ドラゴン山田の研究室

ドラゴン山田の研究室

2007.07.30
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カテゴリ: Dougram
挿入歌「EXODUS」をバックに、ハングライダーを装着したダグラムが夜空に飛ぶ。デロイア独立の最大の功労者でありながら、内部クーデターによって軟禁されてしまった指導者・サマリン博士を奪回するために。軟禁場所の政府要人別荘に着地したダグラム。コクピットのハッチを開け、ヘリに移されようとするサマリンにクリン・カシムは叫ぶ――「博士! 助けに来ました!!」。

2機のサバロフ・ニコラエフを倒し、サマリンを救出した太陽の牙のメンバー。だが、サマリンの表情は暗い。「正しさ」と「現実の重さ」の両方が分かってしまっている指導者の苦悩は深い。一番自分の側にいてくれ、もっとも長く一緒に戦ってきた、この愛すべき若者たち。彼ら・彼女らを、「正しさ」ゆえに暴走させ死に至らしめてはならない。そうなってしまっては、名ばかりの偽りの独立を容認した意味がなくなってしまう。しかも、彼らの命を狙ってくる治安軍もまた、かつては独立のために共に戦ってきた愛すべきデロイア人なのだから――。

一方、真実を追究しようというジャーナリスト魂の塊、APU 通信の記者・ラルターフ。ドガでの人民政府樹立から北極ポート侵攻、さらには急転直下の和平交渉と、その成り行きを見つめてきた彼は、なぜサマリンが表舞台から姿を消そうとしているのか、その真実を突き止めたいと考えている。そうしたラルターフに、本社からもクレームがつく。それに対する彼の、電話での反論は泣かせる――。

「何だと? 俺の書く記事はデロイア側に偏り過ぎる? あのなぁ! 中立ってのは聞こえはいいが、悪く言えば主体性がないってことだ! だったら部長にこう言っといてくれ。要はどれだけ真実の報道ができるかだとな!(電話を切って)くそったれ」

クリンの幼馴染・デイジーは、デロイアの独立が達成されたのになぜ太陽の牙のメンバーが、ダグラムとサマリン博士を奪い返してまた戦い始めたのかが、理解できない。その真相の手がかりがつかめればと、彼女が訪ねたラルターフとの対話。

「博士やクリン達が排除されたって、どういうことですか? だって、独立のために一番苦労して戦ってきたのは、彼らじゃないですか?」
「(葉巻の煙を吐き出して)嫌なもんで、政治ってのはプロセスじゃない、結果なんだ。結果として独立は成った、だが主役が入れ替わっていた。わしが知りたいのは、どうしてそうなったのかというプロセスだ。(ベンチから立ち上がって)君も知っての通り、ドガ市で人民解放政府の樹立の頃までは、サマリン博士が指導者だった。(ソフトクリームを2つ買う)いや、あれは確か、(デイジーにソフトクリームを1つ渡す)クリン達が北極ポートへ向かった時までそうだった。(ソフトクリームを一気に食べる)それが北極ポートで、突如地球側から、独立承認を前提とした和平交渉への呼びかけ。ビッグニュースとばかり行ってみれば、交渉側の代表はサマリン博士ではなく、ヘシ・カルメルだったんだよ。」
「…(怪訝そうに)えぇっ?」
「分からんのはここだ。取材してもみ~んなのらりくらり。何かあったんだよ、ドガでこういう結果になる何かが。」

「うむ…(ソフトクリームをコーンまで食べつくす)。」
ラルターフ、デイジーから借りたハンカチで手を拭く。
「これはわしの推論だが、内部で主導権争いが起こり、博士はこれに敗れたんだ。」
「でも、博士はちゃんと独立記念パレードに代表として出席されてました。」
「そこなんだ、また分からんのは…。」

真実は見えるか? 否、見えるかではなく、見抜く鋭い目を持っているか? 真実に肉薄する目は、どうすれば培えるのだろう? 事実、現実、真実。この3つは時に重なり合い、しかし必ずしも一致するとは限らない。






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最終更新日  2010.05.30 21:26:14


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