つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2011.04.30
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カテゴリ: Other topics
(2011,リュウコミックス,徳間書店)



いとこ宅では少年チャンピオン系の漫画蔵書が豊富だったので「マカロニほうれん荘」「すくらっぷブック」「750ライダー」「がきデカ」「エコエコアザラク」「七色いんこ」「恐怖新聞」などを良く読んだ記憶があります。あらためて見るとこのラインナップはすごい。黄金期でしたね。たしか1979-82年ころのことです。

その中にとり・みきの「るんるんカンパニー」もありました。「マカロニほうれん荘」を信奉していた私には,ちょっと笑いの質が肌に合いませんでしたが,「クルクルくりん」はラブコメ風味で,大人びた雰囲気も垣間見え,ギャグ一辺倒ではない作者の懐の深さを感じました。他の漫画家さんのコメントからも,彼がリスペクトされている雰囲気がありました。



とりさん自身はギャグ漫画というジャンルに矜持を持っていますが,本作は副題に 「とり・みきリリカル作品集」 と銘打たれている通り,ギャグ以外の作品が取り揃えられています。また,古い作品も収録されているため,本人は気恥ずかしいようです。

リリカルというのはつまり,喪ったものへの感傷であるとか,大事な人を失うまいと足掻く人の姿を優しい眼差しで描いている,ということを表しているのだろうと思います。

作者のSFへの思い入れの深さを感じさせる作品も多く,特に後半の作品群はどれも,作者の張り詰めた緊張が感じられるような良作が並びます。

特に最後の作品,大原まり子の原作を漫画化した「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」は,オリジナルでは無いながらも,傑作と言っていいのではないでしょうか。斬新なアイデアとペーソスに満ちた,素晴らしい話で,原作を知る人もそうでない人も,一読をお勧めします。







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Last updated  2011.05.05 11:53:15
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フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
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