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「選挙をやれ」「できるわけないだろう!」--千葉県議選の浦安市選挙区(定数2)の投開票をめぐり、県選管と市の大ゲンカは収拾不能の状況になってきた。
先制パンチを放ったのは 松崎秀樹 浦安市長だった。「市内は地震による液状化で大打撃。道路が隆起し、家も傾いている。とても選挙ができる状態ではない」として、先月末までに投票の延期を総務大臣に5回、千葉県には6回要請したのだ。しかし両者は「法律上の責務」などとして要請を拒否。予定通り10日投開票とするよう浦安市に指示した。
これに対し松崎市長は「できないものはできない」とブチ切れ、10日の投開票を行わないことを、告示日(1日)に正式決定した。ポスター掲示板は設置されず野積み状態。有権者約12万7600人分の投票所入場整理券の発送もしていない。
事態は第2ラウンドに突入した。県選管は2日「 公選法違反 の状態」として是正指示を出したが、市選管は「指示は効力を有していない」と取り合わない。
立候補した現職2人、新人1人は、ただ戸惑うばかり。「バトルに巻き込まれて迷惑」「選挙活動ができないなんて想定外」と嘆いている。
「浦安市内はいまだに6890世帯で下水道が使用できず、上水道も4000世帯で断水している。また31カ所ある投票所のうち、液状化などで19カ所が投票を行うことが難しい状況です。今、復旧作業にあたっている職員が、選挙となれば大量に持っていかれる。そうなると市民も怒るでしょう。なぜ市が『選挙延期の対象』から外されたのか不思議です」(地元紙記者)
このまま投票が行われなかった場合、「当選者なし」という前代未聞の事態が発生する。
松崎市長は「4月15日にライフラインが仮復旧し、災害対策本部が縮小できれば、即刻準備に入りたい」として、任期満了前の4月24日の投開票にこぎ着けたい考えだ。
本来なら知事の 森田健作 が浦安市長と会い早期の事態収拾を図るべきだったが、1日の会見で「冷静な対応を」と、まるで他人事のよう。これでは混乱は収まらない。浦安市民の反発も強まる一方だ。
( 日刊ゲンダイ 2011年4月4日掲載)
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