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イオンで母が買ってきたフォンダンショコラ。濃厚な味で美味しかったです。
2023年01月31日
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画像は湯弐様からお借りしました。「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。 クリスマスは、海斗にとって大切で大好きな日だった。 母が生きていた頃、母は僅かな収入の中から海斗へのプレゼントを買ってくれた。 母が亡くなってから、クリスマスはハ―リントン家で一年の中で最もこき使われる日だった。 だが、それでも海斗はクリスマスが好きだった。「うわぁ、雪だ!」「綺麗~!」「みんな、風邪ひかないでね。」 クリスマスの朝、ロンドンには大雪が降った。「テムズ川が凍ったってさ。」「そりゃ大変だね。」 ジェフリーが街を歩いていると、大雪の所為か商店の多くは閉まっていた。「ジェフリー、来てくれたのね。」 カフェにジェフリーが入ると、奥のテーブル席に座っていたジェフリーの継母・エセルがそう言って立ち上がった。「あなた、家には戻らないつもり?」「あぁ。」「クリスマスだというのに・・」「俺はもう、あの家には戻らない。」 エセルに背を向け、ジェフリーはカフェから出て行った。 ナイジェル―ジェフリーの異母弟とジェフリーはよく連絡を取り合っているが、両親とは殆んど会っていない。 軍に入った頃―正確に言えば、パブリックスクールに入学した頃から、実家に寄りつかなくなった。 両親は政略結婚で結ばれ、ジェフリーが産まれた頃は既にその夫婦仲は冷え切っていた。 ジェフリーは実母であるエセルよりも、乳母のアンナに懐いた。 だがそのアンナは、ジェフリーが12歳の頃に事故で亡くなった。 事故の内容は詳しくは憶えていなかったが、噂によればジェフリーの父親が殺したという。 アンナが父の愛人だったのか―今となっては、わからない。「ジェフリー。」「ナイジェル、どうした、こんな所で会うなんて珍しいな。」「母を見舞いに来た。」「そうか。お袋さん、大丈夫なのか?」「いや・・」 ナイジェルの母は、半年前にロックフォード家のメイドを辞め、入院していた。「あの人は、どうしている?」「さぁな。それよりもジェフリー、今は“天使の家”で暮らしていると聞いたが、本当なのか?」「あぁ。」「また会おう、メリー・クリスマス。」「メリー・クリスマス。」 ナイジェルと別れたジェフリーが“天使の家”に戻ると、正面玄関にはクリスマスツリーが飾られていた。「お帰りなさい。」「このツリーは?」「みんなで飾りつけたんだ。ハロッズみたいに豪華には出来なかったけど。」「センスがあっていいな。」「ありがとう。」 クリスマスの夜、海斗達はご馳走を食べ、プレゼントを交換し合った。「来年も、みんなとクリスマスを祝えたらいいわね。」「はい、お祖母様。」 だが、これが海斗とナオミが共に過ごした、最初で最後のクリスマスだった。 クリスマスの四日後、ナオミは肺炎に罹り亡くなった。「海斗、あなたはもう独りじゃないわ。彼と幸せになりなさい。」「お祖母様・・」 海斗は、涙を流してナオミの手を握った。 ナオミの葬儀が終わり、海斗は“天使の家”の運営に携わったが、無理をしてしまい、熱を出して寝込んでしまった。「カイト、大丈夫か?」「うん。」「医者が言うには、お前は働き過ぎなんだそうだ。暫く休め。」「わかった・・」 海斗が自室のベッドで休んでいると、外から突然何かが弾けるような音が聞こえた。「カイト、起きろ、火事だ!」「え?」「子供達は無事だ!」 海斗はジェフリーと共に燃え盛る孤児院から脱出した直後、建物は紅蓮の炎に包まれ、崩落した。 子供達と職員達に全員怪我は無く、ナオミの遺品や孤児院の帳簿などが入った金庫は無事だった。「これから、どうしましょう・・」「立ち止まっている暇はないよ。」 火事の後、海斗は孤児を受け入れてくれる孤児院探しに奔走した。「みんな、良い子にするんだよ。」「マザーも、お元気で。」 キング=クロス駅で孤児達を送り出した後、海斗はジェフリーと共に彼の自宅へと向かった。「ここ、本当にあなたの家?」「ああ。今朝不動産屋を叩き起こして買ったんだ。ここならお前と気兼ねなく過ごせるからな。」 ジェフリーはそう言うと、海斗の唇を塞いだ。「荷物を置いてくるね!」 赤くなった顔をジェフリーに見られないように、海斗はジェフリーが自分の為に用意してくれた部屋に入った。 そこは、薔薇色の壁紙に彩られた美しい部屋だった。「気に入ったか?」「うん。」「そうか、良かった。」 その日の夜、海斗は誰かが屋敷のドアを叩いている音で目を覚ました。「誰なの?」「俺が出る。」 ジェフリーがランプを手にして玄関ホールへと向かいドアを開けると、そこには渋面を浮かべたナイジェルの姿があった。にほんブログ村
