管理人から
もとはと言えば、波枕さんの影響でメイエン先生が好きになった。
本因坊2期の棋士としては、当時は著書が少なくて、残念だった。
しかし、メイエン先生の夢のある序盤が好きだったので、いい本がないかなと探していた。
『銘エン流 石の動き「広い方から押し込む」』(NHKブックス)。
欲しいモノがそこにはあった。
図も多いし、なんといっても碁以外の余計な描写がなく(普通のことだが)、読みやすい。
本を買って入ったトンカツ屋で、一気に読んだ。
ご飯をどんぶりでおかわりしたことも良く覚えている。
そして、しばらくの間、実戦でも一気に押し込んだ。
押し込みに無理があって、アキレス腱が切れたり、網が破けたりといろいろあったが、
この実験は楽しいものだった。
思いのままに打つという、勝敗を越えた楽しみを知ったのも大きな財産になった。
囲碁ジャーナリストクラブ賞を受賞して、ずいぶんと話題になった。
タイトル的には買いなのだが、どうしてもついて行けなかった。
とくに、「ナポレオン・パイが...」というセンスが合わなかったのだ。
全般に表現が概念的で、図も少なく情報量が物足りなかった、しかも1800円だ。
碁ワールドに連載された「感覚考-スペースを支配することが重要なのだ-」(だったかな?)
のほうが、わかりやすかったと思っている。
『我、間違える。ゆえに我あり』、『囲碁ミステリーツアー』など、
強烈な個性を放つメイエン先生の本も増えたが、まだ本格的な打碁集が出ていない。
売れると思うんだけどなあ。
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