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2017.02.21
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カテゴリ: 洋書

 ジーン・ジオン(文章)と、マーガレット・ブロイ・グレアム(絵)による絵本。
「Harry the Dirty Dog(どろんこハリー)」シリーズの1冊。
 夫婦による合作でもある。
 ただ、離婚によりコンビが解消されると、新作は出なくなった。
 邦題は「うみべのハリー」。


粗筋

 犬のハリーは、飼い主一家と共に海辺に遊びに行く。
 日を避ける為、ハリーは飼い主一家のビーチパラソルの下に潜り込もうとするが、パラソルが小さかった為、追い払われてしまう。
 ハリーは日陰を求めてあちこち向かうが、結局追い払われる。
 しまいには、海藻を被り、「未知の生物だ」と騒がれ、警察沙汰に。
 ハリーが居なくなった事に気付いた飼い主家族が近付いた時点で、ハリーは海藻から飛び出し、家族の元に戻れた。
 飼い主家族はもう少し大きいビーチパラソルを買い、ハリーを含め一家全員で日陰にいられるようにした。



解説

昔のアメリカアニメ風の分かり易いイラストと、軽快なプロットで、絵本の王道を行く。
 哲学的な要素は無く、「めでたしめでたし」で終わる。
 子供が読む分には充分以上の内容だが、大人になってから読み返して思慮する内容にはなっていない。
 その意味でも、絵本の王道を行く。
 絵本は本来こういうもの。
 大人の鑑賞にも耐えられるように、と出版するものではない。当然ながら、大人が読んで「これはつまらないから子供に与えるのは止めよう」と判断するべきでもない。

 元々英語で出版されたものを日本語に訳したので、訳文には無理な部分も。
 ホットドッグ売りの「Hurry! Hurry! Hurry!(早く早く早く!)」という掛け声を、ハリーが自分の名前を呼ばれたと勘違いして駆け寄る、という場面がある。
 意訳である「早く早く早く!」ではストーリーの整合性が取れなくなってしまうので、翻訳者は「いらはい! いらはい! いらはい!」と訳している。
 ただ、「いらはい」では、ハリーが自分の名を呼ばれたと勘違いするとは思えない。
 英語だからこそ成り立っていた絵本で、元々翻訳に適していなかったと思われる。


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Last updated  2017.02.21 21:58:47
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