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2018.10.19
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カテゴリ: 洋画

 テレビシリーズを原作として製作されたイコライザーの続編。
 主人公はデンゼル・ワシントンが引き続き演じる。
 原題は「The Equalizer 2」。


粗筋

 CIAの凄腕工作員だったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、ある都会のアパートで、個人タクシーの運転手として生計を立てていた。時折助けを求めてくる人々の為に、自身の戦闘能力を活かしてそうした問題を解決していた。
 元上官で、マッコールを陰から支援しているスーザン・プラマー(メリッサ・レオ)は、マッコールと会った後、ベルギーへと急行する。
 ベルギーのある民家では、CIAの協力者が妻を殺害した後自殺する、という事件が発生していた。自殺にしては不審な点があったので、捜査を開始する事に。
 しかし、スーザンは滞在中のホテルで何者かに襲われ、殺されてしまう。
 この報を受けて、マッコールはベルギーでの事件を捜査する事に。現地には飛べなかったが、捜査記録や、監視カメラの映像から、ベルギーのCIA協力者は妻と共に殺されたのであり、自殺ではない、と結論する。スーザンを襲った暴漢も、彼女の動きを確認した上で襲っているのが判明。スーザンがベルギーで捜査されると都合が悪い者によって、殺害された、とも結論する。つまり、ベルギーのCIA協力者を殺害した者と、スーザンを殺した者は、無関係ではない、と。
 マッコールは、自分が死んだと見せ掛ける事で隠居していたが、支援者のスーザンが死んだとなっては、最早隠居出来ないと判断し、CIA時代の元同僚デイブ・ヨーク(ペドロ・パスカル)の前に姿を現す。
 これまでマッコールは死んだと信じて疑っていなかったヨークは、マッコールが生きていたと知って動揺。しかし、ベルギーやスーザンの殺害事件捜査に協力する事を約束する。
 それから間も無く、マッコールはタクシー内で、乗客を装う殺し屋に襲撃されるが、難無く始末する。殺し屋の携帯電話の通話記録を解析した所、ある事実に行き着く。
 マッコールに殺し屋を差し向けたのも、スーザンを殺害したチンピラを雇ったのも、そしてベルギーのCIA協力者を殺したのも、ヨークだったのだ。
 この事について、マッコールはヨークの自宅を訪れ、説明を求める。
 ヨークは、渋々ながらも認め、自身の行動を正当化する。
 マッコールが「死んだ」後、彼とヨークが属していた工作員グループは解散され、ヨークらはお役御免となった。
 CIAによって戦闘員となるべく養成されたヨークらは、困窮する。生活の糧が無くなったからだ。そこで、雇われの暗殺稼業を営む事に。
 ベルギーのCIA協力者は、この事実に気付いた為、ヨークらに殺された。スーザンも、殺害現場に飛んでその事実を掴みつつあった為、殺されたのだった。
 マッコールは、ヨークらの行動は許されるべきではない、と論じるが、ヨークは、自分らはお前と違って「引退後」の支援は受けられなかったので止むを得なかった、と反論する。
 マッコールは、ヨークと、殺し屋集団に成り下がった元同僚らに対し、友人であるスーザンを殺した以上、お前らを全員殺すと宣言した上で、とりあえずその場を去る。
 ヨークらは、マッコールは勿論、自分らの稼業について知っている者全てを始末する為、動き始める。
 マッコールは、それを阻止する為、先回りしてスーザンの夫を匿い、自身の生まれ故郷へと向かう。ハリケーンが接近していて、住民が全て退避していた。ヨークらを迎え撃つには格好の場所となっていた。
 ヨークらは、完全武装の状態でマッコールの生まれ故郷に到着。マッコールを捜索して、殺害しようとするが、ハリケーンの中、一人、また一人と、地元の利を活かしたマッコールに始末されていく。
 残ったヨークは、たった一人でマッコールと対峙。しかし百戦錬磨のマッコールには手も足も出ず、殺される。



