Azusaの食い道楽記

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2006/08/01
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前回 、「続きは明日」なんて言っておきながら、だいぶ開いてしまいました。
 タイトルもなんだか 『パイプのけむり』 状態ですが、まぁ気にしない事にしてください。


ウェブ進化論
(楽天ダウンロード版は こちら
ついでに、私の書評 第一回 第二回(前回)


 前回、「『ロングテールの端っこ』に、知らず荷担させられてしまった、ただ表現したいだけの一般ブロガーはどーしたらよいんだろー」てな感じでシメましたが。

 実は結論って見えてます。
 しかも、やることは一つです。

れっつ・つらぬけ・マイペース。

 周りがどうあれ、自分は自分。
 自分の生き様を第一義に考え、その中でやれるだけの範囲で楽しむ。
 無理をして、背伸びをしてまで、やる必要はないと割り切る。
 自分のありのままだけで、勝負することだけ考える。

 でも、 それってすごく難しい と思うんだわ。

 ただでさえ日本人は、自分という個よりも、 集団の中における歯車の一つである生き方 を公教育の中で求められて育てられているから、その集団の中で求められた役割を担うことが当たり前だと思っているし、その 求められた役割をより良くやることが、イコール成功の道であり、幸せの方程式である という思いこみから、逃れることがあまり上手じゃない。

 逆を返すと、 そうでなければ存在価値もなく、場合によっては生きている価値もない── そんな風に断じられる風潮に、慣れすぎちゃっている。飲み込まれちゃっていると言ってもいい。

 私のキライな「勝ち組/負け組」という言葉、アレなんか典型だな~と思う。
 わざわざ組分けする必要なんかないのに、そうやって ラインを引いていないと落ち着かない人たちがいるから こそ、ああいう言葉は生まれてくるのであり、そうやって組分けされることに踊らされる人たちが多いからこそ、ああいった言葉が力を持って世間を圧迫してきてしまう。「負け組0へ」とか「再チャレンジできる社会」とか、 分けるラインがなかったらそもそもスローガンとして成り立たない しね。
 でも、その在りもしない線引きの空間で、自分はラインの上にいるから正しい側なんだ/下の方にいるから仕方ないんだ、と定義づけないと不安になってしまう。どこがラインかもわからないのに、自分はラインの上に行きたいとジタバタもがく。



 でも、そういうマイナスの引力とはまた別に、やっぱり評価もらえたり、喜んでもらえたりすると、自分もすごく嬉しいから、もっと頑張ろうっていう気分になる。それもまた一つのウェブとの関わり方。見てくれている人がいるってだけですごい励みになるし、コメントもらえたらやっぱりすごく嬉しいし。

 私自身、 以前ジャンクフードマニアさんにご紹介いただいた時 には、やっぱめちゃくちゃ嬉しかったし、舞い上がりもしたからね。それまで特に意識してなかったけど、いろんな方が来てくださっているのを見て 「あー、やっぱりもっといろいろ書きたいな~」 って気持ちも出てきて。そんなのもあって、30%台まで落ち込んでいた記入率が40%台まであがったりね(笑)。



 ただ、嬉しい嬉しいってだけで、突っ走れるだけのエネルギーが常にあれば、それはそれで問題ないと思う。
 逆に、 人の評価という「見返り」が当たり前になってしまい、それがないこと=自分が根本から否定された、と、錯覚し始めた瞬間が一番怖い
 一度でもネットの前から離れたら「見返り」がもらえない=自分は見捨てられた、そんな風に思考が傾いてしまったら……そして、それが理由で病んでしまったら……。

 「そんなことあるワケないじゃん」って笑い飛ばせるの人であれば、多分その人は大丈夫。
 でも、そうじゃない人、最近増えていると言われているのよね。

 日記リンクさせていただいている APPLEマニアさん が取り上げてらした記事で思ったのだけど( 06/7/25 06/7/26 )、今それで苦しんでいる人がいるそうでして。関心度も相当高いそうで、記事そのもののページビュー(読まれた回数・PV)も多く、それがまたPVを高める原因にもなっている。
 この手の文章、ネット文化=濁であり悪という図式を強調する為のマスコミ側から書かれた記事だ、なんて疑いだしたらキリがないので、ここではとりあえず真に受けて読むことにするけど。

