つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2010.01.20
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カテゴリ: Other topics
(2009,小学館,フラワーコミックスα)



「本日はお日柄もよく」は,女子高生が学者肌の年上男性に恋をするなどという,少女漫画では手垢にまみれた(氷室×山内「雑居時代」など)筋立てで,ストーリー上の独創性もさほどありません。にもかかわらず引き込まれてしまい,草間さんの巧みさには脱帽しました。たぶん男性読者向き。




「さよならキャラバン」はサーカス団員ガールと粗忽なボーイとの恋をさらりとまとめた見事な短編。入江亜季さん同様,古めかしくも匂い立つようなロマンスの香気(70年代風)と,冷めた視点やテンポの良さ(90年代的)とのバランスが絶妙。さらに屋上のバク転とか,投げキッス オンザロープとか,読者をアイキャッチする技術たるや憎らしいほどです。

サーカス団員の転入という筋立てから,ただちに西炯子「ひらひらひゅ~ん」2巻の旅芸人転校生の話を連想しました。材料は似てても料理の仕方が違ってて,併せて読むと面白いんじゃないでしょうか。




最後をしめくくるホラー2編は,巻頭に出て来た連作短編での伏線を一気に回収して,アクロバティックに急展開します。これが「超絶技巧」という宣伝文句の所以でしょう。古めかしくも朗らかな町内で営まれる一軒の時計店という舞台,そこに立ちこめる静謐な恐怖感には,今市子作品に通ずる雰囲気を感じます。



crow_come







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Last updated  2010.01.20 15:59:56
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
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ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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