2023年01月31日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。「あそこか・・」 森の奥に聳える白亜の城をカンテラで照らすと、カソックの裾を摘まみながら森の中を進み始めた。 しかし、森の中を抜けると、険しい崖がビセンテの前に現れた。 この崖を登らなければ、“悪魔”には会えない―ビセンテは意を決して、崖を登り始めた。 しかし彼は足を滑らせ、崖から落ちてそのまま気を失ってしまった。「リリーに会いたい?」「はい。彼女は、村の外れに住んでいて・・俺の、姉代わりのような人なんです。その人が、体調を崩したので・・」「わかった、俺も行こう。」 こうして海斗は、ジェフリーと共にリリーの元へと向かった。「リリー!」「カイト、わざわざ来てくれてありがとう。」 リリーはそう言うと、海斗に抱き着いた。「風邪をひいたって聞いたから、心配になって来ちゃった。」「そう。馬車の中に居るのは、誰?もしかして・・」「あの人は、俺に優しくしてくれているから、大丈夫だよ。」「そう。」 リリーを見舞った後、海斗はジェフリーと共に馬車で城へと戻っていった。 その城の前に、一人の男が倒れていた。「どうした?」「ジェフリー、この人怪我をしているよ。」「そうか。城の中へ運ぼう。」「うん。」 男―ビセンテは、全身傷だらけだった。 漆黒のカソックは泥だらけで、ところどころ破れていた。「医者を呼ばないと・・」「大丈夫だ。」 ジェフリーはそう言うと、ビセンテの傷を治した。「まだ熱があるから、向こうの部屋に寝かせておこう。」「そうだね。」 ビセンテは、時折寝台の中で寝返りを打っては、呻いていた。「マリア・・」 彼は、病で亡くした幼い妹の名を呟いた。「まぁ、先王の娘が生きているというのは本当なの?」「はい。」「その娘を捜し出し、殺しなさい。」「かしこまりました。」 暖炉の前でコーヒーを飲みながら寛いでいた貴婦人は、そう言うと溜息を吐いた。「ラウル様、お客様がお見えです。」「そう。」 ラウルがコーヒーを飲んでいると、そこへ長身の男がやって来た。「ヤン、やっと来たのね。もう来ないと思ったわよ。」「心にも無い事を。」 ラウルにそう言って睨みつけた男は、ヤン=グリフィスといった。「先程、先王の娘がこの村に居るという情報を得たわ。ヤン、この村に行って先王の娘を見つけ次第、殺しなさい。」「わかった。先王の娘の名は?」「カイト。炎のような鮮やかな赤毛を持った娘よ。」 ラウルの淡褐色の瞳が、暖炉の炎を受けて黄金色に輝いた。(全く、こいつと会ったのが運の尽きだな・・) 旅支度をしながら、ヤンは初めてラウルと出会った時の事を思い出していた。 ヤンが船乗りとして西部の海で“仕事”をしていた頃、彼はある船の隠し部屋に入った時、ラウルと出会った。 ラウルは、怖がる振りをしてヤンを油断させ、王都へと彼を連行した。「もう支度は済んだ?」「ああ。」「カイトを殺すまで、戻って来なくていいよ。」「わかった。」 暫くの間ラウルから解放されると思うと、ヤンは少し気が楽になった。 彼が王都から村に着く頃には、季節は秋から冬になっていた。 厚手の外套を着ていって良かったとヤンは思いながら、村にある居酒屋へと入った。「いらっしゃい。」「親爺、ビールをくれ。」「はいよ!」 先王の娘を捜し出す前に、まずは腹ごしらえだ。にほんブログ村
2023年01月29日
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都会での生活に疲れた主人公が、故郷に帰省、そこで連続放火事件が発生。事件の犯人は途中でわかったのですが、感慨深いラストまで面白く読めました。ドラマ化して欲しい作品です。
