New Worid

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亀裂

 1989年1月15日、テキサス州ヒューストンにてロイヤルランブル89が開催されました。前年のランブルマッチが好評だったので前回20人だったのが今回…というか以降30人参加となりました。とはいえ前回と今回を合わせてみてみると「ロイヤルランブル黎明期」といったところですかね。
 ランブルマッチを含めた全試合を紹介します。第1試合はハクソー・ジム・ドゥガン&ハート・ファンデーション(ブレット・ハート&ジム・ナイドハート)VSディノ・ブラボー&ファビラス・ルージョーズ(ジャック&レイモンド)。第2試合はアルティメット・ウォリアーVS”ラビシング”リック・ルードのポーシングマッチ。第3試合はロッキン・ロビンVSジュディ・マーチンのWWE女子王座戦。第4試合はキング・ハクVSハーリー・レイス。そしてメインは30人参加ランブルマッチ。
 それでは第1試合から…と言いたいところですが、今回は割愛させてもらいます。特に見るべきものがないし微妙な内容なので…。ウォリアーとルードのポーシングマッチなんてボディビルファンでもない私がどうやって評価しろと(笑)前回優勝者であるドゥガンやブレットがなんで不参加なのかが理解できないし。女子王座戦は今のディーバと比べるとレベルが低い…。レイスVSハクはいい試合になりそうだと思ったけどレイスのコンディションが悪かったのが残念。というわけで今回は手短にすませました。
 ではランブルマッチです。

 1.アックス・デモリッション(4、カート・ヘニング)
 2.スマッシュ・デモリッション(1、アンドレ・ザ・ジャイアント)
 3.アンドレ・ザ・ジャイアント(5、自ら)
 4.”ミスター・パーフェクト”カート・ヘニング(11、ハルク・ホーガン)
 5.ロニー・ガービン(2、アンドレ・ザ・ジャイアント)
 6.グレッグ”ザ・ハマー”バレンタイン(8、ランディ・サベージ)
 7.ジェイク”ザ・スネイク”ロバーツ(3、アンドレ・ザ・ジャイアント)
 8.”アウトロー”ロン・バス(7、ショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ)
 9.ショーン・マイケルズ(9、ランディ・サベージ&アーン・アンダーソン)
 10.ブッシュワッカー・ブッチ(13、バッドニュース・ブラウン)
 11.ホンキー・トンク・マン(6、ティト・サンタナ&ブッシュワッカー・ブッチ)
 12.ティト・サンタナ(12、アーン・アンダーソン)
 13.バッドニュース・ブラウン(19、ハルク・ホーガン)
 14.マーティ・ジャネッティ(10、アーン・アンダーソン&タリー・ブランチャード)
 15.”マッチョマン”ランディ・サベージ(20、ハルク・ホーガン)
 16.アーン・アンダーソン(16、ハルク・ホーガン)
 17.タリー・ブランチャード(17、ハルク・ホーガン)
 18.ハルク・ホーガン(21、アキーム&ビッグ・ボスマン)
 19.ブッシュワッカー・ルーク(15、ハルク・ホーガン)
 20.ココ・B・ウェア(14、ハルク・ホーガン)
 21.ウォーロード(18、ハルク・ホーガン)
 22.ビッグ・ボスマン(22、ハルク・ホーガン)
 23.アキーム(28、ビッグ・ジョン・スタッド)
 24.ブルータス・ビーフケーキ(24、テッド・デビアス&バーバリアン)
 25.レッド・ルースター(23、テッド・デビアス)
 26.バーバリアン(26、リック・マーテル)
 27.ビッグ・ジョン・スタッド(優勝)
 28.ハーキュリース(25、テッド・デビアス&バーバリアン)
 29.リック・マーテル(27、アキーム)
 30.”ミリオンダラーマン”テッド・デビアス(29、ビッグ・ジョン・スタッド)

 いきなりパートナー同士となりましたが2人ともさすがプロと言うべきか決して手を抜かずしっかり戦ってます。とはいえ3人目が来たら共闘しますが。まあアンドレ相手だったら当然ですが。序盤の主役はアンドレです。バトルロイヤル形式の試合には滅法強いから、というか参加レスラーはみんな躍起になってアンドレを追い込みますが悉く寄せ付けません。でもジェイク・ロバーツの蛇に驚いて放棄。ちょっと残念ですね。
 ショーンが9番目に登場しますがアンドレとの絡みがなかったのが残念です。しかしヘニングやバレンタインといった実力者が残っています。ショーン以降から実力者が続々と登場します。ブッチやホンキーは別として、ブラウン、アーン、タリー、そしてサベージ、ホーガンと主役が登場します。しかしホーガンが偶然とはいえサベージを落としてしまい険悪状態に。一応握手はしたものの後日2人の関係は破綻します。サバイバーシリーズ88で火種となり、ロイヤルランブル89で亀裂が生じたというわけです。
 そのホーガンもボスマンとアキームに落とされて本命が不在となってしまいました。そして優勝争いはスタッドとデビアスに。実はデビアスは本当は1番目に登場するはずが、不正にクジを30番目に変えて登場しましたが、まあ悪いことはできないもので、最後はスタッドが勝ち残りに成功しました。ホーガン時代初期を支えていた1人であるスタッドの唯一の勲章といえるランブルマッチ優勝でした。


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