平凡な農家の一家族を主役に、ステート・フェアで起こる様々な出来事を描く。1933年の「あめりか祭」のリメイク。1948年に日本公開された戦後初めてのテクニカラーミュージカル映画。当時の日本にはスーパーインポーズの字幕を打ち込む機械がなかったため、字幕なしのオリジナルサウンドトラックのみで上映された。現代ならさしたる障害とはならないエミリーの離婚歴を知って、ウェインがショックを受ける件などは、時代色を感じる。 フレイク家の芸達者な豚にはびっくり!好きな雌豚と離されると、途端に具合が悪くなり、広場でコテン!と寝っころがってしまう。だが、雌豚の鼻声(?)が聞こえると、途端に起き上がる。犬や猫ならともかく、どうやって教えたのか。豚って賢い! 「少しメランコリーだけどなぜか楽しいの これはきっと春なんだわ 春が訪れたんだわ」 何か始まりそうな予感にそわそわ、どきどきする娘心と、芽生えの季節「春」を重ね合わせて歌った『It Might as Well Be Spring』が、意外にもロジャース&ハマースタインが唯一獲ったオスカー。他にも「ずーっとアイオワ育ちだから余所へ行く」「きっと後悔するわ」と掛け合いになっている『All I Owe Ioway』、エミリーの正体がわかる『That's for Me』、ウェインが作曲家に渡されたと言ってエミリーの前で歌い出す『Isn't It Kinda Fun?』など明るく楽しいナンバーが作品を彩る。 ウェイン役の歌手ディック・ヘイムズの太く張りのある美声が際立つ。