2023年01月28日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。 (この人が、悪魔・・) 村人達から聞いた、“金髪の悪魔”は、鋭い牙を生やした、恐ろしい化け物だという。 だが今、海斗の前に居るのは、金髪碧眼の美男子だった。(人の噂って、あてにならないよな。) そんな事を思いながら、海斗が“悪魔”の方を見ると、彼は蒼い瞳で海斗を見て微笑んだ。「お前が、俺の花嫁か?」「はい・・」「そうか。」“悪魔”はそう言うと、海斗の唇を塞いだ。「んっ・・」「ナイジェル。」「わかった。」「お前は、俺と一緒に来い。」「はい・・」「俺の名はジェフリー。お前は?」「海斗です。あの、俺は喰われるんですか?」「いや、喰うつもりはない。別の意味で、お前を喰うが・・」「え?」「独り言だ、気にするな。」 海斗は、“悪魔”―ジェフリーに連れて行かれたのは、彼の寝室だった。「あの・・」「優しくする。」 ジェフリーは、海斗を寝台の上に寝かせると、キスの雨を降らせた。「んっ・・」「キスは、初めてか?」「はい・・」 ジェフリーは、海斗を優しく抱いた。「ナイジェル、話とは何だ?」「あの子をどうするつもりだ?」「ここに住まわせるつもりだが、それがどうした?」「“あの事”は、まだあの子には言っていないのか?」「あぁ。」「そうか。」 いずれ海斗には、“あの事”を言わなければならないだろうが、それは今ではない。「食事を後で運んで来てくれ。」「わかった。」(これから、どうなるのか・・俺には知ったこっちゃないがな。)「本当に、これ全部食べていいの?」「ああ、どうした、要らないのなら・・」「いいえ、頂きます!」 美味そうにナイジェルが作った夕食を頬張る海斗の姿を見て、ジェフリーは嬉しそうな顔をして笑った。(これから、楽しくなりそうだ。) 海斗達が夕食を楽しんでいる頃、村の教会では海斗とぶつかった黒髪翠眼の男―ビセンテ=デ=サンティリャーナが溜息を吐いていた。『悪魔退治、ですか?』『そうだ。あの森の奥の城に棲む悪魔を退治して欲しい。』『何故、わたしなのです?他に適任の者が居る筈・・』『君にしか出来ない事なんだよ。』 そう言った司教の顔は、何処か嬉しそうだった。 こうして、ビセンテは王都からこの村へとやって来た。 複雑な人間関係から解放され、ビセンテは村で穏やかな日々を過ごしていた。 そんな中、村で彼は一人の少女と出会った。 美しい赤毛を揺らした彼女は、いつしか村で姿を見せなくなった。「いらっしゃいませ。あら、神父様、今日は何かご用ですか?」「この前、こちらに来ていた赤毛の少女の事を、何か知っていますか?」「あぁ、カイトの事ですか?あの子なら、“生贄”に選ばれて・・」「“生贄”?」「すいません、これ以上は・・」 パン屋のおかみさんは、そう言うと店の奥へと引っ込んでしまった。 その後、ビセンテが他の村人達に海斗の事を尋ねても、皆一様に口を閉ざした。(皆、何かを隠している・・) ビセンテは教会の書庫で、“金髪の悪魔”について調べた。 すると、ある書物に“金髪の悪魔”に捧げられた女性の手記の一部が載っていた。『彼は美しかった。』 “金髪の悪魔”を、この目で見たい―そんな思いに駆られたビセンテは、夜の森の中へと入っていった。にほんブログ村
2023年01月28日
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母が買って来てくれました。味はがっつりとガーリックの味がして、食べ応えがありました。しかし、無印のガーリックチップスの方が好きかなぁ。
2023年01月27日
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食べ過ぎなのかストレスのせいなのかわかりませんが、ここ二週間ほど、朝だけ謎の胸焼けに悩まされています。今は胃腸薬を飲んで落ち着いていますが、あまり無理しないようにします。
2023年01月25日
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普段雪が降らない地域にすんでいますが、今朝外を見たら雪が積もっていました。路面が凍結してそうなので、仕事は休みました。
