ドラゴン山田の研究室

ドラゴン山田の研究室

2009.06.16
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カテゴリ: SF
温泉宿にしけこむために、持参したコミック『地球へ…』。私が中学時代だかにアニメ化され、劇場で上映されたことは、当時の雑誌などで知っていた(観たことはないが)。しかし、竹宮惠子氏の原作マンガを読んだことはなかった。原作が1977(昭和52)年~1980(昭和55)年に雑誌に連載されたものであること、およびその『地球へ…』が比較的最近、テレビアニメとしてリメイクされたこと、そのようなことを知る由もない私。このコミック自体、妻が実家から持ってきた新版であり、その第1巻を今回持参したというわけだ。

ソルジャー・ブルーなどという名前には記憶があり、懐かしさもなくはなかったが、ストーリィについては予備知識がほぼ皆無。しかし、いったん読み始めると、あっという間に読み進めてしまった。そしてつくづく痛感したのは、私が1980年代前半(中学・高校時代)にはまった SFアニメーションの物語のモチーフが、直接・間接にこの作品にあるのではないかということ。また当時、SF好きの人間であれば共有して持っている「常識」というものがあり、この作品もまたそれを踏まえていたのではないかということ。そして、特定の作品のディープなファンになることはあっても、SFそれ自体のファンでは決してなかった私は、そうした「常識」を共有せずに好きな作品だけ観ていた、という冷厳なる事実…。

それこそ『ザブングル』にしても『ダグラム』にしても、あるいはJ9シリーズにしても、事前に『地球へ…』を読んでいれば、すでに何らかの形で竹宮氏が(あるいは当時の SF作品一般が)語っていたモチーフなり題材なりが用いられていることに気づいたかも知れない。もちろん、それらの作品が直接的に『地球へ…』の延長線上にあるなどと言うつもりはない。しかし、今頃になって改めてこの作品に接することによって、かつて(今も?)自分が観てきた作品が、どんな位置づけになるのかが分かるような気がし始めた。そう言えば高校時代、SFファンの同級生らはやたらいろんなことを知っていたし、いろんな作品を読んだり見たりしていたなぁ。人口問題、環境問題、移民、宇宙の広がりと人間の内面、言語を介さずに「分かりあう」ということの両義性…。

さて、全3巻を読み切るのはいつの日か。



(6月28日記す)





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最終更新日  2009.06.28 14:33:34
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