感想

 前作で示されたマッコールの無敵振りは、本作でも発揮される。
 というか、より発揮される。
 マッコールは、本作で何人もの敵と対峙するが、掠り傷負う事無く相手を倒す。
 ラストのヨークとの格闘ではナイフで切り付けられ、負傷するが、戦闘力は全く落ちず、ヨークを難無く始末している。
 ヨークらは4人掛かりで手ぶらの一般人を始末するに留まる一方で、マッコールは武装したグループの中に一人で飛び込んでいるので、練度がそもそも違うのだろうが、それにしても圧倒的な差は何なのか、と思ってしまう。
 単に戦闘員として無敵でなく、関わる問題全てを手際良く解決している。
 ギャングの世界に足を踏み入れそうだったアーティスト志望の若者を更生させているし、第二次世界大戦中に姉と生き別れになってしまい、少女時代の姉を描いた肖像画を取り戻す事を生き甲斐としていた老人に関しては、とっくに死んでいたと思われていた姉本人を探し出し、再会させている。
 問題解決能力がここまで高いのなら、タクシー運転手なんかに留まっていないで、もう少しまともな仕事に就くか、事業を起こせばいいのに、と思ってしまう。
 死んだ事になっているので、日常生活ではあまり目立ちたくないのかも知れないが。

 とにかくアクションシーンが観たい、ストーリー等どうでもよろしい、という者にからすれば、充分以上に楽しめる映画に仕上がっている。
 ただ、ストーリーを細かく観てしまうと、問題点が当然ながら多い。
 最大の問題点は、敵が外ではなく、内にいた、という最近のスパイ物では在り来たりの展開になってしまっている点。
 CIAは、マッコールやヨーク等、凄腕の戦闘員を養成しながら、ひょんな事であっさりと解雇。ヨークらの様に、折角の戦闘能力を活かして何かやらかそう、と思うのは当然。マッコールの様に、戦闘力を必要としない職業に再就職して満足する方が珍しい。そのマッコールでさえ、結局戦闘力を活かして、近所トラブルに首を突っ込んでいる。
 こういうストーリーを観てしまうと、CIA等の諜報機関は情報収集に専念して、下手な工作はしない方がいいのでは、と思ってしまう。本作はただのフィクションだが、現実の世界でも911テロを起こしたビンラディン、アメリカと戦争したイラクのフセイン大統領等、当初はアメリカの支援を受けていた者が、世界情勢の変化によりアメリカに見捨てられた結果、元飼い主に噛み付いて、世界を混乱に陥らせている。
 外の敵より、身内から生まれた敵の方が、余程も厄介だ、てのをいい加減学んでほしい。

 ストーリー構成は、CIAや元工作員を巡る陰謀と、マッコールが日常生活で触れ合った者らの問題の解決が同時に進行する形になっている。
 日常生活の部分は、陰謀部分と比較すると、ペースが落ちる。これをアクションシーンの合間の息抜きとするか、中だるみと捉えるかは、鑑賞者によって異なるだろう。個人的には、マッコールというキャラの「静」の部分と「動」の部分が観られ、演じているデンゼル・ワシントンの俳優としての優秀さ観られて、良かったと思っているが。

 前作もそうだったが、本シリーズでは人をガンガン殺し、ガンガン殺されていくが、警察は全くといっていい程関わってこない。
 ベルギーでの偽装殺人では捜査当局が関わっているが、マッコールらが介入するのと同時に「後は全てお任せします」と言わんばかりに姿を消す。
 マッコールの生まれ故郷では、派手な戦闘を繰り広げられ、終わった後には死体がいくつも転がっている状態になったのに、ラストではマッコールがそこで平和な暮らしをしている姿が描かれる。
 事故死で処理出来ない死体や、戦闘で破壊された建物に関して追及された様子は無い。
 マッコールはどうやって言い逃れしたのか。
 そういった部分をリアルに描いてしまうと、最早娯楽作品として成立しない、という面はあるのだろうけど。

 更に続編が制作されるのかは不明だが……。
 仮に制作されたとして、マッコールはどんな職業に就いているのか。

 本作は、日本ではあまり話題になっておらず、公開を知ったのは偶然。
 映画館のあるショッピングセンターに用事があったので、何かやってないかなと映画館のサイトを期待せず確認して、本作の上映を知った。
 何故ここまで公開についてどこも報じていなかったのか。
 観る価値の無いしょうもない邦画についてはしつこく番宣するのに。


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Last updated  2018.10.19 23:26:15
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