2023年01月25日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。「どうしたの、浮かない顔をしているわね?」「実は・・」 海斗は、リリーに今日村であった事を話した。「や~い、忌み子!」「や~い!」 村の子供達から石を投げられ、海斗が俯きながら歩いていると、そこへ一人の男が現れた。「やめろ! 子供達と海斗の間に割って入ったのは、全身黒づくめの男だった。「ひぃ!」「悪魔だ、逃げろ~!」 黒づくめの男は、翠の瞳で海斗を見つめた。「怪我は無いか?」「はい・・」 海斗の右手には、子供達から石をぶつけられた時に出来た痣があった。「酷い痣だ、すぐに手当てを・・」「いえ、大丈夫です。」 海斗がそう言って右手を見た時、その痣は消えていた。「わたしはこれで失礼する。」 男はその様子を見ると、急に気まずそうに海斗から目を逸らし、何処かへ行ってしまった。「そう、そんな事があったの。」「ねぇリリー、俺はどうして生まれて来たのかな?家族から捨てられて、村人達にも疎まれて・・誰も俺を必要としてくれる人なんて、居ないんだ。」「そんな事言わないで、カイト。あなたのお陰で、わたしもこの店も助かっているのよ。それに・・」 リリーが落ち込んでいる海斗をそう励ましていると、突然ドアを乱暴に叩く音が聞こえて来た。「誰なの、こんな時間に・・」 リリーがドアを開けると、外には深緑色の軍服を着た青年が立っていた。「こちらに、カイト=トーゴ―様はいらっしゃいますか?」「俺に何か用ですか?」 青年は海斗の前に跪くと、彼女にこう告げた。「おめでとうございます、あなたは“花嫁”に選ばれました。」「え?」 海斗は、自分が置かれた状況がわからなかった。 干ばつが続いた村では、次々と死者が出た。「これは、悪魔の呪いだ!」「このままだと、皆死ぬぞ!」「皆、良く聞け。悪魔を鎮める為には、この村から“花嫁”を出さねばならぬ。」「“花嫁”だと?」「そうじゃ。“花嫁”を悪魔に差し出せば、この村は救われる。」「でも、この村に“花嫁”を出せる家なんて・・」「一人、居るじゃないか。村の外れに住んでいる・・」 こうして、海斗は“花嫁”に選ばれたのだった。「“花嫁”かぁ・・」「カイト、あなた“花嫁”に選ばれた意味をわかっているの?」「“花嫁”って・・」「生贄よ。」「そう。俺は生まれて初めて、この村の為に役に立てるんだね。」「そんな事、言わないで・・」「リリー、今までありがとう。」 数日後、「白鹿亭」の前に一台の馬車が停まった。「カイト、元気でね。」「リリー、身体に気を付けて。」 純白のウェディングドレスに身を包んだ海斗は、馬車に乗り込んだ。 馬車は村から離れ、悪魔が棲むという森の奥にある城へと向かった。 その城は、悪魔が棲むには似つかわしくない、美しい白亜の城だった。(こんな所に、悪魔が居るの?) 海斗がそんな事を思いながら馬車から降りて城の前に立つと、中から一人の男がやって来た。 その男は、右目に黒絹の眼帯をつけていた。「お前が、“花嫁”か?」「は、はい・・」「俺はナイジェルだ。ついて来い。」「わかりました。」 謎の男と共に海斗が向かった先は、悪魔が棲む城の中だった。(どうしよう、俺食べられちゃうのかな?) そんな事を思いながら海斗は謎の男と共に城の大広間で待っていると、高らかな靴音と共に一人の男が二人の前に現れた。 彼こそが、“金髪の悪魔”―ジェフリー=ロックフォードだった。にほんブログ村
2023年01月24日
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「FLESH&BLOOD」の二次小説です。作者様・出版社様は一切関係ありません。海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。遠くから教会の鐘が鳴るのが聞こえ、村の少年・アンディはベッドから起きて、学校へと向かった。 アンディにとって、村での生活は退屈で仕方が無かった。 村には教会の近くにある小さな図書館しかなく、置いてある本は既に読んだ事がある、神話の絵本ばかり。 村の学校にある図書室に置いてある本も、似たようなものばかりだった。「バイバイ~」「またね~」 就業の鐘が鳴り響き、アンディは学校から飛び出して、ある場所へと向かった。「また来たのか。」 村はずれにあるグラハム家の屋敷のドアノッカーをアンディが叩くと、中からナイジェルおじさんが出て来た。 右目を黒絹の眼帯で覆ったナイジェルおじさんは、灰青色の瞳で少し呆れたような目でアンディを見た後、溜息を吐いて彼を屋敷の中へと招き入れた。「毎日来てよく飽きないな。」「だって、ここには沢山面白い本があるんだもの!」「そうか。」 グラハム家の蔵書には、本好きのアンディがここに住みたいと思うような、沢山の面白い本で溢れていた。「ねぇおじさん、今日もこの本読んで!」「またか。」 アンディが持って来た本を見たナイジェルおじさんは、溜息を吐いた。 真紅の革張りの表紙に、金糸で美しい刺繍を施されたその本には、飾り文字でこう書かれていた。“炎の花嫁と金髪の悪魔”「ナイジェルおじさんは、金髪の悪魔に会った事があるの?」「あぁ。」「やっぱり、怖い人だった?」