管理人から
先の囲碁ボケ記念対局では、黒26の手が話題となった(ということにして)。
間髪いれずにケイマを打ち返したその瞬間、
観戦者は一様に、「気合を通り越した狂気」を 感じ取ったとされている 。

実はこの「瞬発的ケイマ」が想起される瞬間、
管理人の大脳底部の海馬において、
ある短期記憶と、深部のある長期記憶とが結びついていたのだ。
その伏線は、対局前の雑多なボケの中にあった。
ボケの主は、「神米か」のIDを被った「ゆうすけさん」であった。
神米か(5段)>「風呂に入ってきました」
このボケのネタ元は関西棋院総帥、橋本宇太郎九段である。
このボケを見た瞬間、「橋本宇太郎」の名が管理人の脳に記憶されたのだ。
「風呂に入ってきました」→「首を洗ってきました」→「橋本宇太郎」・・・(1)
その数分後、実戦の黒24を打ったとき、こんどは「ケイマ」が意識された。
さらに追い討ちをかけるように白25ケイマ!
このときすでに海馬において、次の演算が瞬間的に進んでいたのだ。
「橋本宇太郎」*「ケイマ」=「東西対抗大碁戦」・・・(2)
昭和25年に打たれた日本棋院と関西棋院の対抗戦、
異様な空気のなかでのその初戦は、西の総帥、橋本宇太郎八段と、
東のしんがり、山部俊郎五段 の対戦であった。

開始の合図のあと、山部のただならぬ気合を感じていた橋本は身構えた。
山部の第一着はなんと天元、
これをみた橋本は、間髪いれずに白2の一石を、盤も裂けよと打ち下ろした。
天元に対するケイマガカリであった。
かつて、観戦記を読みながら棋譜を並べていた管理人は、
このシーンのクオリアを強烈な印象とともに記憶していたのだ。
(2)→「山部の天元」→「宇太郎のケイマガカリ」=「瞬発的ケイマ!」
であるから、
f
{(1),(2), 白25}
= 黒26
(ほんとかよ)
nipp氏から、「天才的」との社交辞令をいただいた冒頭の黒26の狂手は、
60年の時を越えて、ある必然によって打たれたものだったのだ。
(あれ、総譜がないじゃないか)
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