つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2009.04.23
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カテゴリ: Book
(2009,マーガレットコミックス,集英社)



だから,勇気を絞り出してしんどい現実に立ち向かう彼女を,がんばれという気持ちで見守っていたくなるのです。「おお振り」で三橋にがんばれといいたくなるみたいに。

弟がつばさを「あのひと頑固だから」と評するのも,不器用なくせに自分の価値観をゆずらない彼女の性格を,ちょっと羨んでるためでしょう。付かず離れずのこの姉弟独特の雰囲気が面白いです。



最大の見所はやはり,つばさが失敗への恐怖感に屈服してしまう場面。

長いコンクールの間,つばさのモノローグは無く,撮影された映像のように他者の視点から描かれます。そのとき彼女が何を考えているのか,読者は想像で補わなくてはいけません。それゆえ,コンクール終了後,一気に訪れる彼女のショックが生々しく伝わってきます。


narcissus

本作はじつに典型的な青春物語なのですが,意外と先が読めず,いつもちょっとした驚きや,新鮮さを感じます。

作者は,どっかで見たようなありきたりな展開を避けて,自身の頭で思い描いた絵を描こうとしてるように見えます。つまり作者は自分の中の現実とつねに向き合っているのだと思います。嘘っぽく見えないのも,読んでて恥ずかしくならないのも,そのせいだと私は思うのです。

『おおきく振りかぶって』や『ちはやふる』とともに,傑作部活青春ものとして強烈に存在感を増しています。もっともっと売れてほしいです。フレフレつばさ。

『青空エール』1巻の感想文








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Last updated  2009.04.24 00:00:31
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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