いわぴいのドラマ日記

いわぴいのドラマ日記

March 23, 2006
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カテゴリ: ドラマ
 最後の最後まで雪穂を守り続けた亮司の心は何に支えられていたんでしょうか?愛でしょうか?なんだか言葉が軽すぎるような気がします。同志でしょうか?なんだかニュアンスが違う感じがします。笹垣の言っていたとおり共生という言葉が一番しっくり来るのかもしれませんね。だからこそ、亮司亡き後雪穂は生ける屍になってしまったのだろうと思います・・・。

 毒殺はやめて直接自分の手で笹垣を殺そうとする亮司の姿はまさに凄絶でしたね。表情にも鬼気迫るものがあって、笹垣も逃れられないんじゃないかと思わされました。ただ、笹垣が ガス で死ぬことがないように発散させようとしたことが亮司にとっては仇となり、笹垣にとっては救いになってしまいました。ガスを吸ってしまった亮司の苦しそうな様子はまさに彼の生きてきた人生のような気がして心苦しかったですね。亮司は出来れば早く楽になりたいと言う気持ちでいっぱいだったのではないでしょうか?

 笹垣を殺すことを決めた亮司の行方がつかめない雪穂の落ち着きのなさも今までにないものでしたね。虫の知らせというんでしょうか?亮司の様子にただならぬものを感じていたんでしょうね。そして、まるで亮司を追いかけるように亮司の「田舎に帰りたいなあ・・・」という言葉を頼りに急ぎ足で大阪の2号店の開店を進める彼女の姿がいじらしく思えてきました。

 そんなところに現れた篠塚の言葉は雪穂にとって自分たちの心に土足で踏み込む最低の人間に見えたことでしょうね。切り絵の中に隠してある太陽の切り絵を取り出して「もう自首したら」と問いかける篠塚の台詞は、雪穂の心の中ではもう何万回も繰り返されたやり取りだったのではないかと思うとやりきれないですよね。「彼の人生を返してやるためにも終わらせる」という篠塚の意見は正論ですし、雪穂と亮司のためにもなると言うことはわかっているんですが、それでも二人の踏み込めない世界の問題に口を出しているような感じがしてしまいましたね。それだからこそ雪穂もひたすらにとぼけ続けたような気がしました。

 園村が自首したのは亮司を、そして間接的には雪穂を救うためだったんですよね。やっぱり犯罪の片棒を担ぐとなると多少なりとも薄暗さは出てしまうものなのではないでしょうか?自分より深い闇を背負ってしまっている領事を助けてやりたいと願う園村の友情がとても暖かかったですね。そして、それを受け止めた笹垣も後悔と決意の塊になっていたような気がしました。

 「R&Y」2号店開店の日に笹垣が店の前で張り込みをしていたのはその決意の賜物だったんでしょうね。亮司を呼び寄せるために店を作った雪穂と、それを見越して張り込んだ笹垣、さらに笹垣が来ることを予測して罠を張った亮司、奇妙な糸で結ばれた3人の関係がとてもリアルでした。 ボタン の掛け違いさえなければひょっとしたらいい友達になれたのかもしれませんよね。お互いがお互いのことを知り尽くしている変な意味での絆のようなものだったように思えます。

 得意の 切り絵

 亮司亡き後、嘘を重ねた挙句、死ぬことも出来ずにどん底の生活に陥った雪穂はどんな気分だったんでしょうか?ただ、亮司と明るい太陽の下を仲良く手をつないで歩きたかっただけなのに、何でこんなことになってしまったんでしょうか?雪穂自身が一番知りたかったことなのかもしれませんね。自分自身の投影であった亮司がなくなった今、彼女に残されたのは暗い道だけなのかもしれません。「あなたは私の太陽でした」だから、暗い道を歩いていきますと言っているんでしょうか?ただ、図らずも亮司の息子と日のあたる場所で手をつなぐことが出来たとき、彼女の人生もやっと薄暗いビルの一室から抜け出すことが出来たのかもしれませんね。亮司の子供はまさに希望の星だったのかもしれません・・・・。

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最終更新日  March 24, 2006 11:06:45 PM
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