「いいや。その本に書いてあるような、毛むくじゃらの化け物なんかじゃなかったぞ。」「本当!?」「あぁ、本当だ。」 ナイジェルおじさんは、アンディに自分だけが知っている“伝説”を語り始めた。 “金髪の悪魔”と呼ばれた、一人の男の真実の物語を― 「あ~あ、またか。」「こんなに干ばつが続いたら、あたし達の生活はどうなるんだろうね。」「さぁな。」 数年前から続いている干ばつによって、農村部は甚大な被害を受けており、村人達は一日分の食糧を確保する事すら出来ない状況だった。「ほら、またあの子だよ。」「赤毛の・・」 村人達の視線の先には、腰下までの長さがある赤毛をなびかせている一人の少女の姿があった。 彼女の名は、海斗。 村で自分が刺繍したハンカチなどを売って生活していたが、村人達は海斗をある理由で蔑んでいた。 それは、海斗が赤毛である事と、男女両方の性である事であった。 その所為で、家族から疎まれ、捨てられた海斗は、「白鹿亭」の女将・リリーと暮らしていた。「ただいま、リリー。」「お帰り、カイト。」にほんブログ村
2023年01月24日
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前作は未読ですが、元警察官が書いた作品とあってか、読み応えがありました。田舎町特有の濃厚な人間関係もよく描かれていました。
2023年01月23日
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虐待を受けたトラウマを抱えるジェイドに寄り添うラファエルの献身ぶりと、その最期の勇気、そして魂に涙しそうになりました。愛する者は、肉体が滅んでも魂はそばにいるのですね。
2023年01月23日
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どれも後味悪い話ばかりでしたが、読んでいて面白かったです。
2023年01月20日
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キャラメルの味よりも、ローストピーナッツの味の方が強かったですね。全体的に美味しかったです。
2023年01月18日
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続編が出版されているようなので、機会があれば読もうと思います。二転三転する展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
2023年01月18日
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最後まで、全く真希に感情移入できませんでした。「傲慢と偏見」は好きなんですが、何だかなぁ・・と、本を閉じて思いました。再読は正直言ってないですね。
2023年01月18日
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爽やかで、美味しかったです。
2023年01月17日
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母が買ってきてくれました。苺の酸味と甘さがきいていて、とても美味しかったです。
2023年01月16日
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不思議な物語でしたが、最初の一文で引き込まれました。
2023年01月15日
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一組の男女の愛憎を描いた作品。ハッピーエンドではないけれど、それぞれの生き方を描いた作品で良かったです。
2023年01月12日
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ロンドン警視庁シリーズ二作目。面白くて、一気読みしました。続編が、楽しみです。
2023年01月12日
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なんというか、人の欲望は尽きないものだと感じました。
2023年01月11日
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画壇という世界は、欲望と欺瞞が渦巻いているものなのですね。ラストには少し拍子抜けしました。
