1989年4月2日ニュージャージー州アトランティックシティにてレッスルマニア5が開催されました。2年連続同じ場所での開催はこのときだけでしょう。個人的な印象としてはハルク・ホーガンと”マッチョマン”ランディ・サベージ2人による愛憎渦巻く大河ドラマの最終章というべきか。
それでは紹介します。第1試合はザ・ロッカーズ(ショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ)VSツイン・タワーズ(ビッグ・ボスマン&アキーム)。第2試合は”ミリオン・ダラーマン”テッド・デビアスVSブルータス”ザ・バーバー”ビーフケーキ。第3試合はハーキュリースVSキング・ハク。第4試合はファビラス・ルージョーブラザース(ジャック&レイモンド)VSブッシュワッカーズ(ブッチ&ルーク)。第5試合は”ミスター・パーフェクト”カート・ヘニングVSブルー・ブレイザー(オーエン・ハート)。第6試合はザ・デモリッション(アックス&スマッシュ)VSパワー・オブ・ペイン(バーバリアン&ウォーロード)のWWE世界タッグ王座戦。第7試合はロニー・ガービンVSディノ・ブラボー。第8試合はストライク・フォース(リック・マーテル&ティト・サンタナ)VSザ・ブレインバスターズ(アーン・アンダーソン&タリー・ブランチャード)第9試合はジェイク”wザ・スネイク”ロバーツVSアンドレ・ザ・ジャイアント。第10試合はハート・ファンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)VSグレッグ”ザ・ハマー”バレンタイン&ホンキー・トンクマン。第11試合はアルティメット・ウォリアーVS”ラビシング”リック・ルードのインターコンチネンタル王座戦。第12試合はハクソー・ジム・ドゥガンVSバッドニュース・ブラウン。そしてメインはランディ・サベージVSハルク・ホーガンのWWE世界王座戦。
では第1試合から。のちの”ミスター・レッスルマニア”ショーン・マイケルズのレッスルマニア初登場です。ジャネッティとのロッカーズもこの頃はすっかりWWEナンバー1の人気チームといった雰囲気です。ホーガンのライバル的位置にいたツイン・タワーズを破ったというところにロッカーズに対する評価が伺えます。第2試合ですが…去年はWWE世界王座決定トーナメントで最後まで残ったデビアスがまさかこの位置でビーフケーキと戦うとは…デビアスは頑張ったけど、やっぱりビーフケーキは駄目だ。しかしどういうわけか、その後ホーガンのパートナーとして活躍?するんだよな…間違いなくホーガンのコネを利用してだろうけど。第3試合はウェートトレで鍛えた者VSナチュラルですね。2人とも地味ではありますがそれなりに見れた試合です。第4試合は…(^^;)な感じですかね。第5試合は注目です。なんといってもカート・ヘニングとオーエン・ハートの一騎打ちですから好試合間違いなしです。といってもこの時点ではヘニングは素晴らしいですがオーエンはまだ軽い印象です。第6試合は世界タッグ王座戦ですが、両チーム共通しているのはザ・ロードウォリアーズのコピーであるということですね。パワー・オブ・ペインはまんまウォリアーズだし。しかしチーム力ではデモリッションのほうが上ですね。アックス(マスクド・スーパースター)が引っ張ってるのでメリハリがついているというか。第7試合はシブいというか…今時だとまずありえなさそう。ガービンはあのリック・フレアーからNWA世界王座を獲得したほどなのにホント地味だ…(笑)
第8試合は善悪の色がはっきりしたカードでしたが、マーテルが裏切って退場してしまったため残念な内容に。アーン・アンダーソンとタリー・ブランチャード唯一のレッスルマニアだっただけにストライク・フォースよりもロッカーズとやってほしかった。第9試合ですがアンドレの衰えが伺えますがロバーツがなんとかリードしている感じ。ホント体調が悪いんだなアンドレ…。第10試合ですがハート・ファンデーションの相手としては役不足かなバレンタイン&ホンキーは。第11試合は個人的にはリック・ルードのベストバウトといえる試合では?ウォリアーにとってもルードがいちばん相性が良かった相手でしたから。第12試合はドゥガン、ブラウンには悪いですが箸休め的なカード。
そしてメインのサベージVSホーガンです。前年はサベージの戴冠劇を祝福したホーガンですがエリザベスを巡るいざこざが原因でとうとう仲間割れ。もっとも両雄並び立たずという言葉が物語るようにレッスルマニアで対戦する運命だったともいえます。試合をコントロールしていたのはサベージ。結局はホーガンが勝って1年振りに王座を奪還。私がホーガンを応援していたのはレッスルマニア4まで。というのもそれ以降どうもホーガンのスタンドプレーが気に入らなくなって対象をサベージに移したという思い出があります。それだけにサベージの負けが気に食わなかった。こうして再びホーガン政権となりました。と同時にウォリアーが次の王者候補という雰囲気を伺わせる今回のレッスルマニア5でした。