ドラゴン山田の研究室

ドラゴン山田の研究室

2007.03.24
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カテゴリ: Hobby
「ガロワ・ザンとマジス・ザンは、第6惑星に向かう。ジム・ザンは敵の進路上にこれを迎え撃って、第6惑星ポイントにおびき出せ」――バッフクランの指令ルクク・キルの、亜空間戦闘の命令である。土星軌道上での死闘。新鋭機動メカ・アディゴの強襲で、イデオ・ノバのコクピットは炎上。パイロットのモエラは、死の間際までイデオン・ガンにエネルギーを送り続け、ルククの艦隊は壊滅。さらにイデオン・ガンの余波は、土星の輪の一部を破壊する…。

異星人に追われ、母星・地球からも見捨てられた、ソロ・シップのクルーたち。私たちの言葉で言えば「難民」である。「ソロ・シップの人々は、もう二度と、この故郷のある星々の輝きを、見ることはなかった」という故・塩沢兼人氏の抑制の聞いたナレーションが、悲惨な滅びの物語を暗示する。人間が、コントロールすることのできない巨大な力を手に入れてしまったことの不幸。その無限力に対する恐怖と欲望がかき立てる、人間のエゴイズム。ホッブズ的な人間観をこれでもかと描いたのが、『伝説巨神イデオン』の世界だったのかもしれない。その中での救いは、異星人をも乗せたソロ・シップの中にだけは、多くのいさかいの果てに人の調和が生まれつつあったということか。しかしそれは、おびただしい人の死によって購われなければならない、悲しい僥倖だったのだろうか。

第32話「運命の炎のなかで」。中2の終わりに観て以来、忘れられないエピソードである。今の目で見るならば、「異質」=「敵」としてしまう人間の「業」を考える際の、数々のヒントに満ちている。






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最終更新日  2007.03.24 19:52:21


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