2023年01月11日
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画像はコチラからお借りいたしました。「火宵の月」「薄桜鬼」の二次創作小説です。作者様・出版社様・制作会社様とは一切関係ありません。二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。 目隠しをされていた有匡は、男達に支えられながら邸宅の中へと入った。 すると、誰かが自分に近づいて来る気配がした。『目隠しを外せ。』 漸く目隠しを外され、有匡が辺りを見渡すと、自分の前には厳めしい顔をした老人が立っていた。『お前が、スウリヤの息子か?』『はい・・』 有匡がそう言って老人を見ると、彼は不快そうに鼻を鳴らした。『ジョージ、ダイニングへこいつを連れて行け。』『はい。』 男達と老人に連れられ、有匡はダイニングルームへと向かった。『手荒な真似をして済まなかった。一度、お前と話したいと思っていたんだ。』『わたしに、何の話をしたいのですか?』『お前はわたしの孫・・ハノーヴァー家を継ぐ者だ。一度、わたしと共に英国へ行ってくれないか?』『お断り致します。わたしには、帰りを待っている家族が居るので。』『そうか。無理強いはしない。今夜は泊っていけ。』『はい、わかりました。』 祖父と気まずい夕食の時間を共に過ごした後、彼に用意された寝室で眠った。 何故、急に祖父が自分に興味を持つようになったのか。 彼は、一体何を考えているのだろう―そんな事を思いながら、有匡は眠った。『旦那様。』『ジョージ、あれをどう思う?』『と、申しますと?』『アリマサ・・スウリヤの息子だ。お前の目から見て、彼はこの家を継ぐ資格がある者か?』『わたくしの口からは、何とも言えません。ですが、あの方達よりもハノーヴァー家に相応しい人間かと。』『そうか・・』『彼を、どうなさるおつもりで?英国へ、連れて行きますか?』『焦るな、今はまだその時ではない。』 ハノーヴァー家当主・ジョンはそう言うと空に浮かぶ月を眺めた。 翌朝、有匡が朝食を取る為にダイニングルームへと向かうと、そこにはジョンの姿はなかった。『旦那様は体調を崩されてお部屋で休んでおります。』『そうか・・』 ハノーヴァー家の馬車に揺られながら、有匡は家族が待つ江戸へと戻った。「父上、母上、只今戻りました。」「有匡、後でわたしの部屋に来るように。」「はい、母上。」 有匡が身支度を済ませてスウリヤの部屋へと向かうと、彼女は正座をして待っていた。「母上、お話とは何でしょうか?」「父上に会ったのだな?」「はい。」「そうか。父上は、何か言っていたか?」「ハノーヴァー家を、継ぐ気はあるのかと聞かれました。」「あの狸爺め・・」「母上?」「有匡、父上の事は気にするな。」「はい。」「顔色が悪い、今日は部屋でゆっくりと休め。」「はい、母上。」 有匡は自室に戻ると、そのまま布団に包まって眠った。「スウリヤ、あの人が有匡を・・」「有仁、父上は有匡と会っただけだ、何もしていない。」「そうか。ハノーヴァー家は、有匡を狙ったのか・・」 有仁は、そう言うと茶を一口啜った。「有仁、父上の事はわたしに任せてくれ。」「わかった。」 その日の夜、有匡は急に喉が渇いたので自室から出て厨へと向かうと、そこには誰も居らず、不気味な程静まり返っていた。(どうしたんだ・・) 水を一口飲んで有匡が自室へと戻ろうとした時、奥の方から微かな物音がした。 有匡が奥の方を見ると、紅い眼をした化物が彼を睨んでいた。「血ヲ寄越セ~!」 有匡は包丁を掴み、その刃先を化物の首に食い込ませた。「有匡、どうした!?」「父上、厨に化物が潜んでいました。」 有仁が厨の奥へと目を向けると、そこには灰となった化物の残骸があった。「これは一体・・」「わたし達だけで、片付けよう。」「はい。」 羅刹が、何故ここに―有匡はそう思いながらも、只管手を動かした。「土方殿、今お話ししたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」「どうした、実家で何かあったのか?」「はい、実は・・」 有匡は歳三に、実家で羅刹が出没した事を話した。「それは、本当なのか?」「はい。」「この話はまだ公にはしてねぇが、水戸藩の羅刹が江戸市中に逃亡したという噂がある。」「嫌な予感がしますね。」「あぁ、何も起こらねぇといいが・・」 歳三達が京へ戻った数日後、有仁から江戸に再び化物が現れたという旨が書かれた文が有匡の元に届いた。「江戸市中で夜鷹が何人も血を抜かれて死んでいるらしいぜ。」「じゃぁ、それは・・」「まさかとは思うが・・」「水戸藩にも、変若水が・・」 変若水―その言葉を隊士の口から聞いた時、有匡の脳裏に山南の顔が浮かんだ。(水戸藩に羅刹が居るとしたら・・変若水を、誰かが横流ししていた・・)「旦那様、どうかなさったんですか?」「いや、何でもない。少し、長旅の疲れが出たようだ。部屋で休んでくる。」「わかりました。」にほんブログ村
