管理人から
箱が色褪せ、カバーも破れていたために、
それこそ腰を抜かすほどの破格であったが、本体、中身はピカピカである。
以前の持ち主は、ほとんど読まなかったようだ。
おそらく十年以上、この本は退屈な書生(?)を過ごしたことだろう。
しかし、古書店の奥の書棚の最上段に並べられてからは、
客が訪れるたびに、そわそわしていたかもしれない。
この本には、江戸から平成に至る400余年に生きた、
日本の棋士たちの叡智の結晶が収められている。
もちろん中国に古来伝わる手筋もあわせて載せられている。
基本図2638に添えられるのは、手筋のキレ味を示す図と、俗筋の失敗例、
さらに別の変化図と、実に豊富だ。
この厚さ5.8cm、全1117ページにわたる技の連続を読破するには、
いったい何年かかるだろうか。
箱などには入れず、本棚にも収めず、常に傍らにおいて繰ることにしよう。
それが、この本を喜ばせることになるし、
過去の棋士たちの息遣いに触れることにもなるのだから。

この本、hidewさんの「県代表になるためのテキスト」に含まれていたと記憶している。
プロ棋士を目指す子どもたちは、こんな大事典で勉強したりしているのだろうか?
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