 記事自体はSNS(この場合mixi)の話なのだが、この話、 ブログ自体にも波及する可能性が十分高いネタ だな~とは思う。
 快楽中枢の話じゃないけど、 嬉しいという気持ちがどんどん麻痺してきて、いきつくところまで行ってしまった 、そんな感じを受けるのよね。
 それこそ、パチンコ中毒になっちゃっている人は、フィーバーした瞬間の楽しさが味わいたくて、身の丈以上の金額を突っ込み、そして結局スッてしまっても、まだやめられないという例もあるし。
 ゲホゲホむせながら、それでもタバコ吸っていたりする人とかも典型的にそうじゃないのかな~。たとえ咳を繰り返して苦しい思いをしても、タバコがもたらす「気持ち良さ」が苦しさ以上にあるから、やめられない止まらない。止めると逆に手持ちぶさたでイライラする。だからやめられない。

 今、ネットがそういう存在になりつつ人がいるって事なのよね。
(私はパチンコもタバコもやらないから、あくまで憶測だけど)

 そういう時はどうするか。
初心に帰る。 私が思うに、それが最良の治療法。
 ブログやサイトをはじめた当初って、本当に 「やりたい! 表現したい!!」 という気持ちただそれだけで突っ走っていったはずなんだよね。もし、自分の気持ち以外のものに突き動かされているように感じ始めたら、それまで自由に無意識に築き上げてきたネット上の自分は──独特でユニークでどこにも同じモノはない、ここにしかいない自分は──失われてしまう。……そのくらいドーンと構えていた方がいい。
 読み手<クライアント>の都合によってモノ書くなんざ、ちゃんと原稿料もらってからで十分ですよ、くらいの方が気が楽かも。 (まぁ、お金もらったからと言って魂売り渡すのも寂しいとは思うけどね。心の奥底から出てくる「作品」って、そういうところからは出てこないだろうし)

 今後のWEB社会の発展と進化──ひいては自己表現の多発性と多様性──を考える上で、そういう メンタル面からも自分を磨いていく必要 があるのかな、そんな事を思ったりする。
 ネットリテラシー学習の一環としてネチケットを学ぶのと同じように、ネットの中の自分を確固たるものにする 心の強さとしなやかさ を身につけること、それが今後のWEB社会に必要なスキルになっていくんじゃないだろうか。
 自分にまっすぐ、できうる限りを誠実に。但し他人を傷つけることのないように。
 本音の自分を見失わず、生きていく気持ちが、ネットで幸せになる秘訣になるのかも。
(まぁ現実だってそうだけどね)


 包丁だって、美味しい料理を生み出す事もできれば、誰かを傷つけるために使われてしまうこともある。でも、誰かを傷つける存在だからって、包丁を使わずに料理をすることは、料理の楽しさを奪う事にもなる。
(厳密に言ってしまえば包丁抜きでできるレシピもあるけど、バリエがグッと狭まるのは想像できるよね? それに飾り切りのようなステキなテクは、包丁抜きには絶対にできない)

 たぶんネットもそれと一緒。
便利であり、同時に恐ろしい可能性を秘めた、諸刃の剣なんだ 、って事、忘れないようにしなくちゃ。

 ネットは、うまくすれば、老いも若きも、男も女も、国や肌の色も越えて全き「表現の平等」が実現できそうな、そんな希望の持てる楽園になれるかもしれない。
 人それぞれが自分の才能を表現し、生み出した作品を最も欲している人に届けられる、画期的なシステムが実現可能であることは、 この本 が語ってくれている。

 後は、そのシステムを使いこなすそれぞれの人の素直な気持ち──それも、できる限りお互いの良さを認めあい、足りないところは補いあえるような──で、形づくられればいいと思う。

 過分に理想論だけど、
理想すら掲げられない世界には、間違ってもなって欲しくない。
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『ウェブ進化論』を語る
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『ウェブ進化論』関連でトラックバックいただいた方のご紹介です。実際トラバしているのは前の記事なのですが、まとめてここでご紹介。
風竜胆さん
civakaさん
06/8/3追加: Ryu-chan6708さん (このリンク記事以外にも派生記事が多く、読み応えあります)





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最終更新日  2006/08/01 11:23:02 PM
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