しめばいいではないか、という考え方もできなくはないが。
 本作が制作された時点では、クローンは未知の、無限の可能性のある技術だったので、そのように描かれている。現在は、クローンもそこまで万能な技術ではないことが分かっているので、その意味でも時代遅れ。

 アクションシーンは、アニメらしく、現実性を完全に無視したハチャメチャなもの(ヘリが下水道を飛び回る、等々)。スケール感なども完全に無視(トレーラーとミニクーパーとのシーン等)。
 これこそルパンの代名詞。
 ないと最早ルパンではない。
 真剣に観ていると気が狂うが。

 ルパン三世シリーズは、不二子以外にもヒロインが出るのが定番だが、本作は不二子自身がヒロインらしく、他に女性は登場しない。
 第一作であるが故の設定だろう。
 ルパンは本作で次元大介や石川五ヱ門と仲間割れする。不二子とくっ付くなら勝手にしろ、我々は付き合わん、と。これ以降のシリーズ作とは別物と思ってしまうほど緊張感に満ちている。その意味では、現在観ると違和感がある。

 マモーは、1万年も自らをクローンし続けて生きていて、歴史上の全ての叡智を手にしていて、歴史を動かしてきた、という設定になっているが……。
 その割には言動が馬鹿っぽいのはなせなのかね。
 そもそも、歴史を動かすほどの力があるなら、なぜ人間の賢者と接触し、その知識を得る必要があるのか。人類はマモーの介入によって発展したのではないのか。自身が創造したものから何を学ぶというのか。なぜ「神」がその創造物(人間)の更なる創造物(クローン技術)を欲しがるのか。自身で開発できなかったのか。何の為に1万年も生きていたのかね。
 自らが発展させた人類を滅亡させ、自分を含む選ばれた者だけが永遠の命を得るようにする、というのも無意味。
 永遠の命を得たいなら、勝手にやればいいだけ。これまで通り。
 なぜ自身が発展させた人類を滅亡に追い込む必要があるのか。

 マモーが巨大で近代的な設備を遺跡内に築き、核兵器を手に入れた経緯が全く説明されていない点も問題。
 大富豪を装っていた、ということにはなっているが……。
 所詮アニメだから、こういったことを気にしてもしょうがないようである。

 通してみると、ストーリーは全体的にまとまり感があるが……(後々思い返すとまとまりは大してない)。
 突飛過ぎて、その意味ではやはりアニメ。
 アニメだからこそ許せるストーリーで、実写だったら究極の馬鹿話になる。

 本作では、銭形警部の下の名が「平次」で、更に「トシコ」という娘がいるのが明らかにされる。
 原作の設定か、本作だけの設定なのかは分からない。

 更に、本作ではルパンが夢を見ないことが明らかにされる。
 それが精神的にどういう影響をもたらすのかは定かでないが。

 世界の二大国がアメリカとソ連、というのも時代を感じさせる。
 現在だったらアメリカとロシア、そして中国ということになるのかね。
 仮にそういう風に設定を変えたとしても、30年後にはまた勢力図が変わり、時代遅れになっているだろう。


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Last updated  2015.07.03 18:34:50
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