ドラゴン山田の研究室

ドラゴン山田の研究室

2007.04.28
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カテゴリ: Study
ヘトヘトになって帰宅すると、ポストにドドドと郵便物が…。その中に、慶應義塾大学の社会学者・澤井敦氏からの小包があった。開けてみると、何と、私が一昨年(2005年)8月17日に英国・レディングの BBC Written Archives Centre で資料収集しようとしながら、保存状態の悪さと時間不足とで十分に集められなかった、英国期マンハイムの BBC ラジオでの貴重な講演集のコピーではないか!! 4月に入ってから澤井氏に、拙稿「後期カール・マンハイムの政治思想的考察・序説」(一・二)を送っていたが、それへのわざわざのご返信がこれであったのだ。

かつて私が、英国期マンハイムに関する修士論文をまとめた後、博士課程での指導教授にその学問的価値を全否定された。どん底に叩き落された中で、1993(平成5)年に、マンハイム関係の論文を2本書いたが、政治思想史の権威者からは「君のマンハイムの読み方はおかしい」とクサされた。病の発症などいろいろあった末に、日本の大学院に愛想をつかしてシェフィールドに飛び出した私だったが…しかし、今は亡き早稲田大学の社会学教授・秋元律郎先生が、私の英国期マンハイム研究を高く評価してくださっていたことを知ったのは、ずっと後になってからのことであった。

先日の日記にも書いたが、当面、英国期マンハイムを「思想史的」に再検討する十分な余裕は私にはない。むしろ、彼の問題提起の現代的アクチュアリティを自分に引き受けたいと思っている。彼の社会計画論において中心的な重みを持っていた教育論・宗教論が、当時も今も見られるリベラル・デモクラシー批判の中で、あるいは現代的なシティズンシップ論に対して、いかなる意味を持ち得るのか。この点について、日本ではまだほとんど研究されていない。慶応の澤井氏は、その未開拓の分野に先鞭をつけようとなさっている方のお一人とお見受けする。感謝にたえない。





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最終更新日  2007.04.28 18:31:17
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