2007年09月18日
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今日のまとめ

1. ベトナム人は起業家精神が旺盛である
2. ベトナムの女性の社会進出は進んでいる
3. 農業セクターが経済のバックボーンである
4. 地域により気質に差がある
5. 政治のプロセスは不透明である
6. ベトナム人は試行錯誤を重んずる


■起業家精神

 ベトナムは共産主義の国ですが庶民の気質は資本主義国の国民に近いです。例えば昼間の仕事がお役所勤めとか学校の先生であっても家に帰れば内職のひとつでもかけもちして複数の収入の途を確保するのが良い亭主であるという価値観があります。お金儲けのやり方をいちいち指導しなくてもベトナム人はよりお金が儲かるようにいろいろ工夫します。つまりベトナム人には生来の起業家精神というものが備わっているのです。一般にベトナム人は勤勉ですし読み書きなどの基礎教育も発展途上国の中では極めて行き届いているので雇う側としては即戦力になりやすいです。

成人識字率


■がんばる女性

 またベトナムでは女性が強いし、働き者です。実際、アフリカ諸国を除けば15歳から24歳の労働力参加率で女性が男性を上回っている国はベトナムくらいのものです。


■農業の重要性



ベトナムの産業別就業人口

GDPに占める農業部門の比率

 ドイモイ政策(経済改革)導入後のベトナムの経済が比較的上手く行った理由として土地改革や農業製品の海外輸出の拡大が上手く行ったことが挙げられると思います。その農業の生産性なのですが実は豊かなイメージとはウラハラにあまり一人当たり生産性は高くありません。

農業生産性

 これには地域によって格差が大きいことも影響しています。具体的には中部沿岸地域は土地が痩せていて耕作に不向きですし、北部のレッドリバー・デルタ地方などは限られた土地に人口が多すぎることが主な原因です。南部のメコン・デルタの生産性が突出している点に注目して下さい。また中部高地はコーヒーの栽培などが寄与しています。

ベトナムの地域別一人当たり農業付加価値生産


■地域による気質の差

 ベトナムが基本農業国であり、しかも地域によって豊かさが大きく異なるということはそれぞれの地域に暮す人々の性格や価値観に少なからぬ影響を与えています。例えば中部沿岸地域は歴史的にベトナムの中で最も貧しい地域なのですが、ここは学問が盛んでホー・チ・ミンをはじめ数々の政治家や学者を輩出しています。南は自然に恵まれており人々の気質は穏やかで、商売などに対する関心が高いです。レッドリバー・デルタなどの北部は共産党のルーツの土地であり、政治色が強いですし、南の人たちを見下したところがあります。


■ベトナムの政治

 ベトナムの政治を考える上で最も重要なファクターはその継続性だと思います。ベトナムはずっとマルクス・レーニン主義を提唱する共産党によって指導されてきたため、ドイモイ政策の導入時などの社会の変化の節目にあっても急激な変化や混乱はありませんでした。このような体制の持続性はマイナス面も持っています。それは共産党の意思決定のプロセスが不透明で外部からわかりにくいことです。政体としては党書記、大統領、首相の所謂、「トロイカ体制」が採用されており、首相は副首相、大臣、地方の人民委員会のリーダーの選任権を有しています。また、公的機関の設立、改組などの権限も有しています。一方、大統領は首相の解任の動議をする権限を持っています。大統領と首相は党大会で選出されることになっています。ベトナムは地方の権限が強く、またコンセンサスによる意思決定を重視します。このことはなかなか改革が起こりにくいことを意味しますし、党に対するコネがあることが人々の暮らしに重要になってきます。エリートの門閥主義や責任の回避の傾向が強いこともベトナムの政治の特徴です。ベトナムのリーダーは大きな改革を好まず、一歩一歩慎重に踏みしめながら対応してゆくことを好む傾向があります。ベトナムのリーダーは外国から押し付けられたアジェンダには容易に迎合しない頑固さを持っています。ですから例えば外国の経済アドバイザーの助言などは殆ど聞き入れません。また、試行錯誤は悪いことではないという考え方があり、先ずスモール・ビジネスなどの民間のイニシアチブを黙認し、それが上手く行っていることが確認されると政府が後付け的に追認することもしばしばあります。





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最終更新日  2007年09月18日 18時23分34秒


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