無限の夢幻を有限に

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流れ水

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2008/09/09
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例えばの話、と彼は切り出した

『覚悟の末に生を選ぶ者もいれば、覚悟の末に死を選ぶ者もいる

 逃避の末に死を選ぶ者もいれば、逃避の末に生を選ぶ者もいる

 デッドラだ。俺達にゃ一応の選択肢がある』

それは全く持って例え話とはかけ離れていたが、ぼくは頷いた

言いたいことは、嫌という程に理解出来たから

『つまり生まれてくれば有限と無限を選ぶことは出来る

 どっちにしろ、有限の世界じゃ総量は変わりはしないんだ

 そりゃぁ大局的に見れば好きにすれば良い』



君の話は単にくどいからな、とぼくは笑ってやった

『だけど、そううまくはいかない』

『何故あなたはロミオなの? って事だろ?』

イグザクトリィと彼は笑う

『どう生まれてくるかは選べねぇ

 極端に言えば生まれてくる事は選べねぇ

 当然生まれて来ない事も選べねぇ』

『つまり神は気紛れ』

『そして俺は気後れ』

巧いことを言えていないのは放置して、ぼくは結論を促した

『で? そんなの歳が1桁の頃には気付いてるべき事だろう?』



 まぁ、お前の幼少期に興味は無いしな

 要は神様仏様魅魔様八坂様神綺様は何を仰りたいのかって事だ』

『多神教は神が身近だな・・・。仏様はマズいけど』

だとしたら、だとしても、もしかしたら、そんなことはないが

『つまり俺の中の神はこう仰ってる』



『生まれてきたら出来るだけ生きろ』

『生きているのなら出来るだけ死ぬな』

『生まれて来なかったなら用はない』

『死んでしまったなら仕方ない』

生まれてきて、どうよ?

どちらともない質問には、答えは要らなかった

『ま、もう少し生きてみるわな』

『もう少し死なないでみるさ』

死ぬ勇気もない癖にな、と僕らは笑い合った

鏡があったなら

鏡であったなら

殴っていたのに

掴めない真実に

ぼくは笑いを隠さずにいた





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Last updated  2008/09/09 06:44:38 AM


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