2006.03.12
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カテゴリ: 絲綢之路
1991年9月6日

今朝、9月3日から3日間滞在したクチャを後にした。
シルクロードを西に進めば進むだけ、中国色が薄れていく。景色はもちろん、人種、物、食べ物、匂い・・・あらゆるものが、微妙なグラデーションを見せながらも、確実に赤い国とはかけ離れていく。

中国を思わせるものは、忘れたころに現れるスローガンだけだ。人民服を着た、わざとらしい漢民族風の子供の漫画に、簡体字で書かれたスローガン。

ここでは、スローガンはまったく意味を成さないように思える。ここは、シルクロード。荒涼とした砂漠の只中に、星のように点在する街。星座を形作る線のように、道がその街をつないでいる。そんなところに、大国の力が隅々まで及ぶはずもない。ただ、ひたすらに、淡々と、この地の自然と民族のしきたりにだけ従って生き続けている。なんと頑固で力強い人たちなのだろう。常に国と国の狭間で、生き続ける無国籍の道なのだ。

アクスの子供達

バスは、感傷にふける俺を無視して、西へ西へと走っていく。次の目的地は、中国の西の果て、カシュガルだ。その途中、アクスという街に立ち寄った。シルクロードを旅するには、ただ、立ち寄るだけの街が必要だ。





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Last updated  2006.03.13 02:16:51
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