2006.03.26
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カテゴリ: 絲綢之路
高山病の俺は、気持ちはこれまでになく高揚しているのに、体がグダグダになって、カシュガルまで戻ってきた。もう、観光どころではない。一通り観光を終えた後、同じように高山病になってしまったシノダさんと一緒に、日陰でじっとしている。言葉を口にすると、確実に吐く。さらに、心地よく聞いていた、雑踏までが頭に響き、俺たちを襲う。二人とも無言のまま苦笑いしていた。

高山病高山病でグロッキーな俺とシノダさん

チケットムハマド・カシガリ廟

それでも、体を少し休めると、徐々に体が回復してきた。バスは、ツアー一行をバザールに連れてきた。バスから降りると、強烈な光景が目に入ってくる。所狭しと並んだ屋台には、俺が生まれてこの方見たことがない商品が詰まっている。ウサギの毛皮で作った帽子。細かい刺繍が施されたイスラム帽。シシカバブ。羊肉の料理。民族色豊かな模様が彫りこまれたナイフ。

高山病が一気に治る。俺は目をギラギラ輝かせながら、バザールの中を走り回った。店主は、こちらが声をかけない限り、じっとほりの深い目の奥から視線を投げるだけ。商品を手にかけて初めて、無愛想な口を開く。

ここで、俺は土産をしこたま買い込んだ。ウサギの皮でできた帽子。中央アジア特有の四角いイスラム帽。綺麗な彫刻が入ったナイフを数本。ナイフは研ぎ屋で刃を研いでもらう。ウイグルの文化を自分のものにできたような錯覚に陥る。そう、自分が遊牧民族になったような、自分がウイグル人になったような感じだ。嬉しくてたまらない。

ウサギの帽子ウサギの帽子

得意げにウサギの皮でできた帽子をかぶってみる。ツアーのおばさんたちは大笑いしているが、俺は大のお気に入りだ。買ったものは、どれも羊の匂いか血の匂いがする。その匂いすらバザールにぴったりとマッチしていて、いい匂いに感じる。一週間くらい、ここでいろんなものを物色していたい。





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Last updated  2006.03.27 00:04:49
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