2023年01月10日
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派手なアクションがない割に、心理描写が巧みで、事件の描写と真相がうまく描かれていますね。
2023年01月09日
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ディストピア小説。子を産むだけの役目の女。なんというか、現代日本に通じるものがありますね。
2023年01月09日
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今回も凄まじい展開でしたね。続きが気になりますね。
2023年01月06日
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人のサブスクサービスが普及した日本を舞台にしたミステリー。児童養護施設と人身売買の生々しさを描いた作品でした。
2023年01月06日
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三部作の二作目ということで、初めて読んだので話の流れがわかりませんでしたが、イングランドに住む移民達や、移民を排斥する思想を持った若者の姿がリアルで一気読みしてしまいました。
2023年01月06日
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骨太のロマンスを読み、満足です。プロローグが衝撃的で、ロマンス小説ですがハードボイルド要素が多めでした。リンダ・ハワードが描くヒロインは気高くて凛としていますね。
2023年01月04日
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奈々江の声が戻る日は、そう遠くないかもしれませんね。読み終わった後、ほっこりした気持ちになるこのシリーズ、好きです。
2023年01月04日
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今回も面白かったです。ネズミのラタフィアが可愛いかったです。
2023年01月04日
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落ちこぼれの刑事達が、殺人事件をおう。事件の真相は、色々と辛いものでしたが、彼らの今後の活躍が楽しみです。
2023年01月04日
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最近、ちいかわが気になってしまいまして、時間があれば動画サイトで観てしまいます。ハチワレが可愛いなあと思っています。さて、本題に入りますが、近所の文具店でちいかわのシャーペンを買いました。ハチワレ、ちいかわ、うさぎの三種類があったのですが、ちいかわとうさぎのシャーペンは沢山あったのですが、ハチワレのシャーペンは3本しかありませんでした。替芯のやり方がめんどくさそうですが、大切に使います。
2023年01月04日
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新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。2023 元日
2023年01月01日
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サンドラ・ブラウン最新作。20年前に失踪した父が関わった事件の真相を探るアーデン。そこへ、事件に関わったとされるレッジが現れる。怒涛のラストまで一気読みしました。サンドラ・ブラウンの作品はどんな作品も面白いですね。
2023年01月01日
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